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お知らせ*2018年5月1日よりサイトを引っ越しました、今後は「NEOまとめ革命」にまとめ記事を投稿して行きます。

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139: マドンナの豹変 2009/11/07(土) 18:44:16 ID:ue8tnrNo0

私の体験を投下します。
これはかなり昔のことで、ICレコーダーなんてものはなく、単行本より大きなカセットテープレコーダーを持って
踏み込んだ話です。

私・・・男。友人と同期。当時独身(後の妻と交際中)。
友人・・・男。同期の出世頭。既婚。当時まだ子供なし。
マドンナ・・・友人の妻。
部下A・・・男。友人の部下。その年入社したばかりの新人。
が主要人物です。

当時、皆工場の近くに住んでいることと、住宅地が小さいことで、我々は近くのマンションに住んでいました。
男だらけの職場で、単身者も多く、家族持ちは家族ぐるみの付き合いをしていました。
休日は職場の家族も連れてバーベキューをしたり。今の若い人たちはこういう会社の付き合いを嫌がりますが
当時としては会社のカラーもあり、当たり前の光景でした。
中でも目立った存在が同期の出世頭である友人の妻で、そんじょそこらにはない美貌とモデル体系(八頭身!)
上司にも礼儀正しく、部下・後輩にも腰が低く、男性にも女性にも誰にでも分け隔てなく優しいため、
我々単身者の中ではちょっとしたアイドルで、マドンナと呼ばれていました。
マドンナという呼び名自体が古い感じですね。

一方友人は一流国立大出身、愛想はないが性格もよく仕事も一番できて、誰もが認める同期の出世頭でした。
ただ、背が低くマドンナと同じくらいで、顔は悪くないのですがひょろひょろともやしで若ハゲでした。
下世話な話ですがあっちも小さくて、友人がマドンナを満足させられてないのではないかと本人のいないところで
茶化されていました。
とはいえ、マドンナと呼ばれるだけあり、彼女は愛想はいいのですが男性に媚びることなく毅然とした人で、
彼女が誰かと浮気するなど考えられない人柄だったのです。

 

140: マドンナの豹変 2009/11/07(土) 18:45:57 ID:ue8tnrNo0

そんなある冬の日、友人が憔悴した顔で私にマドンナが浮気をしていると相談してきたのです。
私はマドンナが浮気するなど信じられず、その相手が部下A(私も良く知っている相手だった)だなどとは
更に信じられませんでした。
よくよく話を聞いてみると、友人はその頃よく出張に言っていたのですが、彼が出張する日に合わせて
自分の家の玄関先にAがあらわれるというタレコミがあったとか。
絶対に何かの間違いか性質の悪い嫌がらせだと友人に言ったのですが、彼は全く聞く耳を持たず、下手をしたら
マドンナとAを殺して自分も自殺しかねない雰囲気を漂わせていました。
私はまずいと思い、とりあえず証拠を掴んでからだと友人を説得し、自分が同行するからくれぐれも早まったまねは
するなと言い含めました。

そこからは定番です。
友人と私は土曜日に出張に行くと嘘をついてカセットテープレコーダーと使い捨てカメラを用意し、浮気現場に
踏み込むことにしました。
友人は本当にマドンナが浮気をしていても離婚する気は全くなく、ただ証拠を掴んでAと話をして会社を辞めさせる
つもりだったようです。
私はマドンナが部下に本気である場合、彼女がこれ幸いと離婚を言い出す可能性を何度も言ったのですが、
彼は、家と家の関係があるからマドンナは絶対自分と離婚できない、と言い切りました。
二人は見合い結婚で、その理由もここには書けませんが納得できるものでした。

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141: マドンナの豹変 2009/11/07(土) 18:47:13 ID:ue8tnrNo0

当日。私は不謹慎ですが探偵になったようだとわくわくしながら友人とマンションの前に停めた車(知り合いに借りた)
の中で張り込んでいました。
すると、本当にAがマンションの中に入って行きました。
私も信じていなかったのですが、友人は更に信じたくなかったでしょう。
失望と怒りと悲しみがないまぜになった静かな表情で、マンションのエントランスをじっと見つめていました。
私たちは30分ほどおいてから家に踏み込むつもりだったのですが、その30分が地獄のように感じられました。
友人は泣きもせず、ただ拳を握り締めてぶるぶると震えていました。かなり怖かったのを覚えています。
30分が経過し、私たちは極力靴音を立てないようにそうっと部屋の前に立ち、友人が鍵を開けました。
しかし、チェーンがかかっていて、友人が勢い良くドアを開けたので、ガキンっ!という鈍い音がしました。
それに驚いたのか、マドンナがパタパタとスリッパの音をさせて走ったきたようですが、友人は工具でチェーンを
ねじ切って家に押し入りました。
「え?あなた?なんで?」
不思議そうな顔で玄関に立ち尽くすマドンナを突き飛ばして、友人は
「A!いるんだろう!」
と叫んでキッチンの方に突進しました。
ほっとしたことに、マドンナに服の乱れはありませんでした。
私は呆然としたままのマドンナを抱き起こし、慌てて友人の後を追いました。

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キッチンには、立ち尽くす友人と、ソファから中腰で立ち上がりかけたAがいました。
しかし、二人だけではなく、もう一人、B子がキッチンの前にしゃがみこんで震えていました。
B子は私たちの部署とは別の部署で、いわゆるお局様といわれる立場の女性でした。
一体これはどういうことなのか、本気でわかりませんでした。

 

142: マドンナの豹変 2009/11/07(土) 18:48:22 ID:ue8tnrNo0
「どいてください」
そのとき、マドンナの声が響きました。今まで聞いたことのないような低い声でした。
彼女は無表情のまま私の横を通って、友人の傍に行き、手を振り上げると、友人の顔を張り飛ばしました。
一体どこまで強烈な一発だったのか、それとも友人があまりにも呆然としていたせいか、彼は倒れてしりもちをつきました。
その一発で我に返ったのか、友人がわめきました。
「だってお前!俺が出張の時に限ってAが家に来るって言うから!」
その瞬間、マドンナの顔が般若になりました。
本当に眉と目が吊り上がって、口がぐわあっと開いたのです。
しかし、それでも品が失われないのはさすがというか。まさしく能の般若の面のようでした。
そして脚線美を誇る足で子供のように地団駄を踏みました。
「見ればわかるでしょう見ればわかるでしょう!こんな地の果てまで来て、身内とも友人とも離れて、それでも
部下を面倒見てやってくれと言われてあなたのために頑張っているのに浮気の疑惑をかけるのですか!
私が家事を手抜きしましたか?私があなたを拒否しましたか?土日休日夜討ち朝駆け家にいないけど
それも仕事のためと我慢する私にこの仕打ちですか!」
というようなことを叫び(内容は既にうろ覚えなので多少言葉には創作が入っています)、起き上がった彼をガスガスと殴り続けました。
そして一言、やたらドスのきいた声で
「この、あほんだらあっ!」
と叫んで掌底を友人の顔に叩き込んだのです。
いきなりの関西弁に驚きました。後に知ったのですが、マドンナは播州の人でした。
友人はもんどりうって倒れ、鼻を押さえ、鼻血を出してうめきました。
いくらなんでもまずいと思った私は興奮して暴れるマドンナを取り押さえ、その場をなんとかおさめました。

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