そんなに激しい修羅場ではないのですが、誰もいないようですし繋ぎ用に投下します。
登場人物
私→A子
彼氏→B男
彼氏の彼女→C子
私とB男は友達が主催した飲み会で知り合いました。
そこで私達はすっかり意気投合し、一緒に遊んだり一人暮しのB男の家に泊まりに行ったりするようになりました。
私はすぐにB男のことが好きになってしまったのですが、
B男の友達は「あいつは彼女がいるからやめておいた方がいい」と私に言うのです。
まさか・・と思いB男に問い質してみましたが、
B男は彼女はいないとはっきり言ってくれました。
少々釈然としないながらも、きっとその友達が知らないうちに別れたんだな、
なによりB男本人ががそう言ってるんだし、と納得し、そのまま関係を深めていきました。
そしてそのことはすぐにすっかり忘れてしまいました。
三ヶ月ほど経ったある日のことです。
私は自分の部屋にいたのですが、夜中の一時ごろに携帯がなりました。
B男からでした。
その日は「用事があるからどうしても会えない」と言われていたので
なにか緊急の用事かな?と少し不安になりながら電話に出ました。
聞こえてきたのは若い女の声でした。
「A子さんですか?」
「そうですけど・・・」
「B男とつきあってますか?」
「え・・まあそんなようなもんですけど・・。あの、誰ですか?」
「私、B男の彼女です」
予想もしてなかった展開に私は絶句してしまいました。
「気づきませんでしたかぁ?もう4年もつきあってます。歯ブラシとか(部屋に)置いてたんですけどぉ(クスクス)」
なぜか電話の向こうの女はおかしそうに笑っています。
その笑っている様子がとても恐ろしくてわたしは思わず謝ってしまいました。
「着暦とかメールとか全部見させてもらいましたからー。なんとなく気づいてたんですけどね。
もういいです、あんな男あげます」
「本当に知らなかったんです。ごめんなさい」
私はパニック状態でごめんなさいとしか言えませんでした。
少しするとやっと正気が戻ってきたので、「あの、B男は?」ときくと
B男は眠っていてC子はその隙に外の自分の車に移動し携帯を見て電話をしてきたということでした。
本人に代わってくれるよう頼むと部屋に戻るからちょっと待ってと言われました。
受話器の向こうからかすかに二人のやりとりが聞こえました。
「B男、電話」
「んー・・・・・」
「A子さんから」
そこで電話は切れてしまいました。何回かけても繋がりません。電源が切られています。
私はいてもたってもいられなくなりました。次の日大学に行くまでこのまま
じっとしてるなんてできるわけがありません。
私は騙されていたのか?私とB男はこれで終わりなのか?あんなに楽しかった日々はなんだったのか?
いろんな考えがぐるぐる頭を回り気が狂いそうでした。
そこで、なんとかC子の家に行ってみようと思い、B男の友達に電話をかけました。
「こんなに遅くにごめんね。実は・・・」
と私はさっきの出来事を話し、C子の家どこだか知らない?ときくと、
友達はどこの駅に住んでるかしか知らないというのでその駅を聞きお礼を言いました。
電話の切り際にその友達は「だから俺がやめとけって言っただろ」
と言っていました。ほんとにその通りですw
それから私は泣きながら原付をすっ飛ばし、2時間ぐらいかかるその駅に向かいました。
その間に何回もB男の携帯にかけたのですが繋がらないので
「私を捨てるの?」とだけメールを送りました。「捨てない」という返事が返ってきました。
その駅についたのですがC子の家はどこだかわからないし、
下手に探してすれ違ったりしたら嫌だなと思いやっぱり駅で待つことにしました。
B男は車を持ってないのでいつか駅にくるだろうと朦朧とした頭で考えました。
始発がくるまでの間気が狂ったように何度も何度もかかることのないB男の携帯に電話をかけ続けました。
「もしもし?今どこ?」ときくと、B男はC子の駅から少し離れた大きな駅にいると言います。
始発がでる前にタクシーでそっちに行ったそうです。
その後わたしがB男に会いに行くと、B男は開口一番に
「殴ってくれ!」
と言いました。本当にごめん、騙すつもりはなかった、A子を好きになったから彼女とは別れようと
思っていたがなかなかそのタイミングがつかめなかった、と(常套句ですね、ほんと)。
けれど私は殴りませんでした。なんだかB男がかわいそうだったのと
殴ったら私まで悪者になってしまうような気がして。
B男はとても反省したようだし、C子とも別れたというので、
今回のことは許してまた付き合うことになりました。
ほんと今はここで別れりゃよかったと思います。