小４の夏の終わりに友達の親父と釣りに行くと大きな箱が黒のビニールに包まれて・・・『先に警察呼んだほうが・・・』

>>262 では、はじめます。

俺がまだ糞餓鬼だった小４の夏の終わり。友達の親父と釣りに行ったんですよ。
で、近所でもなかなかの釣り場で高い防波堤もあって少し怖かったのもあったんだけど
夏休みの最後ら辺ってのもあり、いつものように楽しく釣りをしていたんです。
当時はバブルも全盛期で竹やぶに一億円なんかもはやっててみんなはぶりがよかった時代だったと、思います。

楽しく釣りをしていると、『どんぶらこっこ・・』と、見るからに大きな箱が黒のビニールに包まれて
浮いてたわけですわ。
俺と親父は躍起になり『一億円だ！』なんて、騒いでたわけです。

誘導元とかぶるのはご勘弁を・・・。

で、親父と話しあい、一億円だったら山わけ！なんて、言いながら釣り糸を全力で
手繰り寄せ、早速『ギャング針』←大きさが５～６cmくらいある引っ掛けようの針
に、針を変えて悪戦苦闘しながら箱に引っ掛けたんです。
何回か外れながら、ほかの釣り客の竿の下を通してもらい、階段式になってる防波堤の
端の方まで持ってきました。

さすがに小学生と大人一人では引き上げるのがきつくて、騒ぎを聞きつけた他の釣り客も
手伝ってくれることになり、半身水につかりながら無事引き上げました。

見ると小学生の自分に対してはかなり大きな箱。内心お金じゃなくて・・・。
なんて、考えてるとつり客の親父の一人が『したいじゃねえの？』なんて、言い出すしまつ。
ガキ大将の自分は意を決しても、泣きそうになりながら袋をつり用のナイフで切り始めました。
４枚目に入ったところでものすごい臭いがしてきます・最後の５枚目を破ったときには明らかに
生ごみ+小学校のプールの更衣室の臭いが混じった、嗅いではいけない臭いが襲ってきました。

友達の親父さんも釣り氏のおっさんも表現できない顔をしており、『先に警察呼んだほうが・・・』
なんて、言ってたんですが、そこは糞餓鬼代表の私、さっさと制止を振り切って、ダンボールの
ガムテ部分を切り開きます。

真っ黒な箱のなかみ・・・。と、思った瞬間ものすごい臭いが襲ってきました。
臭いが私の頭を包みこむというか、抱きしめる感じです。もう、人の体臭と肉の腐った臭いの
コンビネーション。一瞬で吐き気を覚えました。

釣り氏のおっさんは『見るな！』って、叫んでます。が、それは糞餓鬼、まじまじ見ます。
と、よく見ると『熊のぬいぐるみ』のようなものが体育座りしているではないですか？
あれ？なんてよくよくみてみました。

が、残念ながら『体育座りした黒の熊のぬいぐるみ』ではなくて、
『体育座りした赤黒くなったおっさん』が、そこにいました。
はっと、気が付き『ほぎゃー！』なんて、感じで大声を上げたんですが、
友達の親父さんも『うわぁ！死んじまってる！』←見りゃわかるよ、なんて、
心のなかで突っ込みを入れつつ二人で近くの公衆電話まで、もうダッシュです。

で、お互いあわててるものだから、まずは自分が先に１０円入れて１１０番です。
で、おじさんが『赤いボタン、赤いボタン！』なんて、言って一回きったりするので
通報が遅れましたが、無事警察到着。

当時は携帯なんて、もちろん。ポケベルもなかった時代だとおもいます。
ほんと、携帯便利でありがたやです。←ＮＴＴの回し者ではない。

で、警察が来たのですが、最初は自転車のおまわりさん×1で
あっと言う間、時間がこの辺はあいまい。
に、背広やらジャージのおまわりさんが来て、釣り氏のおっさんやら
友達の親父さんの方に職務質問をしています。
が、子供心の私には何で自分には何も聞いてこないんだ！と、不満げでしたが
結局その後すぐに親父さんに来るまで自宅まで搬送されてしまい、
その後の結果を知ることは出来ませんでした。

見たときの感想はぱっと見わからないかも。です。

終わり