5年ぐらい前の修羅場投下します。
私 (奈美) 当時20歳 ♀
彼氏 (康介) 当時23歳 ♂
当時私は販売員として働いていましたが、お給料があまり良くなかった為
早朝または夜中、休日の頼まれた時はコンビニでアルバイトをしていました。
販売の仕事は年末年始はお休みだったのですが、コンビニは年中無休で
学生バイトの人が休みをとったので入って欲しいと頼まれました。
彼氏に年末どうする?と聞きましたが「夜から用事がある」みたいな返事だったので
ちょっと寂しいなと思いつつも私は年末年始はコンビニで働くことにしました。
31日の17:00から働き、深夜便のお弁当の検品と陳列が終わるまで入りました。
特別なことがあるわけでもなくアルバイトの時間は終わりました。
お正月の深夜2:00ごろ帰宅しました。
1日は午前7:00からコンビニのバイトが入っていました。
6時には起床しないといけないので寝ることにしました。
ベッドに入って10分ぐらいすると携帯の音が鳴りました。
着信を確認すると彼氏からです。
少し眠かったけどうれしくて喜んで電話にでました。
私『もしもし?』
彼「うー・・・」
酔っ払ってるのかな?と思った次の瞬間、後ろで甘ったるい女の声が。
「ねぇねぇ康ちゃん。電話かわってよ」
「え、あー・・・うん」
その瞬間背中が凍りつきました。
「あ、もしもし奈美ちゃん?久しぶりー誰だかわかる?」
『いや、ちょっと分らないんですけど』
なんか聞き覚えのある声だなと思いながらも、怒りを押さえるのに必死になっていました。
「私、私。夕香だよ」
『!!』
驚きのあまり声が出ませんでした。
夕香は中学、高校時代の同級生で、自分はかわいいと思いこんでいるちょっと変わった子で
確かに不細工では無いのですが、本人が自我自賛するほどではなく中の上といった感じです。
私や、私の友人に彼氏が出来ると
「なんで奈美ちゃん達には彼氏が出来るのに私には出来ないの!!?世の中絶対おかしい!」
と本気で言ったり、私に彼氏が出来きて彼と一緒に帰ろうとすると
「私も一緒に帰る!奈美ちゃんと方向一緒だし!」と言い
私も断りきれず、私、彼、夕香の3人で帰宅することも度々。
正直あまり関わりたくない類の友人でした。
『あ、そうなんだ・・・久しぶりだねホント。うん』
どうして夕香が・・・高校を卒業してやっと離れられたと思ったのに!
こみあげる怒りは、ようやく開放されたと思っていたのになぜ?という失望感や
康介が嘘をついて部屋で、しかもお正月にコンパという現実に直面し
妙に冷静になっていました。
「奈美ちゃんの彼氏かっこいいねー。私好きになっちゃいそう」
『あ、そう。ありがとう。康介は今何してる?』
「んー横になってるみたい。ねー康ちゃん?」
相変わらず甘ったるい声でしたが、後ろから康介とは違う他の男女が
もうやめろよ、夕香ちゃんやめた方が良いよーみたいな感じのことを言っているのが聞こえました。
『夕香、康介にかわってくれないかな?』
「うん、いいよー。ねぇねぇ、奈美ちゃんがかわってだって」
本当は夕香に思いきり罵声を浴びせてやりたかったのですが
とりあえず冷静にと思い落ち着け落ち着けと心で呟きました。
「うー・・・どうしたの奈美??」
『・・・康介、どういうこと?』
「ん?なにが??ふぁー・・・」
全く悪びれる様子が無いどころか、眠たそうに欠伸をする康介の態度で私の中のなにかが切れました。
『正月から部屋に女呼んでなに考えてんの。もう別れる。もういい・・・・・』
「え!なんで!?ちょ・・・」
なにかを叫んでましたが私は電話を切りました。
冷静を装いましたが、怒りと悲しみ満開の私は豪快に酒を煽り
その夜は一睡もせずにそのままコンビニのバイトに行きました。
バイトは午後1時までで、もうすぐ終わりだなーなんて時計を眺めていると
別のバイトの人が外を見てなにか話していました。
『どうしたの?』
「あ、奈美さん。あの赤い服の男の人さっきからお店の前うろうろしてるんです」
『どれどれ~?』
よく見るとそこには康介の姿が。
なんとなく予想はしていたのですが、実際にこられるとなんだか微妙な気分になります。
バイトが終わりましたが康介と会うのがどうしても嫌だったのでダッシュで車に乗りこみましたが
康介が車の前に立って何かを叫んでいます。
『邪魔だからどいてよ!』
「まってくれ!俺の話を聞いてくれ!!」
『話すこと無いし』
「じゃあ俺を轢いてくれ!轢き殺してくれ!!」
そんなやりとりを繰り返していましたが埒があかないので
話を聞くからどいてと頼むとどいてくれました。
急発進しようかなと思いましたが
万が一轢いてしまったら大変だなと思いやめました。
彼が言うには
31日は夕方から男3人で部屋で飲んでいた。
時間が過ぎるに連れ、女の子を呼ぼうという話になったが俺は反対した。
俺以外の連れが手当たりしだいに女の子に電話をかけ
捕まったのが夕香とその友達だった。
夕香達は電話から1時間後ぐらいにきて、その時はもうすでに俺は酔っていて
起きたら夕香達がいた。ちゃんと起きてたら断った。
夕香に奈美と学生時代に気まずくなったままなので、ちゃんと謝りたいから電話をしてほしいと頼まれた。
195=180です。ごめんなさい。
と、いうことでした。
当然納得する訳も無く、別れると繰り返しましたが許してくれるまで帰さないと言い
帰ろうとすると凄い力で引き止められます。
そうして1時間ほど必死に謝る康介の姿を見て、とうとう許してしまいました。
それから半年の月日が流れ、二人で食事をしていたときに康介の携帯がなりました。
携帯を見るなり気まずそうに席をたったので不信に思いました。
しばらくすると席に戻ってきた康介。
私は普段康介の携帯に電話があったりしても何も言わ無いようにしていましたが
康介の明らかに不信な態度を疑わずにはいられませんでした。
『今の誰?』
「あ、あぁ。連れから」
『・・・・・・・・・・ふーん・・・』
「なんだよ、何にもないって」
ダメだと分っていましたが、半年前の嫌な出来事を曖昧なまま許してしまっていたので
我慢ができませんでした。
『携帯みせて』
「別に何にもないって!」
『私の携帯も勝手に見てるやん!』
康介は気付いていないと思っていたようですが
私はお風呂は行ってるときとか、トイレに立ったときに携帯を見ているのを知っていました。
「メール見てくれた?」
と言われ
『え?メールなんか来てないけど』
「うそー!送ったよ」
おかしいなぁと思いながら確認すると届いている。
でも既読になってるしかし見た覚えが無いということが度々あったので。
この事を康介に言うと観念したように携帯を差し出しました。
まず着信履歴を確認。
ついさっきあったはずの履歴がない。
そしてメールを確認。
件数がおかしくていくつか消した形跡があるので問い詰めましたが消してないの一点張り。
仕方なくその日は諦めました。