婚約者同士の話。ケータイからすまん。
俺 A介
元婚約者 B美
浮気相手 C朗
浮気相手婚約者 D子
当時皆25歳。2年前の話。
俺は20のとき大学を中退して働き出し、それなりに給料も貰ってた。
数合わせの合コンに呼ばれ、B美と知り合って、21の誕生日に告白されて付き合いだした。
両家両親とも挨拶を交わし、B美の就職、仕事が安定したら結婚しようと話していた。
事の始まりは、B美のアパートに遊びにいった時。
仕事も順調、新居や式の具体的な話をしてもおかしくない時期だなと思ってたら、婚約解消の話を切り出された。
理由を聞いたら、好きな人が出来たと。
そいつの素性も暴露。C朗という職場の同僚。
まぁ、結婚する前に言ったんだ。俺にはもう気がないのに抗ってもしょうがない。
素直に引こう、別れようと思った。
で、俺達の関係はここで終わりだが、婚約話はそうはいかない。
両家呼んで解消しようと話をすると、それは嫌と答えるB美。
いやいや、結婚しないんだろ、C朗とやっていくんだろと言うと、俺の給料と朗の給料比較したら、両親は反対すると。
だから、私が言うと。
どう考えてもおかしい。なんで1人で納めようとするんだ?
その日は最後の夜だと、2人で普通に寝た。が、腑に落ちない俺。B美のケータイ拝借。
出る出る、真っ黒なメール、写メ。笑えないくらいの量だ。
何が好きになっただ。2年も続いててとっくに相思相愛かい。俺なめられすぎ。
メールと写メを保存する作業の最後の夜から俺は、C朗の素性を調べまくった。
興信所なんて使うまでもない。B美の働いている会社は俺の友人もいる。
すぐに解った。C朗、婚約者だった。
3ヶ月経ち真実ばらまく為に、最後の夜から全く会わなかったB美と話をし、説得して
B美の実家に両家が揃い録音して話し合い開始。
B美両親は、B美を説得しようとしている。
B母「B美、考えなおして。そりゃ人を好きになるのは自由よ。けど…」
B父「B美、何が不満でこうなったんだ?婚約を破棄してまで…」
B美は「だから話し合いなんて嫌だったのよ」
なるほど、3ヶ月で両親丸め込めなかったのか。つか、仮にこのまま結婚したらATM化の予感が…いや確信か。
俺は切り出した。
A介「そりゃあ、2年も前から好きな人いたら、俺と結婚したくないだろうね」
そう言ってメールのプリントばらまく。
B美両親驚く。俺の両親は知ってる。
話した時「んな女、小馬鹿にしてこっちから捨ててしまえ!」と修羅場wktkの両親。真顔で笑い堪えてる。
B美「…見たのね。最低。あなたのそういう所、大嫌い」
意外にすんなり認めた。
A介「なら順序よく俺と別れて付き合えばいいだろう?二股かけてよく言うよ」
B美両親、B美を攻めまくる。
B父「お前!何考えてんだ!A介君とご両親に失礼極まりないだろ!」
B母「何でこんなことするの!」
B美「うるさいな!人を好きになったり嫌いになったりして何が悪いのよ!C朗は私の全てを理解してくれるのよ!」
おおーラリってるラリってる。両親の前で二股相手の名前暴露w
別の婚約者がいる男はお前の全てを理解しているのかそうかw
B父「じゃ、呼べ。今すぐ呼べ!お前を理解しているなら、こういう事になるって事、承知の上で付き合ったんだよな!」
B美「なんでこんなゴタゴタに呼ばなきゃいけないのよ」
B父「いいから呼べ!」
B美、しぶしぶC朗を呼ぶ。
すぐに来るC朗。そりゃ家近いからな。
C朗「はじめまして、B美さんとお付き合いをさせていただいてます、C朗と申します」
B美両親恐いよーC朗に対する目線が恐いよー
B美「ごめんなさい。こんなとこに呼び出して…」
C朗「いいんだ。悪いのは俺達だ」
A介「うん、まぁ、話解る人そうで何よりだよ。俺も婚約破棄で構わないけど、それなりに責任とってもらわないとね」
C朗「お金ですか?」
A介「それ以外に何が?」
C朗「つまり、B美さんをお金で売るんですね?」
はい?何言ってんすかこの人?
B美「はぁ、最悪。結婚前にキチンと言ったのに、結局お金」
A介「B美を売る?そんな風に聞こえるのか?あんたらがやった事に対しての制裁なんだけど」
B美「結局はお金じゃない!」
いやいやお前結果二股じゃねーかw美化しすぎ。
C朗「僕はたとえB美さんをとられてもお金なんて請求しませんけどね、むしろ奪い返します」
A介「それは暴力行為ってこと?金もダメ、あれもこれもダメ、
で、俺には奪い返す程の愛情も勇気も努力もないのに偉そうな事言うなと?」
C朗「まあ、言い方悪いですけど似たようなものです。あと、奪い返すのは暴力でも金でもありませんよ。愛情です」
A介「どういう事だ?」
C朗「僕がより魅力的になればいい、それだけの話です。
失礼を承知で言いますが、今のB美さんにとって、あなたより僕の方が魅力的だという事です」
だめだ、何をどう捉えてもこいつの言ってる事が全く解らん。B美の中で「魅力的」が「金」になったらこいつ強盗でもすんのか?
悪いと言っときながら罪悪感の欠片もねぇし。B美、ウットリしてるし。
法的に裁く権限も、金を貰う資格もないって事か?」
C朗「そんなにお金が欲しいなら、あげますよ?B美さんのご両親方、聞きました?
婚約者さんはお金で婚約を解消しようとしてますよ?」
B美両親無言。もはや目すら合わせない。
なんだよC朗脳内花畑かよ。めんどくさい奴だなぁ。
A介「なんか勘違いしてないか?そんなに俺を悪者にしたいなら構わない。
君のような人間から慰謝料なんて貰いたくもない。勝手に結婚でも何でもすればいい。
あくまでも、ここで話したかった事は、とっくに終わった関係と事実を両家にキチンと伝えて婚約解消する事だ。
B美が隠したがっていたのが気に入らなかっただけだ」
C朗「そうですか。でも僕は聞けてよかったです」
その嬉しそうな表情は勝ち名乗りですか?
A介「最後に、金もいらないし、2人の関係も邪魔しない。だから、ここで一筆とサインくれないか?」
C朗「は?」
>>826
ないだろうけど、全然理解出来なかった。
続き
A介「なに、只の魅力ない人間の我儘だ。魅力的な人間は、ケチじゃないだろ?」
C朗「何を書くんですか?」
A介「私は、B美だけを愛し、例えB美に浮気されても何があっても自分が言った通り、
男女の関係に関しては誰にも慰謝料等お金の請求はしないと誓いますって書いて、名前と拇印ちょうだい」
C朗「何故あなたに?」
A介「俺は元婚約者だ。君はこんな魅力ない人間の言う事すら書けない口だけの奴じゃないんだろ?
きっちり誓約出来るなら、俺だってスッパリ諦めるよ。慰謝料もいらない」
B美「何を偉そうに…」
C朗「まぁまぁ。解りました。そのかわり、B美さんには一切近づかないで下さいね?」
A介「そっちから近づかない限り、俺は接触接見はしない。なんなら、『上記を守る代わりに、A介は2人に対し自分から一切近づかない事を誓います』って加えて構わないぞ」
C朗「わかりました」
こいつらの考え方が妙過ぎて話がちょっとずれたが、俺の作戦この時点で成功。
最低でも
『B美だけを愛し、浮気も不倫もせず、またされても慰謝料請求等はしません』
って書いて欲しかったんだ。
本当は後日呼び出して書かせるつもりだったけど、B父のおかげで一気に終わった。
金ぶんどれば完全にお先真っ暗だろうけど、こんなお花畑相手すんのもうめんどくさい。
録音終了。一筆書いた紙も貰った。俺はここに用はない。
両親と立って「これで婚約の話はなかった事にします。あとはどうぞご自由に」と言って玄関へ。
枯れたみたいなB美両親の後ろからご丁寧に馬鹿2人が来て見送りに来た。
俺の両親先に車に乗ってもらい、俺のDQN制裁開始。