暴れるので後輩の両手を掴む。しかし身体をねじりながら泣き叫ぶ。
後輩「愛してるって言ったじゃない!!何度も言ったじゃない!!信じてたのに」
僕「いや、言ってない。それと病院行くのと何の関係があるんだ?」
後輩「愛を試そうとしてるじゃない!!愛があれば子どもの事だって☆△◇(何言ってるか聞き取れず)」
僕「止めろよ。警察行くのと病院行くのとどっちがいいんだ?」
後輩「どっちもイヤ!!お願い、私から赤ちゃん奪わないで!!」
僕「もういい。警察に電話する。」
片手を離して電話を取り出す。すると突然うずくまる後輩。
後輩「おなかが痛い・・・!!」
多分これで逃げられると思ったんでしょうね。
だから僕はあえて騙されたフリをしました。
僕「大丈夫か!??」
後輩「先輩今日は家に帰って休まなきゃ・・・赤ちゃんが死んじゃうよ・・・。」
僕「分かった。家まで送って行くからちょっと待ってて。タクシー拾ってくる」
とりあえず暖かい飲み物を渡して後輩から離れる。
そしてすかさず妻に電話。事情を話す。
切った後即上司に電話。
事情を話し緊急事態(妊娠)なので後輩の実家の電話番号を教えて貰えないだろうかとお願いする。
上司は、まず自分から後輩両親に事情を話して、その後自分に掛けなおすように話すと言ってくれました。
そしてタクシーを拾い、後輩の元へ。後輩をタクシーに乗せる。
運転手「どちらまでですか?」
僕「○×産婦人科までお願いします!!」
後輩「え!!!!騙したの!!?いや、あたし行かない!!降ろして!!いや!!」
運転手さん「えっどうすればいいんでしょうか・・・」
僕「運転手さん、この子妊娠してるんです!!すぐに病院行かないと!!」
後輩「いや、行かない!!病院行ったらこの子が死んじゃう!!」
再び暴れだす・・・。
ドアをガンガン叩いたり降りようとしたり。ホント大変でした。
すいません、ちょっと急用が入ったので再び落ちます。
遅くなりました。続きです
「落ち着いて。君の親に今までの事をちゃんと話すから。病院にも来てもらおう。」
そう言うと驚きの答え・・・
後輩「え?先輩ウチの親に会ってくれるの?ウレシイ・・・」
まったく話になりません。
しばらくすると携帯が鳴る。
知らない番号だった。恐らく後輩の親。
後輩父「■■さんですか?あのぅ、先ほど上司さんから連絡があったのですが・・・」
僕「はい。私娘さんの元同僚の■■と言います。突然このような電話をうんぬん」と挨拶をして
僕「実は、今娘さんが・・・」
後輩父「娘は妊娠してるのですか?」(上司から聞いてた模様)
僕「事実はわかりませんが、私にはそう言っています。お腹が痛いと訴えているので今病院に向かっています。」
後輩父「父親は誰と言ってるのですか?」
僕「解かりません。本人は私の子どもだと言っていますが、私には妻もいますし、疑わしい事は一切していません。」
話してる内に病院に着いてしまった。
僕「今病院についたのですがこのまま診察しても宜しいでしょうか?」
後輩父「いえ、一度お話がしたいので申し訳ありませんが家まで来て頂けませんか?」
僕「でもお腹が痛いと言っていますが・・・」
後輩父「大丈夫です。とにかく娘を連れてきて下さい。重ね重ね申し訳ないのですが・・・」
僕「はぁ」
仕方なく病院から後輩実家へ行く事に・・・。
玄関に入るなり後輩父が後輩をぶん殴る。
後輩父「お前また嘘ついて人様に迷惑かけてるのか!!!あれほど言っただろう!!嘘だけはつくなって!!」
後輩「殴らないでよ!!赤ちゃん死んだらどうするのよ!!
それに嘘じゃないもん!!先輩の・・・この人の赤ちゃんだもん!!」
後輩母「あなた、まだ嘘だって決まったわけじゃ・・・」
後輩父「■■さん、本当にあなたの子どもなんですか?!」
僕「いや、先ほども言いましたがそのような事は・・・」
後輩父「ほらみろ!!お前本当にいい加減にしろよ!!」
後輩「うるさい!!私は先輩と結婚する!!」
後輩父「そうか。そんなに言うなら私達の前で妊娠検査薬やってみろ!!」
後輩母が買ってきたっぽい検査薬を出す。
後輩「わかったわよ」
約5分後。
検査薬は陽性・・・