やっと真相が見えてきたので投下。
ただのドロドロかもしれんが、読んでくれたら嬉しい。
私、美季は2004年2月(当時高校1年)、同じ学校の2年(当時19歳)の智樹と知り合い、勢いで付き合い始めた。
同年8月まで私が手術入退院を繰り返した事もあり、二人の関係はあまり発展していなかった。
少しずつではあったが、お互いに距離を縮めていった秋、歯車は狂いだした…。
私が智樹と知り合った頃、彼は社会人の彼女が居ると話していた。
その人の名前を、私は知人に教えてもらっていた。ここでは果那としておこう。
果那さんは、私より6つ年上で、この高校を出ている人だった。
果那さんは、私の2つ年上で同じ高校の健太先輩と付き合っているという話が定説だったのだが、
果那さんが智樹の元カノである事を知り、私はてっきり、健太先輩と別れて智樹と付き合ったのかと思っていた。
しかし、実際は違っていた。そう…つまり、果那さんは智樹と健太先輩に二股をかけていたのだ。
その二股話を私が知ったのが2004年秋の事。智樹を好きになりかけていただけに、ショックだった。
他人の女に手を出せるような男だったなんて…。ま、まさか…私が入院している間に浮気とかしてないよなっ!?
私は慌てて、智樹の周りを調べ始めた。すると…
智樹と健太先輩は同じ部活で、果那さんはその部活のOGである事が分かった。
そして、夏休みの終わりに行われた合宿に、果那さんは泊まり込みで参加していた事が判明。(当時果那さんは仕事をしていなかったらしい)
そしてその時、初日は果那さんを無視していた智樹だったが、あまりに果那さんが執拗に話し掛けてきて
「智樹と友達に戻りたい」と言うものだから、最終日に携帯番号とメアドを交換しなおしていた事が明らかとなった。
それを知った私の女の感が働いた。果那さんはヤリマンで八方美人で男を手玉に取るタイプだと
いう情報を何件も仕入れていた事もあって、私はすぐに智樹の浮気を疑い、問い詰めた。
「果那とはいい別れ方をしなかったから、仲直りしただけ。
メールもしてないし、合宿以来会ってもない。果那は俺が美季と付き合ってるのも知ってる。問題ない」
それが智樹の答えだった。私は、その彼の説明をその時は信じた。
けど……。あれは忘れもしない、2004年12月26日の事。
その日は、部活の現役とOBのチームが練習試合をする日だった。
私は試合が終わる頃を見計らって、試合が行われている筈の学校へ向かった。
私が体育館へ入ると、そこには私服姿の果那さんがいた。関わらない方が良いような気がして、影から終わるのを待っていたら
他のOBに声をかけられ、果那さんのいる方へ呼ばれてしまった。そして、やはり、声をかけられてしまった。
「美季ちゃんだよね?私、果那って言うの。よろしくね?」
人当たりが悪い感じはしなくて、私もそれなりに接していた。
談笑していると、彼女は突然、「一昨日はデートの邪魔してごめんね?」と言ってきた。
何の事か分からずいると、「私が夜智樹に電話した時、デートしてたんでしょ?」といわれ
私はハッとした。クリスマスイブ、智樹は確かに誰かと電話していた。私を気にしながら…。
その相手が果那さんだったなんて、驚いた…というより、智樹に対し怒りが込み上げてきた。
果那さんとは関わってないって言ったクセに、どういう事?そんな疑問を抱きながら果那さんと話していると、
あの合宿以降、メールや電話は当たり前。ちょくちょく会ったり、物の貸し借りもしていた事がわかってきた。
そんな中、試合も終わり、果那さんは健太先輩の方へ行ってしまった。
私は居ても立っても居られず、教室に荷物を取りに行った智樹を追い掛け、そこで彼を問い詰めた。
「果那さんから話は聞いた!どういう事?私には、一切関わり持ってないって言ったよね?」
私は、彼に騙されてた悔しさと、悲しみで一杯だった。体の関係まで疑い始めた。
「美季は果那を分かってない!果那はイイヤツだ。果那が悪いみたいに言うな」
そう言って智樹は逆ぎれした。果那さんがヤリマンだなんて、智樹は未だに信じようとしない。
彼の中で果那さんはいつまでもキレイなままにしておきたいのかもしれない。
手玉に取られた事を認めたくないんだと思う。
「ヤったんならヤったって言って!元二股が!今更“ただの友達”なんてありえない!」
「俺を信用しろ!」
「そんなの無理!智樹は私を騙したじゃん!」
私たちは数分怒鳴り合って、言いたいことだけ言い合って、冷戦状態に突入した。
みんなで遅い昼食を取りに行くことになっていたので、そこでまた果那さんに会った
まだ何も知らない果那さんは、私に智樹の話を沢山してきた。
私は受け流すので精一杯。彼女にメアドを聞かれ、アドレスと携番を交換してその日は別れた。
後日、智樹とは別れ話にもなったが、彼が全面的に非を認めてくれたので、仲直りをする事になった。
その一方で、私は果那さんとメールのやりとりを続けた。
内容は主に智樹の事で、彼女は私に別れをやんわり奨めてきていた。
私は、やっぱり果那さんには何か裏があるに違いないと思った。
メールを始めて一ヵ月半が経った2005年2月。
智樹と私の間にはやはり深い溝が残っていた。
私は智樹に果那さんと縁を切ってくれと頼んだが、果那さんの方が智樹への連絡を止めない。
仕方なく、私が果那さんにメールで、
「智樹の事を思うなら、智樹と連絡取るのやめてほしい。健太先輩にも失礼だと思う」
という旨を伝えた。
それまで毎日あった返信が、突然途絶えた。果那さんから返事があったのは私がメールしてから2週間も後だった。
内容は、要約すれば「それはできない」と書かれていて、つらつらと見苦しい言い訳が並べられていた。
私は、果那さんはもうどうにもならないのか、と半ば諦めかけていた。
学年末試験や智樹の卒業などもあって、果那さんにメール送るのも
すっかり忘れていたが、あれ時、話題を全く変えてメールしてみることにした。
すると、それは返ってくる事はなく、人づてに、果那さんが番号もメアドも変えたという話を聞いた。
あやふやなままで、私はなんか納得できなかったけれど、智樹に果那さんの新しい
連絡先が伝えられたわけでもなく、このまま疎遠になっていくものだと思っていた。
時は過ぎ、また合宿がやってきた。
監督に、今年は私にも参加させてもらえないかとお願いしておいた。
それは、果那さんの事云々ではなく、部員以外でも参加させてもらえるという話があったからだ。
監督は、二つ返事でOKしてくれたのだが、当日になって他の職員からクレームがあり
部員とOBしか学校に泊まれないことになってしまった。
智樹はOBなので、そのまま宿泊。私は昼間練習に出て夜まで部の人達と楽しんで帰る形を取っていた。
最終日の前夜、帰ろうとしたところで、偶然果那さんに出くわした。
健太先輩が居るから、確かにきてもおかしくはないのだが…
監督も来るとは知らなかったようで、OBだから、追い帰す訳にも行かず…
監督は私に「果那と智樹はちゃんと見張っとくから、帰れ」と私に言いました。
監督の事は信頼してたし、どうあがいても私が泊まる事はできません。
だから、帰宅しましたが…前年の合宿の時の事もあり、私は心配でならなかった。
懐かしいOBがたくさん集まっている事もあってか、智樹にもなかなか連絡がつかなかったのも
私の不安を増大させた要因の一つだつように思います。
翌日、私は朝から合宿に顔を出しました。
私と果那さんのピリピリした感じが智樹にも伝わったのでしょう。彼は凄く不機嫌でした。
果那さんは、私を寄せ付けないオーラを放ちながらも、智樹にはいい顔をして何もなかったように話かけます
智樹は困った表情で相づちを打っていました。私と健太先輩はそれを黙って見ているだけ…
だったのは、最初のうちだけでした。智樹の前でブリッコする果那さんにムカついて舌打ちとかしていたら
果那さんは話かけるのを止めましたが、智樹の不機嫌は増していきました。
智樹の中で、果那さんはまだ“友達”にしておきたかったんでしょう。
練習試合が始まって、私は我慢できずに「冷静に話しよ」と果那さんを呼びました。
彼女は私についてきました。場所は体育館の隅。コートでは試合の真っ最中です。
「果那さん私の事、避けてるよね?」
「避けてない」
「メール返してくれなかったじゃん」
「…携帯変えたし」
「知ってるよ、そのくらい。でも、私のメールは届いた筈よ。送信完了したもの」
「……」
「ねぇ、私も智樹も、もうあなたにかきまわされたくないの。諦めて」
「!ひっかきまわしてんのはそっちでしょ!!!」
果那さんはそう吐き捨てて、立ち去ろうとしました。
私はとっさに彼女の手首を掴んで引き寄せました。
「離してよ!美季!」
「離さないよ!白黒はっきりさせるまでは離さないっ」
私も頭に血が昇ってしまい、ここからの記憶は少し飛び飛びです。すみません。
私が何か言ったら、果那さんの右手が飛んできて、私は右の首筋を殴られました
アトがつくほどではなかったけど、私をキレさせるには十分すぎる刺激でした。
私は何かを怒鳴りました。それに気付いた監督が試合を中断。
殴り返そうとする私と、いきなり被害者みたいな顔を作った果那さんの間に智樹が割り込んで止めようとしました。
しかし、“智樹が果那さんに触れた”事が私の神経を逆撫でし、私は発狂寸前。
果那さんはいきなりしおらしくなって無言のまま。
私は謝罪を求めて叫んだり、罵声を浴びせたり…。もう理性の欠片もなかった。
健太先輩に、「果那さんに殴られた…」と震える声で伝えたのを最後に泣き崩れた私。
体育館からそのまま締め出された私は試合が終わるまでひたすら何かを叫んで泣いていた気がします。
試合中断させちゃった事、暴れた事、今は本当に恥ずかしいし反省してます…。
それと同時に、そんな私を見ても、その後も変わらず仲良くしてくれる人達にただただ感謝しています。
果那さんは、私を殴った事を認めませんでした。智樹も、始めは果那さんの言い分を信じていました。
結局、誰も私たちのやりとりをみていなかったので、私が殴られた証拠はないままです。
私はあの日心に貯まっていた全部を吐き出せたのか、すっきりしました。
あれから2度ほど果那さんに会いましたが、口はきいていません。
智樹も、もう果那さんと関わるつもりはないようで、私と彼は今仲良くやっています。
これが私の修羅場体験です。
ありがとうございました
乙
でも、結果としてがーって怒ったのが良かったんだろうね
智樹はなんで173を信じるようになったの?
>>181
そうですね。果那さんに言いたいこと言わないまま終わってたら
きっともう一、二度はこんなやりとしたかも。
>>182
んー、なんでだったかな?
果那さんが本来どんな人間なのか、少しわかってきたんじゃないですか?
引用元: ・◇修羅場◇part26