弟君を見るとかなりやりすぎた様子。
鼻と口から血がタラー。
口の中切ったのかと思ってたら歯が折れてたし。
彼女が弟君を手当てしつつ事情を説明してくれた。
まとめるとこうだ。
・彼女にこっぴどく振られて傷心の弟が訪ねてきた。
・慰めるために一緒に呑んだ。
・眠くなったので一緒に寝た。
そして俺の行動をまとめるとこうだ。
・事前連絡無しで部屋に上がりこんだ。
・弟君を浮気相手と勘違いしてキレた。
・傷心の弟君を歯が折れる程ボコボコにした。
目の前には今にも俺を刺しそうなくらい怒ってる彼女と、
色々ぶり返してきたらしく「俺が何したってんだよ…」と泣き出してしまった弟君。
土下座以外何も思いつかなかった。
床にガンガン頭叩き付けて必死で謝罪を繰り返した。
俺の処分はとりあえず保留された。
何故かって弟君の泣きっぷりが尋常じゃなかったから。
俺が全面的に悪い、好きなだけ殴ってくれて構わない、と言っても腕を振り上げられないくらいに泣いてる。
泣き止んだと思ったら今度は欝患者レベルでどんより落ち込む弟君。
必死でそれを慰める彼女と必死に土下座しつつ励ます俺。
それを朝まで続けて、ようやく弟君の精神状態が少し上向きになった。
で、処分保留のまま病院へ。
治療費は当然全額俺。
歯以外は大した事が無くて本当に良かった。
病院の帰りには弟君はそこそこ元気を取り戻していた。
そこでもう一度「好きなだけ殴ってくれ」と言ってみた。
玉を一発殴って「知らなかったんだし、姉ちゃんの彼氏だしこれでいいよ」と言ってくれた彼は本当に出来た人間だと思う。
…本当の事を言うと悶絶しててよく聞き取れなかったけど多分そう言ってたと思う。
次の日には怒ったままの彼女と、何故かそこそこ打ち解けた弟君と一緒にご両親に顛末の報告+謝罪しに行った。
ご両親+彼女の意見は
「こんな暴力的な奴とは今すぐ別れろ!(別れる!)」
それが当たり前だと俺も思ったので土下座したまま謝罪する他無かった。
そこを取り持ってくれたのは弟君だった。
「俺を殴っちゃったのは、それだけ姉ちゃんを大事に思ってたからだよ」
「もうちゃんと謝ってもらったし、大した事無かったから」
と。
土下座する俺を庇ってご両親+彼女を説得する弟君。
自分を殴った相手を庇えるなんてと呆然とした。
同時に、そんないい奴を勘違いで殴ったのかと、不覚にもボロボロ泣いてしまった。
だが結局誰にも許してもらえず俺は彼女の家を叩き出された。
しばらくは自分が情けなくて情けなくて、一時期は自殺まで考えた。
それを救ってくれたのは弟君。
俺がダメになってる間も説得を続けていてくれて、なんと彼女を俺の家に連れてきてくれた。
自分が振られて泣きついたせいで二人が別れる事になるなんて良くない、もう一度落ち着いて話し合うべきだ、と。
どう考えても責任は俺だけにあるのに。
そこでまたガキみたいにワンワン泣いてしまった。
それから大分長いこと彼女とはギクシャクしていたけど、いつの間にか元通りになった。
今では弟君を交えて酒を呑む時の定番の笑い話になっている。
…修羅場体験というより俺の馬鹿さ披露だな。
久々に自分が恥ずかしくて落ちそうになったんで吐き出させてもらった。
自分では端折ったつもりだったけど大分長くてゴメス。
今幸せそうで良かったな
こんなに良い弟くんのためにも彼女を幸せにしてやれよ
私も弟いるけど同じベッドで寝るなんて考えられないし誤解ももっともとは思う
でも私だったら弟そこまでボコボコにした人間と元どおり付き合うとか無理だし本当心の広い弟君で良かったね
つーか
>「俺を殴っちゃったのは、それだけ姉ちゃんを大事に思ってたからだよ」
これ被DV女の思考じゃんw
うちにも兄がいて仲はいいが一緒に寝るなんて事はしない。
いっちゃ悪いが気持ち悪いよその彼女。
何にせよ、元に戻ってよかったね。