しばらくしたらB子さんがファミレスに到着。
予想してはいたけど・・・やはり私服もかわいい。。っていうか清楚。
そしてなにより笑顔がホントに良いんだ。破壊力抜群。
この笑顔はあっさりと鉄壁の上を乗り越えてきてしまった。。
ご飯を食べながら色々な話をしたが、驚愕の事実を知る。
B子さん、音大卒。しかもピアノ専攻。
ピアノを始めようと思ってた俺は食いついてしまった。
1ヶ月前からどんな電子ピアノを買おうかな~と迷ってた俺は、
B子さんにピアノについて聞きまくった。
練習の仕方とかどんなピアノがあるのかとか。
ひとしきり話をしてお開きになったが、
もはや賢者無理。1年以上ぶりに楽しい時間を過ごしちゃった。
その後、毎晩のメールのやりとりは完全に日課と化していて、
度々B子さんの方からお茶のお誘いが来るようになった。
しばらくするとお金が掛かるからという理由で、
なぜか俺の部屋でお茶するようにもなった。
俺の方はと言えば、自分の気持ちの整理を未だ付けられぬまま、
自分も会いたいと思うようになってしまっていたので断ることもできず、
毎週誘われるがままに会ってお茶して話をしてた。
その頃にはもはや賢者は諦め、聖帝に転職。
せめて「相手に合わせまくって疲れ果てる」の過ちを繰り返さぬよう、
退かない媚びない省みないの心意気を実践。
それでB子さんが離れて行くならばそれでよし、
と思うことにしてた。
わっふるわっふる
連投規制ひっかかってた。。
遅くなってすんません。
続きいきます。
どんな感じで聖帝を実践してたかというと、
自分語りになって申し訳ないんだが少し説明を。
俺には変な癖がある。
一人でいる時とかリラックスしている時、
アドリブで歌いながら踊りだしたり、
さもないことで一人寸劇しはじめちゃったりするんだ。
別に意識してやってるわけじゃなく、
無論人に見られるためにやってるわけでもなく、
それが俺の自然体なんだ。
これを大学時代、人生初の彼女に不覚にも見られたことがあったんだが、
その時おもいっきし引かれた。
それ以来基本的に人には見せないように気を付けていたんだが、
それでも大学時代のサークルのちょっと仲良くなった女友達とか、
元嫁とかにもやっぱり不覚にも見られてしまうときがあった。
で、全員例外なく引いてた。
でも、B子さんに対しては完全に、
「引くなら勝手に引けー俺はやりたいようにやるんだー」
という感じで身構えたりしなかったんでバシバシ見られてた。
が、それがB子さんにはなんか知らんけどウケて、ケラケラ楽しそうに笑うの。
こっちは笑わせるつもりなんかなくて勝手に体が動くだけなのに。
あと、俺からB子さんに振った話題というか、
一方的に話していた話題としては、
歴史、政治、思想、宗教、国防、極東三バカ国等の話。
女性に話すような内容の話題じゃねぇwww
流石にこの手の話のときはB子さんかなり引いてた気がするwww
ゆっくり投下すればいいんかな?
それでもよくもまぁ懲りずに俺をお茶に誘ってくれたもんだよw
もちろんB子さんから振られた話題も普通に楽しく話してはいたけど。
やっぱりピアノとかクラシックの話題が結構多かった。
俺クラッシックは結構好きだったから、
B子さんの薦めてくれたCDを借りて感想を言ったりもしてた。
土日都合がつく時はお茶して話して、
平日はほぼ毎晩メールしてってライフサイクルがおよそ1ヶ月ぐらいの間続いた。
もはや抗いようもなく俺はB子さんに惹かれてしまっていたけど、
でもファミレスで席待ちしてたときに考えていたことがずーっと心に引っかかっていた。
そして、脳内の整理がつかないままとうとう我慢できなくなり、
ある日俺の方からピアノ買うの付き合ってくださいと誘ってしまった。
楽器買うなら詳しい人にも見てもらった方がいいよね的な、
グダグダな後付け理由を捻り出してまで会いたくなってしまっていた。
アドバイス貰ったって、予算限られてるんだから参考になんねぇよw
メールしたその日は既に夕方だったが、
案の定、B子さんは「今からでもOKですよ」的なメールを返信してきた。
ウキウキしながら迎えに行って、B子さんと楽器屋を回る俺。
B子さんもにこにこしながら付いてきてくれてたんだが、とある楽器屋にいた時、
「どーん」
と、どっかで花火が上がった。
俺その日にその地域で花火大会があるなんて本当に知らなかったので、軽くパニクる。
願:「これはもう二人で見にいくのが自然な流れだろ?」
建:「おい!俺たちはピアノ見にきただけだろ!」
言:「花火見に行っちゃったら完璧にデートじゃね?」
突:「いやいやいやいや、毎週してる「お茶」はどう考えても普通にデートですが何か?」
俺:「おおおおおちけつおまいら!!おちつくには素数を(ry」
わかる?この願望と建前と言い訳とツッコミの華麗なる四重奏の不協和音。
指揮者が一人でアウアウしてたら、
B子さん :「ちょっと見にいきませんか♪」
願建言突:「行きましょう♪」
知ってるか?指揮者が変わるとハーモニーってびっくりするほど良くなったりするんだぜ?
喜んで花火が見える場所を探しに行きましたよ。6人で。
花火が見えるとこにくると、そこには出店も出てて、
俺たちは焼きそばだかたこ焼きだかを買って二人で食べながら花火見てた。
俺は半分ぐらいは横目でB子さんを見てたけどな。
んでふと思った。
俺、今までの人生で、自分の意志と能力だけで決定できる事に関しては結構実現してきたのよ。
自分を律することにも自信をもっていたのよ。
それなのに今回だけ「穏やかにフェードアウト」という俺の意志だけで実現できるはずの事が、
なんでこんなにグダグダになっちゃってんだろうと。
原因は明らかだったんだけど、この時B子さんの横顔見ながらようやく認めた。
B子さんのことを完全に好きになっちゃってるって事を。
今後B子さんと一緒の時間を過ごせなくなるとか考えられない。
他の誰かがB子さんと一緒になるとか辛すぎる。
自分の気持ちを認めたが為に、この花火の日を境にしてそこから約2ヶ月程の間、
俺は本気で悩み苦しむことになった。