県下でも悪い方のバカ高校だった。
俺が嫌いなヤンキーだらけだったが、中学での俺を知らないので特にからんできたりはしなかった。
俺は空手部に入った。
俺は運動神経も腕力もないし不安だったががんばって稽古に励んだ。
最初は先輩から腰を落とせと蹴られたりもしたが、入部してしばらくしたら暴力もなくなった。
俺は中学の話をした。
絶対に復讐をしたいのだと。
すると先輩の一人とタメの一人は俺の味方になってくれた。
先輩をN、道場に通ってる友人をmとしよう。
Mとイニシャルがかぶるので小文字のmで。
mは寸止めじゃ突きが強くならないので巻き藁突きを勧めてきた。
Nは喧嘩が好きな危険人物だったが、それだけに実戦については詳しかった。
この時習ったスネへの前蹴りから鳩尾突きor顔面突きor顔面膝蹴りは必勝パターンになる。ワンパターンだがw
mとも練習に励んだ。
しかし、Mには勝てる気がしない。でかいし柔道強いし。
Mには不意打ちで武器を使って倒すつもりだったが、mに諌められた。
「そしたらテメーはMと変わらねえ卑怯者だろが!相手が柔道強いなら逆に柔道は使えやしねーよ。畳と違うんだから本気でやられたら簡単に相手が死んじまうしな。だから怖がるな」
本名の頭文字なのかもしれんけど
せめてMとmじゃなくて違う文字に・・・
>>55
>>>54
>本名の頭文字なのかもしれんけど
>せめてMとmじゃなくて違う文字に・・・
それがTなんですよw
MとTがかぶるw
高一の秋頃から実戦練習を積んだ。
喧嘩っ早そうなヤンキーとわざと目をあわせてから逸らす。
そしてからんできたヤツと喧嘩する。
何度見てもからんで来なかったら別のヤツ!と言った具合に。
本当はこれも褒められたやり方じゃないんだけど、街中でタバコ吸って唾吐いてるガラが悪い学生相手なら何しても良いという悪い考えがあったw
時効だから許してくれw
初めて喧嘩になった時は凄まじい恐怖を感じた。
空手経験者からの一言
>>64
ごめんなさい。
初めての喧嘩は、からまれる瞬間までは全能感に満ちてた。空手を始めた俺は強い、と思い込んでた。
しかし胸倉を掴まれた瞬間恐怖に包まれた。
中学時代に弱いながら喧嘩はたくさんしていた。
しかし知らない人間が相手となるとここまで恐ろしいのかと思った。
相手は格闘技の達人かもしれない。
ナイフを持ってるかもしれない。
バックにヤクザがいるかもしれない。
怖くて怖くて間合いに入れなかった。
組手とはまったく違う、大振りなジャイアンツパンチを打ってしまう。
わずか数十秒でスタミナが切れる。
正当防衛にするため最初に殴られてから痛みでますます怖くなったが、
結果的には「俺は空手をやってるんだから強いはずだ」という生兵法なアホな思い込みで勝った。
殴られても痛くても怖くても「俺は素人にへ負けないはずだ」というよくわからない執念とプライドで相手が先に折れた感じw
空手歴半年程度の初心者なのに恥ずかしい思い込みw
ただ、「空手で身につけた技術をひとつも使わなくても、負けん気だけであんなでかいヤツを降参させた」という事実は逆に
「ってことは、教えてもらったことを冷静にできれば、俺はもっと強いってことだよな」と考えるきっかけになった。
怖い思いもしたけど、N先輩のスネを蹴ってから顔面や鳩尾にぶち込んで、走って逃げる戦法でいけば相手は苦しくて追いかけられないこともわかった。
それから中学時代の復讐を始めた。
大人になったのか、Mグループの支配してる中学では逆らえなかっただけなのかわからないが、そうされると戦意はなくなり殴れなかった。
Tより先にMとやることになってしまった。
Mは俺の中でラスボスだったのだがmや高校の友達と初詣に行った時に偶然出くわした。
自宅から30キロは離れた神社なのに奇跡的だ。
mに「こいつが例の柔道野郎」と教えた。
高校の友達もいるし揉め事はナシ、とmと決めた。
しかしMはからんできた。
Mが仲間に「こいつ中学にいたやられキャラw妹がかわいいから俺の地元来たら犯す?」と言った。
頭に血が上ったが、喧嘩は必ず相手には手を出させる、という鉄則ができていたので我慢。
挑発した。
「やられキャラ?wwww
何、高校デビューしたんか、オメー?
いやあ、中学でさあ、Tって奴がいてよ。
こいつTがいると強気なんだが、Tがいねえとすぐに他人に擦り寄るのがクセでよ」
小馬鹿にしたように友達に紹介する。
「柔道が得意とかほざいてんだけど柔道部にも入らねえで毎日遊び歩いてた奴でさ。
Tがいないのに友達できてよかったなwwww」
「クソがぁぁぁあっ!!」
いきなり突っ込んで来たMのスネを蹴り上げて必勝パターンにいこうとしたら、
前蹴りがカウンターで思い切りスネに入り、Mはそのまま転んでしまった。
Mが立ち上がる前、蹴りが入ると思った。
一瞬罪悪感に包まれた。やり過ぎじゃないか?
でも、思った。
「やり過ぎでもいい!これで最後!」
思いきっり顎を蹴り上げた。
Mは倒れて口を抑えうめいた。
Mのツレは神妙な様子で俺たちとMを見比べてる。
mが笑った。
「本当だ、図体でかいのに高校デビューのハッタリ野郎なんだな」
Mがキレように口を抑えながら睨めつけた。
mが俺に言った。
「なあー、こいつ反抗的だからやっちゃわね!?こないだ⚫︎工の奴らにやったみたいに金玉潰そうぜ?」
俺はぎょっとした。
⚫︎工の奴の金玉を潰したなんてのは作り話だ。
「俺、左タマもらうわ。>>1は右タマな」
と言って大きな石を拾うとMに近寄る。
Mは鼻血を流しながらしゃがみ込んでる。
Mがキレたような顔で口を抑えながらこちらを睨み付けた
こんな感じかな
>>91
そんな感じっす。ただ、十年以上昔なので、大筋以外は正確じゃないので悪しからずw
mの恐ろしい顔に俺はドキドキを隠しながら言った。
「俺はいいよ。タマ潰すほどじゃねー」
mは俺の友達にも聞いた。
みんな首を振った。
Mの友達にも聞いた。
「こいつ生意気だしハッタリ多いから、お宅もひとつ潰しておきますか?」
Mの友達も青ざめた顔で断った。
ろくでなしブルースにいそうな顔のクセにw
mは石を捨てて、Mを蹴り上げた。
「>>1が優しいからこんくれえで勘弁してやっけどよ、テメー次回調子こいたらわかってんだろうな?
俺は逮捕されようが口にしたことは必ずやる男だからよ!」
そしてMと別れた。