彼氏とは会社の同僚で、付き合ってもうすぐ一年。
ある日デートでデパートの洋服売り場で買い物をしていると、
店員♀の一人(店子)が彼氏に近づいてきました。
そして「ねえ、彼氏君じゃない?」と話しかけてきて、
彼氏は暫く相手が誰だかわからなかったのですが、
話しているうちに彼氏の中学時代の同級生だということがわかりました。
そのうちに昔話に花が咲きだしたので、私は暫く他の店の洋服を見たりして時間をつぶしていました。
その間やはり気になるのでチラチラと二人の方を見ると、本当に楽しそうで親密っぽかたので
ちょっと嫉妬しました。でも15分ほどで終わったので、
その時は大して気にも留めずその場をさりました。
彼氏に聞くと、店子は、中学時代の彼氏の親友の彼女でした。
そして、こんなこと聞きたくなかったのですが、親友と付き合いだす前は、
彼氏は店子のことをちょっといいなと思っていたそうです。(確かに店子は綺麗な人でした。)
そのうち親友と付き合いだしたので諦めたそうですが、そのカップルを含めた男女数人で
よく一緒に遊びに行ったりしたそうです。
そんな話を聞いて、また少し店子の存在が気になりましたが、
それでもまだ大したことないと考えていました。
(当時私はなんだか自分が惚れられているという根拠のない自信があったのでorz)
それから2ヶ月ほど経った私の誕生日に、彼氏は洋服をプレゼントしてくれました。
なんとなく女性へのプレゼントはアクセサリーという固定観念があった私は驚きましたが、
一生懸命似合いそうなのを選んでくれたんだな、と思うと感激して、涙がでるほどでした。
さっそく着てみると、(彼はホテルをとってくれていました)自分で言うのもなんですが、
似合っていて、彼も褒めてくれました。そして彼は、
「やっぱ女の人に選んで貰うと違うなあ。」といいました。
・・・・・・女の人?女の人に選んで貰うと?
混乱しながら、洋服の紙袋に書いてあるブランド名を見て、よく、よく考えると、
店子がいた店のブランドでした。
出来る限り明るい声で(実際には明るいというより、ひっくり返った声だったと思う)
私 「もしかして、店子さんの店で買ったの?」と聞くと、
彼氏「そうなんだ。店子が社員割引で買っといてくれてさ。まあ割引って言ってもちょっとなんだけど。
いいだろ?それ。」
と答えました。私は、唖然としながら、
私 「もしかして、彼氏君じゃなくて、店子さんが選んだの?一緒に買いに行ったの?」
と再度聞くと、
彼氏「一緒に買いには行ってないよ。心配すんなって。店子のセンスに任せて、送ってもらったんだよ。」
と言いました。
彼氏が選んだんじゃないんなら、プレゼントの意味ないじゃん。
それも、他の親しい女性が選んだなんて。しかもプレゼントなのに社員割引ってなんだよ・・・、
と、ショックで暫く言葉を失っていると、彼氏が、
「心配すんなって。本当に似合ってるよ。」と言いながら、そのまま襲おうとしてきました。
とてもそんな気分じゃなかったので、拒もうとしましたが、
やはり誕生日なので雰囲気を壊したくないという思いと、なんであれ頂いたものに文句をいうのもなあと思い、
拒むのをやめてそのまましました。
しかし翌朝仕事に向かっている途中、だんだんとモヤモヤとした気持ちが膨らみ、
そのうち具合が悪くなってしまい、その日は会社についてすぐに早退してしまいました。
彼氏と私は、いつもはほとんど毎日夜に電話をしていたのですがその日はどうしても話す気がせず、
彼氏から何度か電話がありましたが放置しました。
次の日、不満も言わずに勝手に不機嫌になり電話も出ないなんて自分もよくないなと思い、
メールで「昨日はごめんね。実は・・・」という出だしで、正直に自分の気持ちを書いて送りました。
そのあとすぐに電話があり、彼氏は反省してくれたようで、謝ってくれ、
また違うプレゼントを今度は一緒に買いに行く約束をしてくれました。
そのときは私はとてもほっとして嬉しかったです。
しかし、それからは電話ではラブラブだったんですが、会社では心なしかそっけなくなった上、
なかなか実際に買い物に行く予定を決めてくれません。
こちらからは言いづらかったんですが、2週間ほど経ったので、私から
「今度の土曜日誕生日プレゼント買いに行ってくれる?」と言ってみました。
しかし、「ああ、その日はちょっと友達と会うんだよ。今度買ってあげるから。」と断れらてしまいました。
それをきっかけに、彼の私への愛情と、ついでに彼と店子との仲を疑い始めました。
彼は日頃から私に自分の友達の話をよくしていて、、
彼が自分の友達のことを名前ではなく「友達」というのがめずらしかったので、
「あ、これは言えない相手なんだな」とすぐにわかったからです。
その上その「土曜日」の夜は電話が繋がりませんでした。
その次の日、(我ながらストーカーっぽいですが)店子のいる店に行って見ました。
すぐに店子がみつかりました。会ったはいいが何をしゃべったらいいのかわからず、
私 「あの、私子です。この間は洋服を送って下さったそうで、どうもありがとうござぃモニョモニョ。」と話しかけました。
店子「いえいえ。でもあんまり気に入らなかったみたいですね。ごめんなさい。」
私 「いえ、ステキな服でしたが、彼に選んで欲しかったってのがあって・・・でも本当にかわいい服で、あの。」
店子「気に入ってくれたんですか?よかった。」
私 「彼とはあの日の後会ったんですが?」
店子「あ、ちょっと、今は勤務中なので、もうすぐ休憩なので少し待っててもらえます?」
ということで、30分ほど待ち、二人きりの場所で話をすることに。
店子「彼ね、悩んでたよ?私子さんと今うまくいってないんだって?」
私 「(ムッとして)うまくいってなくはないですよ!それで、会ったんですか?」
店子「言っちゃっていいのかな・・・。会ったよ。彼男君かわいいね。私のこと昔好きだったんだって言われちゃった☆」
私はびっくりして、どうしていいのかわからなくなり、その場から逃げてしまいました。
その日以降、一人でずっともんもん考えていたのですが、
ある日会社が終わる頃に彼氏を捕まえて思い切って聞いてみました。
私 「店子さんと会ってるの?」
彼氏「え?会ってないよ。ワンピース頼んだのは電話でだよ。」
私 「この間、店子さんのお店に行ってきたの。」
彼氏「行ってきたのか・・・。話したの?」
私 「彼氏君と会ってるって、昔好きだったって言われたって言ってたよ。」
彼氏「(明らかにオロオロ)・・・そんなこと言ってたの?
嘘だよ。店子は嘘ついたんだ。信じてくれるよな?」
私 「信じるよ。(本当は信じてなかったけど)
新しいプレゼント、今から一緒に買いに行ってくれる?」
彼氏「いやちょっとこれから・・・あ、いや、わかった。一緒に行こう。」
という訳で、私の希望で、その日店子の店とは関係のないデパートの宝石売り場に行き、
一緒にかわいいネックレスを選び、買ってもらいました。
私は本当に幸せでした。その後一緒に夕食を食べる予定で歩いていると、
偶然(?)店子と会いました。