隙をみて投下します。
高一の一月、寒い早朝だった。
同じクラスだった嫁は隣の列の2つ前、教室には二人きり。
この状況が気の緩みを生み、結婚に至る会話を呼んだ。
何故なら、当時嫁は一番可愛い女子グループに所属しており、
そのメンバーに声を掛けて良いのは一番カッコイイ男子グループの
メンバーのみという不文律があった。
そんな美味しいグループに属していなかった俺と嫁には接点が無かったのだった。
嫁は、公立高校とは言え、お洒落に気を配っていたので、
スカートの丈を階段で見上げれば下着が見えるのでは?って位に短くしており、
当然素肌の太腿を大胆に露出していた。
でも、冷え性なので冬の朝は血行が悪くちょっと紫がかっていて、、
学校に着くと冷え切った太腿を手で摩擦して暖を取る癖があり、
それはなんとく辛そうに見えた。
そしてその日も籍につくなり音を立てながら摩擦を始めた。
俺「いつもそれやってるよね?」
嫁「…」手を止めこっちを振り向く。
俺「そんなに寒かったら、スカートの丈長くするなりストッキング穿けば良くないか?」
嫁「…気持ち悪い」小声でいった後蔑むような視線を投げかけ教室から出て行った。
一年次の残りの日々を俺は、嫁の事をいつもジロジロ見てる変態予備軍として過ごした。
でもちっとも気にならなかった、
だって華やかで楽しい雰囲気だったクラスでも、元々ぼっちだったからww
828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/24(日) 19:21:09
>>827
読んだ限りでは結婚に至りそうもないぞ
続きを待ってるよー
引用元: ・https://yuzuru.5ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1275993803/
お邪魔します。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1275993803/827
です。
続きを投下します。
達観してたとは言え、さすがに変態扱いされたくなかったし、
何より嫌がられるなら見ない方が良いと思って、
嫁が視界に入りそうになると目を逸らすようにした。
一年次はもちろんの事、2年から俺理系、嫁文系とクラスも離れてしまったが
学校行事などで顔を合わせる機会があっても卒業するまでずっと嫁を避けていた。
これは俺側のストーリー。
続きます。
次に嫁と会話したのは卒業式の後、
一年の時のカッコイイグループの奴にカラオケに誘われた。
あまり仲が良くなかったのだが、もう志望校に合格してたので
気が緩んでおり、つい付き合ってしまった。
で、男女同数くらい6、7人入った部屋の中には嫁がいて、
何故だか嫁の隣の席は空いており、嫁以外参加者全員が俺にそこに座るように促した。
横に座っても俺としては嫁を見る事はせず、もちろん会話もせず
居辛い思いをしながら適当に場の空気に合わせていたら、
ずっと緊張した顔をして黙っていた嫁が突然泣き出した。
??と思っていると周り全員が俺を批難し嫁と二人きりで話せと言った。
仕方がないので泣き止まない嫁を街の川辺にある公園に連れ出した。
自販機でかった汁粉を握り締めて漸く泣き止んで泣いた事を謝った嫁がポツポツ話すには、
冬の朝の事を嫁が女子仲間にちょっと脚色して話すと、俺はキモい奴と認定されてしまった。
でも俺が反論せずに嫁の事を避けていたので、悪い事したかな?と思っていた。
俺が嫁の方を見ないようにしてたのは気が付いていた。
段々、自分が凄く俺を傷付けたことが分かってとっても辛かった。
もう取り返しがつかない事だけれど、許してほしい。
俺は嫁がそこまで考えていたとは知らなかったので
直ぐに許すといって、逆に気を使わせてしまって悪かった、
こっちの事も許してほしいと言った。
嫁も直ぐに許してくれたが、もう取り戻せないね、
こんな事にならなければ、もっと俺と話せたのにと、また泣き出した。
良く分からない展開だったが、これから友達で居ようと携帯の番号を交換した。
(ちなみに俺はその高校では上出来と言われる東京の大学、嫁は地元の専門学校)
さらに訳が分からない事に嫁は、自分は高校の時に特定の彼氏がいなかった。
等と言い訳じみた感じで自分は男と遊んでなかったと言い出した。
信じて!というので信じたと言うのだが、嫁は納得しない。
俺に好きな人ができたのとか聞いてくるので、居ないよと答えた。
嫁は何故か、なかなか帰ろうとせずとても不満そうだったが、
次の日も会う約束をしたら不承不承って体で表現しながら家路についた。
続きます(まだまとめてません)。
で、その夜、嫁の友人♀から電話があった。
なんで告白しないんだ、嫁は相当落ち込んでだぞ、と。
何故か説教気味の上から目線の話の内容を吟味すると、
どうも俺は高校時代を通してずっと嫁に片思いしていた事になっていた。
嫁も満更ではないのだから、明日は必ず告白するように、との事だった。
で、どうせ地元を離れるんだから、嫌ならばっくれればいいやと思い
次の日、嫁に告白したら、、、
嫁「私もずっと好きだった」と言われ、
交際開始、2年間の遠距離恋愛の末、嫁が東京に出てきて
親公認同棲→逃げられずに結婚。
で、後から聞いた高校時代の嫁側のストーリー、
①俺が嫁の事を見ないように避けていたのは嫁の事が好きだからに違いないと思っていた。
②俺は高2の春ある個人競技で県でベスト8になったんだが、
それでちょっと女子から人気が出た。
2年の夏に部活の後輩(恐ろしく可愛い)から告白された。
でもその後輩を好きな男が部内で沢山居たので人間関係が面倒なので断った。
(そもそも俺がすきと言うより、ベスト8が好きだった感じ)
で、その事が嫁の耳に入り、断った時の俺の理由、
「他に好きな人がいる」の他の人は嫁に違いないと思っていた。
③修学旅行の時にカッコイイグループの奴から、
「俺は嫁が好きなんだろ?」としつこく聞かれた。
否定しても何度も聞くので面倒なので「好きだと」答えた。
すると今度は「なんで告白しない?」と来たので、
「今の俺は嫁に相応しくないから」ろ答えた。
で、その事が嫁の耳に入り、片思いの嫁に告白するのは
大学に受かって進路が決まった後に違いないと思っていた。
で、大学に受かった後も俺が告白して来ないのは、
高校時代付き合った男は居ないのだが、デートした事はあるので
それで彼氏がいると俺が誤解していると思っていたらしい。
まったくヤレヤレだww
終わり