281:恋人は名無しさん : 2009/06/15(月) 02:16:07 ID: ID:YkVaTzSyO
ひっそりと投下
修羅場と呼ぶには甚だゆるいですが。大学生になってすぐにできたのが
8歳年上の彼氏(以後H・当時25歳)だった。
同じバイト先(居酒屋)で知り合ったHは、
見た目こそ濃いもののお金を貯めて海外へ料理の修行をしに行く、
今はここ一本だが数か月後にはもっと実入りの良い条件のところで
働くんだ、と夢を語る真面目なフリーターだった。
年齢差が大きかった為か、ついこの間まで高校生だった為か
私への可愛がり方と言ったらそりゃもう目に入れても痛くないのかってくらい。その可愛がり方が少しずつ変な方向へ進むのに時間はかからなかった。
修羅場と呼ぶには甚だゆるいですが。大学生になってすぐにできたのが
8歳年上の彼氏(以後H・当時25歳)だった。
同じバイト先(居酒屋)で知り合ったHは、
見た目こそ濃いもののお金を貯めて海外へ料理の修行をしに行く、
今はここ一本だが数か月後にはもっと実入りの良い条件のところで
働くんだ、と夢を語る真面目なフリーターだった。
年齢差が大きかった為か、ついこの間まで高校生だった為か
私への可愛がり方と言ったらそりゃもう目に入れても痛くないのかってくらい。その可愛がり方が少しずつ変な方向へ進むのに時間はかからなかった。
283:恋人は名無しさん : 2009/06/15(月) 02:20:54 ID: ID:YkVaTzSyO
付き合って数か月も経たないうち(そのころにはHは別の仕事してた)に束縛が始まった。
朝起きたら電話、学校ついたら電話、昼休みに電話、学校終わったら電話、
バイト先着いたら電話、バイト終わったら電話、家ついたら電話、
寝る前の電話はこちらの充電が切れるまで切らせてくれない。
とにかく行動全てを報告すべく電話をかけさせる。
ちなみに当時私はPHSでHは携帯を所持。PHSからの携帯回線への通話は
料金が高い上、PHSは電波こそ弱いものの連続通話にすこぶる強く
寝る前なんか4時間も5時間も通話出来る状態だった。
おかげでその月の電話代は14万円!
毎日のようにバイトで稼いでた私はなんとか払う事が出来たがたまったもんじゃなかった。
さらに友人の選別(あの子は良いけどこの子は良くない、付き合っちゃいけない、
もちろん男は論外)やらも追加、「オレ、お前に何かあったらそいつ(男でも女でも)
殺しちゃうと思う。たぶん。絶対。」みたいな壮大な決め台詞まで口にするように。
Hに対してうすら寒いものを感じるようになった。
286:恋人は名無しさん : 2009/06/15(月) 02:25:01 ID: ID:YkVaTzSyO
その頃Hは別の仕事をしていたが、実入りが良いはずの仕事も
週にフルタイムで務めるようなものじゃないらしくかなり時間を持て余してたよう。もちろん海外へ行くためのお金なんかも貯まるわきゃない。
2人とも実家暮らしだったので一度会ったが百年目、
「オマエを置いて家には帰れない(私は家に帰りたい)、だからホテル泊まろ?」
を繰り返すから少ない収入はどんどん食い潰されていく。
携帯代すら払えず電話を止められる始末。ほとほと呆れ果て、私は学校やバイトで出来た新しい友達と遊ぶ事に
比重を置くようになっていった。
何度も倹約を進言したにも関わらず、楽しそうな私が気になってしょうがないHは
とうとう私の行動を逐一チェックするように。「先週の何曜日は〇〇の家にバイト終わってから行った」だの、
「学校終わって繁華街のゲーセン行ってカフェ行ってバイト行ったな」だの。オマエいつ仕事してんだ?(この頃になるともうHがちゃんと働いてんのかも不明)
もういい加減どうにかせにゃなあ、と思い始めたある日のバイト終了後、
バイト先を出ると目の前にHが。
週にフルタイムで務めるようなものじゃないらしくかなり時間を持て余してたよう。もちろん海外へ行くためのお金なんかも貯まるわきゃない。
2人とも実家暮らしだったので一度会ったが百年目、
「オマエを置いて家には帰れない(私は家に帰りたい)、だからホテル泊まろ?」
を繰り返すから少ない収入はどんどん食い潰されていく。
携帯代すら払えず電話を止められる始末。ほとほと呆れ果て、私は学校やバイトで出来た新しい友達と遊ぶ事に
比重を置くようになっていった。
何度も倹約を進言したにも関わらず、楽しそうな私が気になってしょうがないHは
とうとう私の行動を逐一チェックするように。「先週の何曜日は〇〇の家にバイト終わってから行った」だの、
「学校終わって繁華街のゲーセン行ってカフェ行ってバイト行ったな」だの。オマエいつ仕事してんだ?(この頃になるともうHがちゃんと働いてんのかも不明)
もういい加減どうにかせにゃなあ、と思い始めたある日のバイト終了後、
バイト先を出ると目の前にHが。
291:恋人は名無しさん : 2009/06/15(月) 02:33:30 ID: ID:YkVaTzSyO
私「Hさん、何してんの?仕事は?」
H「バイトお疲れ様、疲れたでしょ?でも、オレの気持ちを聞いて欲しくて」
そういいながらHが差し出したのは当時私が大好きだったブランドの包み。
開けてみてと催促するHに呆気にとられながら中を見ると、
私がその月のバイト代が入ったら買うと取り置きしていたアクセサリーが入ってた。
H「オレがオマエをどんなに想っているか…、わかったと思う。これは結婚の約束だから。
受け取って欲しい」
私「…」
私は貢がれるのが苦手で、滅多な事では人にねだらないし、
Hが前カノにあれこれ貢いで捨てられたみたいな話を聞いていて
そういう行為を嫌悪していた。それを見てHも「オマエは違うんだな、うれしい」と
感激していたというのに。
誕生日でも記念日でもないしましてや買ってくれと頼んでもいない、
しかも自分が店員さんとこれいいね!と楽しく話していつも買ってくれるから、と
先方の好意で取り置き期間をオーバーするにも関わらず給料日まで待ってくれてた
モノを前に世紀のプロポーズをかますHに、今までのものが噴出した。
H「バイトお疲れ様、疲れたでしょ?でも、オレの気持ちを聞いて欲しくて」
そういいながらHが差し出したのは当時私が大好きだったブランドの包み。
開けてみてと催促するHに呆気にとられながら中を見ると、
私がその月のバイト代が入ったら買うと取り置きしていたアクセサリーが入ってた。
H「オレがオマエをどんなに想っているか…、わかったと思う。これは結婚の約束だから。
受け取って欲しい」
私「…」
私は貢がれるのが苦手で、滅多な事では人にねだらないし、
Hが前カノにあれこれ貢いで捨てられたみたいな話を聞いていて
そういう行為を嫌悪していた。それを見てHも「オマエは違うんだな、うれしい」と
感激していたというのに。
誕生日でも記念日でもないしましてや買ってくれと頼んでもいない、
しかも自分が店員さんとこれいいね!と楽しく話していつも買ってくれるから、と
先方の好意で取り置き期間をオーバーするにも関わらず給料日まで待ってくれてた
モノを前に世紀のプロポーズをかますHに、今までのものが噴出した。
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