40:976 : 2011/12/15(木) 21:16:25.10 ID: ID:JWxpx7bc0
その時の彼男の表情と言ったらありませんでした。
びっくりした顔から瞬間で血の気がひいて真っ白に。
A子は雰囲気で察したのでしょう、おびえた表情になりました。
立ち話も何だったので、近くのファミレスへ。
午前11時のガ○トに、何が悲しくて男女3人で入らなきゃいかんのでしょうか。
極力気持ちを落ち着けて、彼男とA子と、私子の質疑応答が始まりました。Q.いつからの関係ですか?
A.一月半前から。私子が就職決まったころ。
Q.体の関係は?
A.先週の一度だけ。
Q.A子さんは私子の存在を知っていましたか?
A.知っていました。彼男がよく話していました。自慢の彼女だと。
Q.自慢の彼女を裏切ってまでA子さんと付き合いたかったのですか?
A.無言
Q.A子さんは彼男が好きなのですか?
A.最初は申し訳ないと思っていたが、彼男があまりに迫ってくるので好きになりかけています。
Q.彼男さんは今後どうしたいのですか?
A.無言彼男は、私子が出てきてから、ほぼ言葉を発してしませんでした。
質問に答えていたのは全部A子。
その様子から、彼男をかばうような気持ちすら見えました。
そうか、悪者は私か。
びっくりした顔から瞬間で血の気がひいて真っ白に。
A子は雰囲気で察したのでしょう、おびえた表情になりました。
立ち話も何だったので、近くのファミレスへ。
午前11時のガ○トに、何が悲しくて男女3人で入らなきゃいかんのでしょうか。
極力気持ちを落ち着けて、彼男とA子と、私子の質疑応答が始まりました。Q.いつからの関係ですか?
A.一月半前から。私子が就職決まったころ。
Q.体の関係は?
A.先週の一度だけ。
Q.A子さんは私子の存在を知っていましたか?
A.知っていました。彼男がよく話していました。自慢の彼女だと。
Q.自慢の彼女を裏切ってまでA子さんと付き合いたかったのですか?
A.無言
Q.A子さんは彼男が好きなのですか?
A.最初は申し訳ないと思っていたが、彼男があまりに迫ってくるので好きになりかけています。
Q.彼男さんは今後どうしたいのですか?
A.無言彼男は、私子が出てきてから、ほぼ言葉を発してしませんでした。
質問に答えていたのは全部A子。
その様子から、彼男をかばうような気持ちすら見えました。
そうか、悪者は私か。
45:976 : 2011/12/15(木) 21:27:14.08 ID: ID:JWxpx7bc0
私子「じゃあ、彼男はA子さんに任せます。私は身をひきましょう」
A子「それは・・」
私子「私も就職決まっていますし、もう自分で何とかできます。
今まで彼男にはお世話になりましたが、良いタイミングだったと思いますよ」
私もやけになっていました。
自分の気持ちの整理はできないし、彼男の気持ちもわからない。
浮気されたことは事実だし、この二人を見ていると、
私は邪魔者でしかないと思っていました。
ずっと俯き加減で私子の顔も見ようとしない彼男に、正直嫌気もさしていました。
私子「本日はご迷惑をおかけしました。私はこの辺で失礼します」
無言のA子。まだ顔を上げない彼男。
失礼しますといったものの、私子の帰る場所は彼男の部屋なわけですが。
荷物でもまとめて家を出る準備でもしようと、
その時はかんがえていました。
A子「それは・・」
私子「私も就職決まっていますし、もう自分で何とかできます。
今まで彼男にはお世話になりましたが、良いタイミングだったと思いますよ」
私もやけになっていました。
自分の気持ちの整理はできないし、彼男の気持ちもわからない。
浮気されたことは事実だし、この二人を見ていると、
私は邪魔者でしかないと思っていました。
ずっと俯き加減で私子の顔も見ようとしない彼男に、正直嫌気もさしていました。
私子「本日はご迷惑をおかけしました。私はこの辺で失礼します」
無言のA子。まだ顔を上げない彼男。
失礼しますといったものの、私子の帰る場所は彼男の部屋なわけですが。
荷物でもまとめて家を出る準備でもしようと、
その時はかんがえていました。
47:976 : 2011/12/15(木) 21:39:09.26 ID: ID:JWxpx7bc0
二人と別れた後、私はしばらく公園で頭をひやし、
そのあと部屋に戻りました。
彼男はまだ帰っていませんでした。
随分と長いことお世話になった部屋を見て、一人で泣いてしまいました。
が、泣いていても何も始まらないと、無理やり自分の荷物整理開始。
思い出の品とか発見しつつ、一人で微笑んだり泣いたりしてる姿は、
自分で思い出しても気持ち悪かったと思います。そんなところへ、彼男が帰宅してきました。
青ざめた顔で私子を見たかと思うと、突然わめき始めました。
彼男「なんで?!そんなに俺のことが嫌いかよ?!」
返す言葉が見当たらないとは、このこと。
あなたのことが嫌いなら、私は今こんなに泣いていない。
彼男「就職が大事なんだろ!俺よりも!せっかく俺に優しくしてくれてたA子まで、
お前が来たから距離を置くとか言い始めてさ!」
そこからずっと彼男のターン。
今まで住まわせてあげたていたのに、恩を仇で返された、
女の一人くらい見逃せ、そういうところが気が利かない、
大体お前は自己中だ、いつも自分のことばかり、俺だって被害者だ、
お前がもっと優しくしてくれていたら、こんなことにならなかった、
だからお前は俺が嫌いなんだ、などなど。
そのあと部屋に戻りました。
彼男はまだ帰っていませんでした。
随分と長いことお世話になった部屋を見て、一人で泣いてしまいました。
が、泣いていても何も始まらないと、無理やり自分の荷物整理開始。
思い出の品とか発見しつつ、一人で微笑んだり泣いたりしてる姿は、
自分で思い出しても気持ち悪かったと思います。そんなところへ、彼男が帰宅してきました。
青ざめた顔で私子を見たかと思うと、突然わめき始めました。
彼男「なんで?!そんなに俺のことが嫌いかよ?!」
返す言葉が見当たらないとは、このこと。
あなたのことが嫌いなら、私は今こんなに泣いていない。
彼男「就職が大事なんだろ!俺よりも!せっかく俺に優しくしてくれてたA子まで、
お前が来たから距離を置くとか言い始めてさ!」
そこからずっと彼男のターン。
今まで住まわせてあげたていたのに、恩を仇で返された、
女の一人くらい見逃せ、そういうところが気が利かない、
大体お前は自己中だ、いつも自分のことばかり、俺だって被害者だ、
お前がもっと優しくしてくれていたら、こんなことにならなかった、
だからお前は俺が嫌いなんだ、などなど。
56:976 : 2011/12/15(木) 21:50:38.80 ID: ID:JWxpx7bc0
罵倒されながら、ダウンしていた私もふつふつと怒りがわいてきました。
私子「だから浮気したの?」
おそらく、相当に怒りのこもった声だったのでしょう。
途端に黙り込む彼男。
私子「言いたいこと言ってすっきりした?」
顔をそむけて、うつむく彼男。
私子「まだ何か言いたいことない?全部吐き出しちゃいなよ」
言葉だけ見ると優しそうですが、そんなものではなかったと思います。
無表情の女が、見下し目で低い声でこれを言っていたんですよ。
私が悪かったのか、全部私のせいなのかと思う声と、
悪いのは私を裏切った、目の前にいるあさましい男だという声が、
私子の頭の中で何度も何度も交錯しました。気づけば彼男は泣いていました。
そして、細々した声で、いかに自分がさみしかったか、
就職が決まってイキイキとしている私子を見て引け目を感じていたか、
自分だけが取り残されていく感じで耐えられなくて、
それが理由で、身の上不幸なA子に好意を感じてしまったとか。
さみしいと誰にでも股を開く女もよくいますが、
さみしいと誰にでも棒を突っ込む男もいるんですね。
私子「だから浮気したの?」
おそらく、相当に怒りのこもった声だったのでしょう。
途端に黙り込む彼男。
私子「言いたいこと言ってすっきりした?」
顔をそむけて、うつむく彼男。
私子「まだ何か言いたいことない?全部吐き出しちゃいなよ」
言葉だけ見ると優しそうですが、そんなものではなかったと思います。
無表情の女が、見下し目で低い声でこれを言っていたんですよ。
私が悪かったのか、全部私のせいなのかと思う声と、
悪いのは私を裏切った、目の前にいるあさましい男だという声が、
私子の頭の中で何度も何度も交錯しました。気づけば彼男は泣いていました。
そして、細々した声で、いかに自分がさみしかったか、
就職が決まってイキイキとしている私子を見て引け目を感じていたか、
自分だけが取り残されていく感じで耐えられなくて、
それが理由で、身の上不幸なA子に好意を感じてしまったとか。
さみしいと誰にでも股を開く女もよくいますが、
さみしいと誰にでも棒を突っ込む男もいるんですね。
67:976 : 2011/12/15(木) 22:08:28.34 ID: ID:JWxpx7bc0
私子「彼男の気持ちは分かった。
けど、申し訳ないけど、もう一緒には住んでいられない」
そういうと、捨てられた子犬のような目で(例えでなく、本当にそう感じた)、
彼男は私にすがってきました。
いやだ、行かないでほしい、もう二度としないから、など、
今でこそ例のコピペがありますが、浮気をした人の常套句の垂れ流し。
情に流されかけましたが、あの夜から見ていたメールと、
先ほどの罵声が私の心を押してくれました。本当に好きだったし、将来はきっとこの人と幸せになるんだろうな、
と思ってたからこそ、裏切られたことや嘘をつかれたことが苦しかったです。
今後もきっとこんな苦しいことがあるだろうし、それを背負ってこの人と生きていけると思うほど、
そのときの私は強くありませんでした。
嫌がる彼男をなだめ、私にはもうあなたと一緒にいる意思がないことを何度も言い聞かせ、
翌々日、私は彼男の部屋を出ました。
彼男は私に、何度も「やり直そう」と言ってきました。
本当に反省していた様子もわかりましたが、
二人のためにならない、と言って断固拒否しました。
私子「だって、一緒にいれるワケないでしょ?あなたは私を裏切ったんだよ。」
彼男「ずっと一緒だよ、って言ってたのに・・」
その約束を先に破ったのは、自分のくせに。
けど、申し訳ないけど、もう一緒には住んでいられない」
そういうと、捨てられた子犬のような目で(例えでなく、本当にそう感じた)、
彼男は私にすがってきました。
いやだ、行かないでほしい、もう二度としないから、など、
今でこそ例のコピペがありますが、浮気をした人の常套句の垂れ流し。
情に流されかけましたが、あの夜から見ていたメールと、
先ほどの罵声が私の心を押してくれました。本当に好きだったし、将来はきっとこの人と幸せになるんだろうな、
と思ってたからこそ、裏切られたことや嘘をつかれたことが苦しかったです。
今後もきっとこんな苦しいことがあるだろうし、それを背負ってこの人と生きていけると思うほど、
そのときの私は強くありませんでした。
嫌がる彼男をなだめ、私にはもうあなたと一緒にいる意思がないことを何度も言い聞かせ、
翌々日、私は彼男の部屋を出ました。
彼男は私に、何度も「やり直そう」と言ってきました。
本当に反省していた様子もわかりましたが、
二人のためにならない、と言って断固拒否しました。
私子「だって、一緒にいれるワケないでしょ?あなたは私を裏切ったんだよ。」
彼男「ずっと一緒だよ、って言ってたのに・・」
その約束を先に破ったのは、自分のくせに。
68:976:2011/12/15(木)22:17 :46.01 ID:ID:JWxpx7bc0
その後、数日間はメールや着信が続いていましたが、着拒。
たまに学内で顔を合わせることもありましたが、
外では何も言ってこれない彼男。
私子の実家は先にも書きましたが、大学から電車で2時間。
さすがに家凸まではしてきませんでした。私はその後、数ヶ月でしたが実家から通学し卒業、
就職後はできるだけ大学から遠い場所に希望をだし、一人暮らしを開始。
今はまだ新しい相手は見つかっていません。
どこまでも自分に甘かった彼男が、今は何をしているかわかりません。
浮気をし返したり、もっと何かしらできたかなぁ、と思うことがありますが、
あのときの彼男に一番ダメージがあることといえば、
自分が彼男の元から離れることだったのかな、とも思います。
そう思えば、立派な復讐だったのかな、と。以上で終わりです。
あまり修羅場っぽくなかったですが・・
日をまたぎ、スレをまたぎ、申し訳ありませんでした。では以下、ロムに戻ります。
たまに学内で顔を合わせることもありましたが、
外では何も言ってこれない彼男。
私子の実家は先にも書きましたが、大学から電車で2時間。
さすがに家凸まではしてきませんでした。私はその後、数ヶ月でしたが実家から通学し卒業、
就職後はできるだけ大学から遠い場所に希望をだし、一人暮らしを開始。
今はまだ新しい相手は見つかっていません。
どこまでも自分に甘かった彼男が、今は何をしているかわかりません。
浮気をし返したり、もっと何かしらできたかなぁ、と思うことがありますが、
あのときの彼男に一番ダメージがあることといえば、
自分が彼男の元から離れることだったのかな、とも思います。
そう思えば、立派な復讐だったのかな、と。以上で終わりです。
あまり修羅場っぽくなかったですが・・
日をまたぎ、スレをまたぎ、申し訳ありませんでした。では以下、ロムに戻ります。
引用元:◇修羅場◇part116