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499超長いです。2009/04/13(月) 00:35:24 ID:

本日DQ返し完了しました

俺、小さいながらも楽器製作を持ち家で営んでる29歳。
結婚1年目で嫁は27歳。工房は25歳の時に設立。
高校時代、ロックで食っていくぜ、なんつって中退→事故
楽器を弾けなくなった訳じゃないが、抜け殻のようになってしまった。
そんな俺を見かねてライブハウスの店長が楽器修理・製作の工房を紹介してくれた。
そこで修行して、金貯めて、建売物件を改造して今の工房を作った。
ていっても、師匠が頭金として金を出してくれたんだ。
今までの給料から貯めといたって言ってたけど嘘だと思う。

人脈作りに、製作に飛び回ってようやく安定してきた中で嫁と出会って結婚。
ここでいう嫁ウトメはとてもいいウトメだった。
結婚するまでは。

完全ハンドメイドで最低でも20万↑する楽器。
浮き沈みするのが激しい業種ながら月の売り上げが100を越えるのが平均だった。
そこに目を付けられてたようだった。
事ある毎にタカりに来る。しかも遠まわしに。
そんな中、コトメ(大学生19歳)が覚醒したのか、うちに突撃してくるようになった。
何しに来たのかは後で解った。
気がつけば数本のギターが消えていた。
オーダーメイド品は鍵を掛けた倉庫や自室に持っていってたので被害は無かった。
持って行ったのはいわゆる『試奏品』
実験的に作ったり、俺の腕がどんな物か見てもらう為に作った物だ
コストもかかってるし、売るとしたら20~30万くらいにはなるだろう。
値段は別にいい、ただ修行時代に作った物や金銭的に辛いなかで作った物も無くなっていた。

嫁は泣いていた。
妹がギターを持っていくのを止めれなかったと言っていた。
後で知った事だったが、嫁が生まれた頃家の中がゴタゴタしており(大トメvsトメ問題)あまり
手をかけられていなかった。

 

500名無しさん@HOME2009/04/13(月) 00:36:24 ID:

しかし、大トメが亡くなった後に生まれたコトメはそりゃもう大切に育てられたとの事だった。
嫁とコトメの扱いは天と地の差、コトメは贔屓され嫁は蔑ろにされ…
我侭に育った妹は姉である嫁に対して大きな態度、暴行を繰り返す。
しかしウトメはコトメに対しては甘く接し、嫁に対しては「許してあげてね」程度だった。
そうして育てられ、嫁は妹に対して強く言えなくなっていった。

話を元に戻します。
楽器盗難の犯人がコトメを知った俺は義実家に行った。
事の顛末を話すと「信じられない」「コトメちゃんはそんな事をしない」と言ってた。
コトメも話し合いに混ざり「そんな事してない」「姉の妄言だ」「あんなギターなんていらないし」と人を罵る。
「じゃあ解りました。コトメさんは盗ってないという事は解りました。
被害額も相当な物なので警察に連絡したいと思います。何かあった時はご協力下さい」
と言ったらコトメがいきなり絶叫に近い大声を発した
「そんな嘘言って! あんなのが高いわけないじゃない、全部で10万にしかならなかったのに!」
そう言ってコトメはしまった、って顔をしていた。
流石に冷静じゃいられなかった
「売った!? 売ったのか!? お前あれを売ったのか!?
何やってんだ馬鹿! 金に変えれるもんじゃないぞ馬鹿が! 勝手に何やってんだ!」
と捲し立ててしまった。しかし気の強いコトメも言い返してくる
「仕方ないじゃん、私が学校いくのに親も金使っちゃって生活大変なんだよ!
それに家族誰かの物は家族全員の物でしょ! 何本も飾ってあるんだから2,3本くらいいいじゃん!」
俺はもう力が抜けた。目の前も真っ白になった。情けないけど涙が出てきた。
売られた中には嫁の名前の漢字から取って名付けたギターもあった。
楽器の事なんてまったく解らない嫁と相談し、作り、「いい音だね」って言ってくれた思い出の一品。
楽器は弾かれてこそ、って事で試奏用にしていた黄色の可愛らしいギター。
ウトメなんて「コトメちゃんが私達を思ってやってくれた事」「また作ればいいじゃない」なんて事を言ってた。
その後は話しにならず家に帰った。

 

501名無しさん@HOME2009/04/13(月) 00:37:21 ID:

嫁に話し合いの事を話すと涙を流して
「あの家とは縁を切る、だからもう関わるのはよそう」と言ってくれた
その日は泣いた。泣いて泣いて酒に逃げて夜中にもかかわらずギターを掻き鳴らした。
後日封筒に100万を入れてウトメがやってきた。やはり罪悪感はあったらしい。
でもそれを受け取るわけにはいかず、あの事は忘れられないがもう蒸し返さないでくれ
俺達にかかわらなければそれでいいと言って追い出した。
しかしコトメはこの事を俺が気にしないでいいと言ったみたいに解釈。(ウトメがそう言ったのかも)
今度はストレートに金を要求するようになってきた。
「テメェ、金ねぇんだったら働けよ!」と一喝してからは家に来ないようになった。

それから半年くらい経った頃、よく遊びに来てくれる近所に住んでる高校生がケースを持ってやってきた。
中を開けるとあの黄色いギターが入ってた。
あの日ギターが盗まれた後、様子がおかしかった事を気付いていたようだった。
「金貯めて○○さんにギター作って貰うんすよー。○○さんって凄い想いを込めてギター作ってるから
きっといい物が出来るって信じてるんす。一本一本にエピソードがあるのって素敵っすよね」
って歯の浮くような台詞を言ってくれた子だった。勉強にバイトにバンドに凄い頑張っていた。
偶然これを見つけてホールドにしてもらい、急いでお金をおろして購入してくれていた。
「理由は解らないんすけど、大事な物なんですよね? 奥さんもギターも逃がさないで下さいよ」
笑いながら言ってくれた。救われた気持ちと当時の怒りで涙が出てきた。今から絶縁だ、と息巻いていた。
完全に絶縁しなかったのはあの一件以来特に接触がなかった事
自分自身も若い頃に似たような事をしてしまっていた事から…それが甘かったのかも知れない
その日の夜に嫁に謝った。これから起こる事、どうか許して欲しいと。
嫁も何か察したようで
「ごめんなさい、妹にはもうお金を渡さないね、私もっと強くなるから」と言った
何の事はない、俺に言わないで嫁に金の無心をしていたのだった。
しかも俺にばれない様に、拒否した嫁の背中やら頭やらを殴っていた
後で知ったが嫁は義実家に話し合いに突撃するものだと思っていたらしい。

 

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