694:恋人は名無しさん : 2009/08/15(土) 21:08:56 ID: ID:pmIdDSCmO
半年程前の事だけど投下。
私子(23)事務
彼男(23)会社員:私子の婚約者。
A太(23)料理人:彼男の幼なじみ
S子(23)コンビニバイト:私子の中学時代からの友人。私子・彼男・A太の共通の友人であり、A太の元カノでもある
M美(27)無職:A太の現在の彼女。付き合って1年くらい
私子と彼男は付き合って3年程。つい最近、婚約をしたばかり。
出会ったきっかけは、独り暮らしをしているA太の家で開かれた飲み会。
当時A太と付き合っていたS子から「彼氏の家で飲むから一緒に行こうよ」と誘われ、その飲み会にいたのが彼男。
そこで仲良くなり1ヶ月後にお付き合いスタート。
その後は4人で遊んだり仲良くしていたが、A太が「好きな子ができた」と言い出しS子と破局。でも、別れても友達として時々連絡は取っていたらしい。
そして1年程前にA太に新しい彼女ができた。
「彼女できたよ」と紹介してくれたのがM美。
私達より年上で色白ぽっちゃり(たぬきと豚をミックスしたような顔)
人見知りなのか、あまり喋ってくれなくて大人しい感じでした。
697:恋人は名無しさん : 2009/08/15(土) 21:19:19 ID: ID:pmIdDSCmO
A太は初めての年上の彼女という事もあり、かなりはまっていました。
ある日、A太の家で鍋をしようと共通の友人達を誘い、みんなでA太の家へ。
みんなで楽しく鍋をして12時を過ぎた頃、みんなそれぞれ帰ったりその辺で雑魚寝をしたりしてる人もチラホラ。
A太は疲れたと先に寝室へ。
私子と彼男と残った2~3人の友人達はお喋りをしつつ、片付けてそろそろ帰ろうか~となった所で突然ピンポーンと玄関の呼び鈴が鳴りました。
699:恋人は名無しさん : 2009/08/15(土) 21:30:31 ID: ID:pmIdDSCmO
A太の家なので勝手に開けるのもどうかと思い、戸惑っていると今度は「ドンドンドンッ」とドアを凄い勢いで叩く音が。
もしかしてうるさかったかな?苦情かな?と思い、友人の1人(男)がドアを開けるとそこにいたのはM美でした。
M美は開口一番「あんた誰?ここA太ちゃんの家なんだけどー。ってかA太ちゃんはー?」とキョロキョロ。
そこで彼男に気づいたM美は「あっ!彼男君来てたんだぁ!ねぇA太ちゃんはぁ?」と甘えモード。
彼男が「A太は寝たよ」と伝えると「えぇ~もう寝ちゃったのー?せっかく来たのにぃ。あっ!もしかして飲んでたの?M美も飲みたぁい」と、せっかく片付けたのにまたビールやらお酒類を次々と出し始めた。
704:恋人は名無しさん : 2009/08/15(土) 21:40:16 ID: ID:pmIdDSCmO
そこでやっと私子に気づいたようで「私子ちゃんも来てたんだぁ!嬉しい~!ねっ一緒に飲もうよー!」とムリヤリ缶酎ハイを渡された。
まぁいいかと思い、外の友人達にも飲み物などを渡して飲み会再スタート。
飲み始めて数分、何故か彼男にベタベタとボディタッチ。
私子はイライラ。
彼男は徐々にM美から離れるように席を移動(なんか気持ち悪かったらしい)
しばらくしてM美は酔っ払ってきたのか騒ぎ始めた。
708:恋人は名無しさん : 2009/08/15(土) 21:49:08 ID: ID:pmIdDSCmO
「ちょっと…静かにしようよ。寝てる人もいるんだし…」と注意をしても聞く耳持たず。
騒ぐM美をなんとか静かにしようとしていると、A太が「うるさいんだけど」とイライラしながら寝室から出てきた。
するとM美は「A太ちゃ~ん!聞いて~酷いの~!みんながねぇ~」と言いながらA太のもとへ。
「みんなにムリヤリ飲まされたの。M美飲めないのに。クスン」的な感じでA太に抱きつくM美。
それをヨシヨシするA太。
勝手にガブガブ飲みまくって酔っ払っていたのはM美だし、私達は別にムリヤリ飲ませていない。
んだかしらけたので、速攻お開きになった。
712:恋人は名無しさん : 2009/08/15(土) 21:56:41 ID: ID:pmIdDSCmO
みんなM美の行動にドン引きしてしまい、それからしばらくは飲み会などはしなくなった。
数カ月後、私子は彼男にプロポーズされ婚約した。
A太や共通の友人達にも婚約した事を伝えた。
お互いの両親にきちんと挨拶したり、結納の準備などで忙しくしていたある日。
彼男から「A太が入院した」と聞いた。
718:恋人は名無しさん : 2009/08/15(土) 22:07:46 ID: ID:pmIdDSCmO
ここ最近「お腹の調子が悪い」と言っていたA太。
突然の腹痛で、あわてて病院に行くと「腸に腫瘍がある」との診断。そのまま入院に。
私子と彼男は何度かお見舞いへ行きました。
手術をして退院はしたものの、また調子が悪くなり入院。
何度も手術・入退院を繰り返しやせ細っていくA太。
そんなA太にM美は毎日付き添っていた。
そして今年の1月。
A太は亡くなりました。