34: 2010/12/11(土) 20:29:19.38 ID:g1NIKjq0O
【中学1年生の時】
菜穂とは別々のクラスになった、隣のクラスでした
中学になると菜穂の人気も沈下するかなと淡い期待を寄せてたけど
その期待とは逆に菜穂の人気は以前にも増してますますあがっていた
「へぇ人気者の菜穂か…」菜穂が少し遠い人になった気がしてた
菜穂が好きだって人が増えるとその菜穂の幼なじみの僕はよく使いっパシリにされました
菜穂へ手紙を渡して欲しいとかで僕はよく男子に郵便配達員にされていた
手紙を持って行くと菜穂には微妙な顔された、時にはため息さえつかれた
そうだよな、人伝いにラブレター渡されてもこんな感じだろう
そのうちわざわざ渡しに行ってそんな顔されるのは面倒くさいし
頼まれた手紙は受けとるだけ受け取って学校の掲示板に貼りに行ったりしてた
何やってんだか
幼なじみの郵便配達員を暴走させた原因になる菜穂なんてロクなもんじゃない
菜穂とは別々のクラスになった、隣のクラスでした
中学になると菜穂の人気も沈下するかなと淡い期待を寄せてたけど
その期待とは逆に菜穂の人気は以前にも増してますますあがっていた
「へぇ人気者の菜穂か…」菜穂が少し遠い人になった気がしてた
菜穂が好きだって人が増えるとその菜穂の幼なじみの僕はよく使いっパシリにされました
菜穂へ手紙を渡して欲しいとかで僕はよく男子に郵便配達員にされていた
手紙を持って行くと菜穂には微妙な顔された、時にはため息さえつかれた
そうだよな、人伝いにラブレター渡されてもこんな感じだろう
そのうちわざわざ渡しに行ってそんな顔されるのは面倒くさいし
頼まれた手紙は受けとるだけ受け取って学校の掲示板に貼りに行ったりしてた
何やってんだか
幼なじみの郵便配達員を暴走させた原因になる菜穂なんてロクなもんじゃない
38: 2010/12/11(土) 20:32:55.11 ID:g1NIKjq0O
【中学1年生の時】
菜穂が人気者のせいで僕は相変わらずの使いっパシリぶりでした
そんなある日同じクラスの友達に
「俺、菜穂ちゃんの事好きだから菜穂ちゃんの好きな人を聞いて来てくれよ」と。
僕「あぁ……いいよ」と隣のクラスへ
僕「菜穂ぉぉぉぉ」菜穂「なぁに?」僕「ちょっと来て!あらたまった話があるんだ」
離れた渡り廊下まで菜穂を連れだした、なんか菜穂ニコニコしてた
僕「何、ニコニコしてんの?」菜穂「こうやって誰もいない所で二人っきりとか久しぶりだね」
僕「そうだった?あ、そう聞きたい話だけど菜穂は好きな人いるの?」
菜穂「え!!!!!??うん、うんいるよ」僕「え!?誰?」菜穂「教えない」僕「ヒントヒント!?」
菜穂「ヒントねぇ、あなたがとてもよく知ってる人」僕「えっ?マジ?じゃ協力するよ」
菜穂「え?協力?協力はいいよ」俺「じゃぁ言わないから教えてよ」
菜穂「やだ」俺「じゃぁひょっとして俺と同じクラス?」菜穂「もぅ同じクラスに決まってるよ」
僕「やっぱりか!!やっぱりそうか、みなまで言うなじゃぁな」
すぐにクラスへ戻り友達に「お前の事が好きと思う」と告げ
その友達は菜穂に告白したがフラれてた
僕のクラスメイト振るなんてロクでもないヤツだ
菜穂はあれこれ告白されてたが全部断ってたみたい
菜穂が人気者のせいで僕は相変わらずの使いっパシリぶりでした
そんなある日同じクラスの友達に
「俺、菜穂ちゃんの事好きだから菜穂ちゃんの好きな人を聞いて来てくれよ」と。
僕「あぁ……いいよ」と隣のクラスへ
僕「菜穂ぉぉぉぉ」菜穂「なぁに?」僕「ちょっと来て!あらたまった話があるんだ」
離れた渡り廊下まで菜穂を連れだした、なんか菜穂ニコニコしてた
僕「何、ニコニコしてんの?」菜穂「こうやって誰もいない所で二人っきりとか久しぶりだね」
僕「そうだった?あ、そう聞きたい話だけど菜穂は好きな人いるの?」
菜穂「え!!!!!??うん、うんいるよ」僕「え!?誰?」菜穂「教えない」僕「ヒントヒント!?」
菜穂「ヒントねぇ、あなたがとてもよく知ってる人」僕「えっ?マジ?じゃ協力するよ」
菜穂「え?協力?協力はいいよ」俺「じゃぁ言わないから教えてよ」
菜穂「やだ」俺「じゃぁひょっとして俺と同じクラス?」菜穂「もぅ同じクラスに決まってるよ」
僕「やっぱりか!!やっぱりそうか、みなまで言うなじゃぁな」
すぐにクラスへ戻り友達に「お前の事が好きと思う」と告げ
その友達は菜穂に告白したがフラれてた
僕のクラスメイト振るなんてロクでもないヤツだ
菜穂はあれこれ告白されてたが全部断ってたみたい
41: 2010/12/11(土) 20:36:09.79 ID:g1NIKjq0O
【中学2年生の時】
菜穂とはずいぶんクラスが離れた、僕が1組で菜穂が5組でした
恒例のマラソン大会があった。このマラソン大会は男子と女子が一緒に走る
菜穂はバレー部で走り速かったなぁ、学年で女子10位以内くらいだった
勉強は5位以内、どこまでも優等生な迷惑な幼なじみ
僕はビリじゃなければ満足です、最初だけ先頭集団に混じって目立ち
そろそろ手を抜こうとダラダラ走ってた時、菜穂が後ろから僕の隣に並んできた
菜穂「どうしちゃたの?ペース落ちてるよ?私に負けちゃうよ?」僕「えっ?いいよ別に」
菜穂「ダメだよ、負けたら嫌いになっちゃうよ?」
え?なんで?なんでだよ、なんで負けたら嫌いになられないとイケないんだ
ふざけんなああああ、菜穂に負けたくない負けたくない
僕はその一心で思いっきり走った心臓が張り裂けそうになりながら
それでも思いっきり走ってゴールできた。菜穂に勝った。。
酸欠で目の前が真っ暗になり運動場に仰向けで倒れた
しばらくすると「おーい」って僕のほっぺたをポンポンする人が来た。菜穂だった
俺「菜穂か、俺は菜穂には負けないよ」菜穂「ほんとだね、すごーいよく頑張ったね」
菜穂「絶対運動神経いいと思ってた、私の負けだよ」とニコニコしてた
菜穂とはずいぶんクラスが離れた、僕が1組で菜穂が5組でした
恒例のマラソン大会があった。このマラソン大会は男子と女子が一緒に走る
菜穂はバレー部で走り速かったなぁ、学年で女子10位以内くらいだった
勉強は5位以内、どこまでも優等生な迷惑な幼なじみ
僕はビリじゃなければ満足です、最初だけ先頭集団に混じって目立ち
そろそろ手を抜こうとダラダラ走ってた時、菜穂が後ろから僕の隣に並んできた
菜穂「どうしちゃたの?ペース落ちてるよ?私に負けちゃうよ?」僕「えっ?いいよ別に」
菜穂「ダメだよ、負けたら嫌いになっちゃうよ?」
え?なんで?なんでだよ、なんで負けたら嫌いになられないとイケないんだ
ふざけんなああああ、菜穂に負けたくない負けたくない
僕はその一心で思いっきり走った心臓が張り裂けそうになりながら
それでも思いっきり走ってゴールできた。菜穂に勝った。。
酸欠で目の前が真っ暗になり運動場に仰向けで倒れた
しばらくすると「おーい」って僕のほっぺたをポンポンする人が来た。菜穂だった
俺「菜穂か、俺は菜穂には負けないよ」菜穂「ほんとだね、すごーいよく頑張ったね」
菜穂「絶対運動神経いいと思ってた、私の負けだよ」とニコニコしてた
42: 2010/12/11(土) 20:37:07.36 ID:g1NIKjq0O
…うそつけ、手を抜いたクセに
菜穂なんてロクなもんじゃない
菜穂なんてロクなもんじゃない
44: 2010/12/11(土) 20:38:54.24 ID:g1NIKjq0O
【中学3年生の時】
菜穂と同じクラスになった。
文化祭の時。何かとみんなでワイワイするのが好きだった僕は
脚本を書く役を買って出た。どうせやるなら学校賞1位になりたかった
書いたのはとても変なお話だった。「鶴の恩返しが現代なら」
しがない一人ぼっちのサラリーマンが都会の川原で鶴を助けた
しばらくすると鶴のように色白で美しい女性「お鶴」が家を訪れ
二人は恋に落ち一緒に暮らし始めた。なんか鶴の恩返しみたいだね…まさかね
そんな事考えながらサラリーマンはお鶴と一緒に暮らす事で生きる喜びを知る
しかしある日、男はお鶴の浮気を疑って見ないでと言われてた携帯を見てしまう
それは、人が人を疑う事を嫌った神様から与えられた
お鶴が人間から鶴へ戻ってしまう条件でお鶴は鶴に戻り空に羽ばたいていきました
お鶴のイメージと口調がうまく書けなかったので菜穂のイメージで菜穂の口調にするとうまく書けた
物語に抱き合ったりする場面がいくつもあり先生は大反対した
ロクでもない先生だ
46: 2010/12/11(土) 20:41:24.90 ID:g1NIKjq0O
【中学3年生の時】
秋になりそろそろ進路がどうのこうのと言い出す頃だった。
父ちゃんの体が悪くなり父ちゃん入院しちゃった
父ちゃんは元から体が強いほうじゃなかった。
才能ばかりある料理人で店でも立てれば行列できるほどの腕なのに
すぐ体壊してダメになる。入院も初めてではなかった。
当たり前のように進学校へ行く菜穂にこう言った
「俺、高校行くの辞めとくわ」
菜穂「何言ってるの!?」僕「父ちゃんが入院したから母ちゃんが大変になるから働く」
菜穂「ダメだよそんなの!!投げやりになってるだけでしょ!!」
生まれて初めて菜穂に真剣に怒られた。菜穂はめちゃくちゃ泣いてた
「私がちゃんと勉強教えるから、お父さんが元気に退院した時には
ちゃんとみんなみたいに笑って高校行ってる幸せなあなたでいてあげて
それが家族の為なんだよ!!」って
こんなに怒ってんのにとても菜穂が優しく感じて僕も泣いた
僕の泣き虫はあまり治ってなかったみたい
それから菜穂は毎日毎日勉強の猛特訓みたいに僕に勉強教えてくれました
菜穂も僕も志望校合格。ありがとう。でも僕は勉強が嫌いなんです
そんなに嫌いな事させる菜穂なんてロクなもんじゃない
秋になりそろそろ進路がどうのこうのと言い出す頃だった。
父ちゃんの体が悪くなり父ちゃん入院しちゃった
父ちゃんは元から体が強いほうじゃなかった。
才能ばかりある料理人で店でも立てれば行列できるほどの腕なのに
すぐ体壊してダメになる。入院も初めてではなかった。
当たり前のように進学校へ行く菜穂にこう言った
「俺、高校行くの辞めとくわ」
菜穂「何言ってるの!?」僕「父ちゃんが入院したから母ちゃんが大変になるから働く」
菜穂「ダメだよそんなの!!投げやりになってるだけでしょ!!」
生まれて初めて菜穂に真剣に怒られた。菜穂はめちゃくちゃ泣いてた
「私がちゃんと勉強教えるから、お父さんが元気に退院した時には
ちゃんとみんなみたいに笑って高校行ってる幸せなあなたでいてあげて
それが家族の為なんだよ!!」って
こんなに怒ってんのにとても菜穂が優しく感じて僕も泣いた
僕の泣き虫はあまり治ってなかったみたい
それから菜穂は毎日毎日勉強の猛特訓みたいに僕に勉強教えてくれました
菜穂も僕も志望校合格。ありがとう。でも僕は勉強が嫌いなんです
そんなに嫌いな事させる菜穂なんてロクなもんじゃない
49: 2010/12/11(土) 20:44:29.63 ID:g1NIKjq0O
【中学3年生の時】
卒業式。菜穂は相変わらず泣いていた。相変わらず卒業生代表でピアノ担当だった。
また、すぐ泣くとからかいたかったけど今回はみんなバラバラになるからいいか。
僕はと言うと自分で制服のボタンを引きちぎりゴミ箱に捨て
自作自演の「モテちゃってボタン完売しました。まいったなぁゴッコ」をしてた
するとまさかの菜穂に「ボタンちょうだい」と言われた
僕「遅かったね、僕モテちゃってさぁボタン売り切れだよ」菜穂「うそつき」って笑ってた
菜穂「あっ!腕のボタンなら売り切れじゃないね。腕のボタンでいいからちょうだい」
まぁいい、腕のボタンを引きちぎってあげた
菜穂「ねぇ写真撮ろうよ」
まーた人の思い出の写真に入ろうとする。まぁいいや。カシャッ
ボタンを引きちぎらせる菜穂なんてロクなまんじゃない
卒業式。菜穂は相変わらず泣いていた。相変わらず卒業生代表でピアノ担当だった。
また、すぐ泣くとからかいたかったけど今回はみんなバラバラになるからいいか。
僕はと言うと自分で制服のボタンを引きちぎりゴミ箱に捨て
自作自演の「モテちゃってボタン完売しました。まいったなぁゴッコ」をしてた
するとまさかの菜穂に「ボタンちょうだい」と言われた
僕「遅かったね、僕モテちゃってさぁボタン売り切れだよ」菜穂「うそつき」って笑ってた
菜穂「あっ!腕のボタンなら売り切れじゃないね。腕のボタンでいいからちょうだい」
まぁいい、腕のボタンを引きちぎってあげた
菜穂「ねぇ写真撮ろうよ」
まーた人の思い出の写真に入ろうとする。まぁいいや。カシャッ
ボタンを引きちぎらせる菜穂なんてロクなまんじゃない