時効だと思うので投下。
私子…当時21歳。
クソ男…中学時代の同級生
クソ太郎… 同上 クソ子の彼氏
クソ子… 同上 クソ太郎の彼女
クソ美… 同上
A男…クソ美の彼氏
私は中学2年で既に身長167センチ。
しかも体重は覚えてはいないけど相当なデブだった。
ブルドッグみたいなほっぺたに、ドルジ顔。
どんよりとした表情ににきびだらけ、とにかく鏡を見るのも嫌な位の不細工。
それが原因でクソ男たちにいじめを受けていた。
クソ男は目立つ存在で、成績もよくスポーツも出来る奴でもててたんだけど、
とにかく性格が悪かった。
可愛い子や目立つ子には優しいんだけど、
私みたいなブスはもうバイ菌扱いするタイプ。
私に物をぶつけて大笑い、後ろからいきなり蹴ってきて転ばせられたり、
掃除ロッカーに閉じ込められたり、カバンに水を入れられたりしてた。
誰も味方が居ないし、こんなデブスだから…と泣き寝入りし、結局不登校になった。
高校にも進学できず、家で腐っていたんだけど
ある日、かわいい女の子と一緒にコンビニに入るクソ男を発見。
あまりに幸せそうな奴らを見て急に怒りがわいてきた。
それからはトレッドミルで毎日走り、親の協力で低カロリーの食事に切り替え、
暇さえあればストレッチ、階段の上り下り(自宅はマンション10階)を開始。
大部体がスッキリしてきてからは外にも出られるようになり、
ジムに通って最終的には44キロまで落とした。
そうなってくるとスキンケアや化粧もするようになり、ウィンドウショッピングが楽しみに。
親も喜んでくれてお金を出してもらってた。
でもいくら綺麗にしてもブスはブス。また引きこもりがちになったが
親に頼みこみ、土下座して
大検に合格するのと引き換えに整形費用を出してもらう。
泣いていたけど、生まれ変わりたいっていう気持ちを分かってもらった感じ。
無事大検に受かり、病院へ。
手術は驚くほどうまくいった。
元々両親ともに美形なので骨格的にはいい感じだったらしい。
二重、目頭切開でパッチリ目、鼻を高くして別人誕生。
そして更に1年頑張って3年遅れで大学に入学できた。
その頃には両親が離婚。
今思えば引きこもり、自殺未遂を繰り返す娘を支えて行く事だけが
夫婦をつないでいたのかもしれない。
そして私は母の旧姓を名乗り、完全に別人として大学へ。
最初は緊張していたけど、友人も出来て楽しくやっていた。
そこで再会してしまったのがクソ男。
顔を見た瞬間、体が硬直し、嫌な汗がダラダラと出たけど、
向こうは全く気が付いてなかった。
それどころか私をかわいいきれいと持ち上げ、
飲みに誘い、クソ男が所属しているサークルに勧誘してきた。
断るとメアドと電話番号を教えてくれと食い下がり、結局向こうから
「絶対メール頂戴ね」とメアドをよこした。
何とも言えない気持ちでいたら、さらにクソ太郎、クソ子、クソ美も同じ大学に居る事が判明。
この3人はクソ男と一緒になって私をいじめ、
トイレに閉じ込めたり、ネチネチとブスだデブだ生きる価値なしとやってくれた奴ら。
クソ子とクソ太郎は付き合っていて、クソ美はA男君と付き合っていた。
顔を見るとこみ上げてくる物があり、どうしようもなくなるので避けていたが、
ある日、街でモデルスカウトされる。
水商売のスカウトなら何度もあったが、モデルは初めて。
もちろんちゃんとしたモデルかどうか分からないし、インチキかもしれないけど嬉しかった。
そこで何でか自分でも分からないけど、急に復讐する事に決めた。
まずはクソ男に接近し、まめにメールをしたり、一緒に昼を食べたりした。
そしてクソ子とクソ美達カップルと一緒に出かけようという話を取り付け、
おしゃれして向かう。
クソ男は私をまるで自分の彼女の様に扱い、褒め、凄く優しくしてきた。
そして私はそれを尻目にクソ太郎に気のあるそぶりを見せる。
クソ太郎は舞い上がり、私に椅子を引いたり、飲み物を頼んだり。
当然クソ男もクソ子も面白くない。
クソ美もこっち睨んできた。
天然装って「あ、あれ?何か私気に障る事しました…?」とかわいこぶりっこで聞くと
クソ男もクソ太郎もクソ子たちを怒る。
で、昼食時、クソ男とご飯を食べてると、クソ太郎も混ざってくる様になった。
クソ子は嫌な顔して一言も口をきかなかったり、離れた席に行っちゃったり、
クソ男が「クソ子のとこいけよ」などと笑いながらも結構マジ顔で言うが、
クソ太郎は明らかに機嫌の悪い自分の彼女を放置して、完全に無視してた。
それからすぐに私子が人の彼氏に手を出す女、とうわさを流されるが、
基本私は生れて初めてできた女友達と遊ぶのが楽しくって、
同期女の子からの評判は良く、
「美人だからって難癖つける女達」「〆るなら彼氏にしろよ」という感じになって収束。
友人に相談し、「この事態は、クソ太郎がクソ子をほっといたからなった訳なので、
クソ太郎に私に関わらない様に言った方がいいよね」と言い、
しつこく追いかけてくるクソ太郎にもそう言った。
「クソ太郎さんはいい人ですけど、クソ子さんに申し訳ないし…
私、略奪みたいな形になるのってすごく嫌なんです…」と思わせぶりに言った。
クソ太郎は舞い上がって「俺も私子ちゃんの事好きなんだ」とか言ってきたけど
「嬉しいけど、ダメです!」とか言って走って逃げる。
その晩、クソ男からメール。
「クソ太郎がこう言ってるけど、本当?つーか俺このままの状態は辛いよ。
俺は本気で私子ちゃんが好きだ。ちゃんとした形で付合って欲しい」と告白。
「こんなグチャグチャのまま付き合うとか考えられません」と返事をし、
友人にも「どーしよう」と相談。
次の日からクソ男に「距離を置かせて下さい」と言い、一緒に昼を食べるのを止めた。
それで友達と楽しくご飯を食べていた時、
乗り込んできたのがクソ子とクソ美。
「ちょっと顔貸してよ」と言ってきたので断ると
「ふざけんなよ!!てめぇ人の彼氏取っといてその態度何だよ!!」とギャーギャー言い、
周りがシーンとなって注目された。
そこでいかにも憤慨した様に、大きな声で
「あなたの彼氏なんて取ってません!
あんな女を見れば彼女の前でもあからさまに口説いてくる男なんて!
勝手に向こうが私を気にいっただけですよ!
筋違いもいい所です!やつあたりはやめて下さい!
怒る相手が違うでしょう!
私はクソ太郎さんに私に関わらないで下さいとお願いしたんです!
あーもう……私の周りで勝手に揉めて、全部私のせいにされて…」と涙目。
友達も「フラれたの私子のせいにして…」「こんなんだからフラれるんだよね」
「私子~、大丈夫?もう行こう」
周りの人も「ひでー」「あの子かわいそう」「ブスのひがみ…」と聞こえる様に。
クソ子は真っ赤になって逃げて行ったけど、それからはコソコソと逃げるようになる。