>>477
ありがとうございます
では。
黒美(私):当時22
柊(彼氏):当時23
枚目路(彼氏のバイト先の子):当時確か18か9
その当時、彼と私は同棲していました。
ある日、バイトから帰ってきた彼氏の様子がどことなくおかしかったんです。
不思議に思いながらも、私はいつも通り彼に抱きつき、「好き」と告げました。
そうしたら、彼は小さく「ごめんね」と謝ってきたのです。
声のトーン、表情から、『まさか』と思いながらも、「どういう意味?」と尋ねると、嫌な予感が的中。
「他に好きな子が出来た。別れたい」と、申し訳なさそうに言われ、私は軽くパニック。
混乱中の私は訳の分からない台詞を並べ、挙げ句「バイトをやめればいいじゃん!」と口走りました。(今考えると謎です)
すると彼は、「黒美には悪いけど、俺は枚目路と付き合っていきたいんだ」と、強く言いました。
そこで私は、『ああ、この人本気なんだ。本気で別れるつもりなんだ』と感じました。
ですが、簡単に納得できるわけもなく、私に悪い所があるなら直す、だからもう一度考え直してほしい、と懇願しました。
それに対しての彼の返事は、「悪いけど…」と言ったものでした。
それでもなんとか挽回すべく(?)、どんなに仕事で疲れていようとご飯を作って彼を待ち、休日は積極的に彼を外に誘ったりとしました。
と言うのも、彼の私への不満の中で大きかったものが、デートが少ないと言うことだったんです。
私も彼も仕事の時間帯が違い、中々遊びに出かけたり出来ませんでした。
ですが私はもともとインドア人間で、彼と一緒に暮らしてるだけで良かったので、大して気にもしてませんでした。
ですが実はそれが嫌だったらしく、「俺はもっと出かけたいんだ、なのに黒美は出かけたがらないし…」と言われ、その時初めて知ったのです。
ですから彼の気持ちを取り戻せるなら、ともう必死でした。
私は、そこまで言われてしまったらもう諦めるしかないのかな、と泣きました。
そうなるとここも出ていかなきゃ、なるべく早く部屋を見つけるからそれまで置いてほしいとお願いし、彼も了承してくれました。
ちょうどその時友達の友達のツレ(何だかややこしいですが)と知り合い、仲良くなっていって。
辛いけどもう仕方ない、彼の事は忘れなきゃ、それには新しい恋がいいのかも…などと考えました。
とは言えやっぱり彼が好きなので、即座に気持ちの切り替えは出来ませんでしたが、そういう考えもありかな、と。
罪悪感からか心配そうにしていたので、「新しく好きな人もできそうだし、大丈夫だよ。気にしないで」と見栄を張り。
その夜、寝ようとしたら彼が突然「別れたくない」と言い出し、更に私を抱こうとしました。
私はテンパって、急にどうしたのか聞いたのですが、彼はとにかく「別れたくない」と言って私を脱がせ、抱きながら「黒美は俺のものだ」って言いました。
びっくりして、「枚目路はどうするの?」と聞くと、「きちんと話をつける。俺は黒美じゃなきゃダメだ。許してほしい」とのこと。
『何勝手なこと言ってるんだ』と思いながらも、まだ彼のことが好きだったので、許しました。
その後しばらくは何事もなかったような日常に戻りました。
すみません、続きです。
ある日の夜、彼の携帯が鳴りました。メールだったみたいですが、彼はそれを見るなり、いきなり外へと出て行きました。
私は「?」と思いつつ、飲みに行く約束があったので支度をして(3、40分くらい)、出かけようとすると、玄関に靴が挟まって少し開いていました。
何をそんな慌てて出かける必要があったんだ?と思いつつ靴を取ってドアを閉め、駅へと歩き出しました。
家を出て最初の曲がり角を曲がると、なんとそこで彼と誰か見知らぬ女性が話をしていたのです。
私は即座にその女性が枚目路だと気が付いたのですが、何故か来た道を引き返して家に戻り、彼が戻るのを待つことにしました。
30分程経って彼が戻ってきましたが、部屋に入るなり携帯を壁に叩きつけて壊しました。
なんだあ?と思い、「さっきの枚目路だよね、なんであそこで話してたの?」と聞くと、メールや電話を無視してたら家まで来た、とのこと。
枚目路には私と別れないことをハッキリ伝えたみたいですが、彼女は納得せず、彼にしつこく迫ってたみたいです。
あーそりゃめんどくせ、と思いながら、とりあえず私は飲みに出かけました。家の外にもさっきの曲がり角にも、もう枚目路はいませんでした。
私とは一緒に暮らしてるから特に不便でもないし、それに枚目路がしつこいからちょうど良かったみたいです。
ある雨の日、二人で寝ていると誰かが訪ねてきました。
彼はぐっすり寝ていたので、起こすのも可哀相だし、居留守でいいかな…とぼんやり考えていると、「ごめんください」と女の声。
え、まさか、と思って出てみると、そこには枚目路が立っていました。
うわーなんで家に来るんだ?つかまだ諦めてないのか…などと思いつつ、「なんですか?」と質問。
「柊さんいますか?」少し遠慮がちに聞いてきました。
私「いますけど、何の用?」
枚「今日会う約束してたんですけど、待ち合わせに来ないんで心配になって……」
私「(何だと?)……待ち合わせ?」
枚「会う約束したんです」
私「でも、柊今寝てるんだよ。ホントに約束したの?」
枚「したんです、でも携帯、繋がらないから連絡取れないし……心配で」
……と、何回も『心配で来た』と繰り返していました。
私は眠さとだるさで段々イライラしてきて、「あのさ、彼女でもないのにいきなり訪ねてくるなんて失礼じゃない?」と言ってしまいました。