元カレは作戦を何パターンか用意してたみたいだった。
俺の情報を聞き、一つの策を提案してきた。
①俺は今すぐ彼女に"すまん、今日残業だからよる電話出来ないわ"とメール
②元カレは予定通り彼女と食事
この好きに俺は彼女の自宅付近で身を潜めておく
③元カレが"宅飲み"したいと彼女の家に行くことをせがむ
④元カレと彼女が彼女宅でセクロスを始めたら、俺が何も知らないフリして突入
⑤修羅場
という流れだった。
④だけ気に食わなかったが、もうどうでも良い女だったし、元カレも服脱がすとこで突入してきてと言うものだから了承した。
今流行りのヤグるを彼女に体験させてやろうというものだ
もうこの時点でなんかワクワクしてたwww
19時を回ったので作戦スタート。
とりあえず俺はメールを送った
"ごめんね。今日新入社員がミスっちゃって・・・午前様になりそうだから今日は電話できないわ"
5分後にメールが帰って来る
彼女"お疲れ様~☆ わかった↓↓ 寂しいけど我慢するね という私も今日はバイト残業だよぉ ふえぇ~"
普段なら「可愛いなぁ俺の彼女はwww」とニヤニヤしたトコだが、いたって真顔だった。
裏で元カレと会う人間がよくもまあこんなメール送れるもんだなと。
元カレに見せたら
元カレ「ハハハww 彼女、俺さんにゾッコンですねこりゃwww」
と嫌味を吐かれる。
ムカつきながら予定通り彼女の家付近へ向かった。
彼女の家付近に到着した。
なんかあった方が面白いかなと、酒とかおつまみとか買って時間をつぶす。
そしてあとは・・・・彼女の部屋を駐車場で監視するだけ。
電気が消えるのが合図・・・その15分後に突撃という筋書きだ
俺(フフフwww なんかwww ワクワクしてきたぞ)
そして電気が消えた。
俺はタバコを一本吹かしてから、ゆっくりと彼女の部屋に向かった
俺は合鍵を持っている・・だから突然入ってもおかしくない。
俺はわざと大きな音で・・・・・・・・ガチャンと開錠!!
突入する!!!!
俺「あれー まだ帰ってなかったのかー」
と真っ暗な部屋に向かって叫ぶが――反応なし。
俺「頑張ってるんだなー よし晩御飯でも作って驚かせてやるかー」
と真っ暗な屁に向かって叫ぶ――反応なし。
今頃焦ってんだろうなーwww
とニヤニヤを堪え、部屋に入り・・・電気をつける
案の定・・・というか予定通り、まっぱの元カレと、彼女がいた
俺・・・二人を見つめ・・・無言で買い物袋を落とす
ガッシャァァ・・・・・
俺「・・・・・・○○」
元カレ「あっ・・・やべえ」
彼女「キャーーーーー」
彼女、急いで服で裸を隠す・・・・
俺「こ・・・・・これ・・・一体どういう事だよ!!!!!」
俺「誰だお前!?」
元カレ「いいいいいいや、違うです・・これは・・・・その」
俺「○○!! 誰だこいつは!!」
彼女「違うの!!違うの!!」
俺「何がだ!!」
俺「浮気してたんかお前!!」
彼女「ふぇええ(泣」
泣きだした
元カレ「と・・・とりあえず服着ていいすか」
俺「駄目だ!! 無かったことにされたら困る。裸のままで正座だ」
元カレ「そんな・・・・」
俺「お前もだ○○!」
二人は裸の状態で正座する。
ここまでは元カレの手筈通り
俺「○○・・・コイツ誰だ?」
彼女「・・・・・元カレ」
俺「こいつがその元カレか・・・」
俺「まさか浮気してやがったとは・・・」
元カレ「スミマセン・・・・」
俺「スミマセンじゃすまねえよ」
俺氏、iPhoneで写真カシャリ。
勿論元カレはフレームアウトさせて元カレの残念な顔ドアップをGET。
彼女「な・・・・なにを」
俺「証拠だ・・・当然だろ」
彼女「・・・・・・・(泣」
彼女「最低だよね私って・・・・うん・・・いいよ・・・」
彼女「悲しいけれど・・・・俺君に嫌われても仕方ないね」
彼女「いいよ私を振ってくれて・・・・グスン」
俺「俺が振ったら・・・お前コイツ付き合うんだろ?」
彼女「・・・・・・・・」
俺「だから簡単には別れないよ、お前らが縁切ってからだ・・」
彼女「!?」
俺「とことん追い詰めてやるよ」
彼女「・・・・」
元カレ「スミマセン・・・もう二度と会いません」
彼女「!?」
俺「当たり前だろ」
彼女「・・・・サイテー」
俺「は?」
彼女「俺君には関係ないじゃん!私の事嫌いならさっさと出っててよ!!!」
俺「・・・逆切れか?」
彼女「なんでもいいよ!!! 私は今、元カレが好きなの!!」
俺「・・・・」
彼女「だからもう俺君には関係ない!!!! さよなら!!」
俺「・・・・そんな理屈が通用するとでも」
彼女「ハイハイサヨナラww 私は元カレと付き合うからwww」
彼女「カレ・・・・・・・医者の卵なのよwwwww」
彼女が不敵に笑う。
してやったりって顔で俺を見つめてくる。
そろそろネタバラシだ。