じゃこんな話を一つ
大学で同じゼミになり彼女(以降Y)と付き合いだした。
交際は順調で2回目の夏休みに入ろうとしていた。ある日
Yと会うと浮かない顔をしていたんで「どうしたの？」と
聞くと「バイト先で～」とYが話し出した。
Yが言うには、バイト先の社員の男から声をかけられ、いくら
断っても何回も誘ってくるとの事、彼氏がいると言ってもまったく
聞かず、しまいには「彼氏と別れて」と言い出したらしい。
バイトを辞めれば良い話かもしれないが、Yにとってその男以外は
バイトには問題がなく、またそのバイトは時給も良い、だからYに
その時は「今度言ってきたら彼氏呼びますよ」って言ってみたら？と言った。
それから数日が経ち、Yと会うとまた浮かない顔をしているので
話を聞くと、この前に俺が教えた通りの事を男に言うと、男は
「じゃ彼氏と話をするよ」と言ってきたらしい、正直それを聞いて
おれ自身もビックリして、心の中では「ありえね～」と思いつつ
Yに「わかった。じゃその男を呼んで」と言い、直接話をする事に
Yと一緒に男を呼び出した場所に行き、Yに「何処に居る？」と聞くと
「あそこ」とYが指差した先に居たのは、男の俺が言うのもあれだが
どう見てもイケメンです。顔では勝ち目がありません。そんな事と同時に
「よくこんなイケメンに言い寄られて彼女は俺と別れようとしなかったな」
と思いつつYと一緒に男が座る席に着席した。
軽く挨拶を交わすと、そこから男の怒涛の「俺の方が良い」的な
話をしてきた。Yと二人で引きつつも、男の話が途切れた隙に「Yは俺
と別れる気はありません、だから諦めて下さい。迷惑です。」と言うと
その言葉が男の導火線に火を付けたみたいで、そこからまた怒涛の話が
始まり、今度は俺をけなすことまで言い出した。
イケメン語録
「君(俺)よりも、僕の方が彼女を幸せに出来る」
「君よりも、経済力がある」
「君は学生で、僕は社会人だ」 ←意味不明
「Yさんと君では釣り合わない」
・
・
・
と色々言われ遂に我慢の限界が来てしまい「さっきからゴチャゴチャ言い
やがって、お前が好きだろうが、俺とYが釣り合わないだろうが、Yは俺の
事が好きで、俺もYが好きなんだよ。だからお前は邪魔なんだよ」と切れて
しまった。
流石に男もさっきまで敬語で喋っていた学生に、ここまで言われ少し
表情が固まっていた。そこで追い込むようにYに「誰が好き？」と聞き
「○○(俺)」と答えさせた。そこで男に「もうしつこく彼女に迫るのは
止めて下さい」と言うと、「でも諦められない」とまた意味不明な発言
すると彼女が「じゃもう私バイト辞めます。だからもう近寄らないで」と
男に言い放つと同時に、俺にキスしてきやがった。そして男に向かって
「私○○の事が好きですから」と言って俺の手を繋ぎながら席を立ち店を出た。
その後、彼女はバイトを辞め男とも会う機会がなくなり、問題は解決？し
俺とYは順調に付き合っています。
あの時のイケメンさんパフェご馳走様でした。
イケメンに勝ったアンタが真のイケメン
引用元: ・◇修羅場◇part28