745:恋人は名無しさん : 2010/07/30(金) 13:33:50 ID: ID:P1XTOiQ40
これって修羅場っていうのかな?
一人の男を二人の女が取り合ってない話です。
ちょっと長くなるかもだけど。私子:中肉中背ひたすら美人ではない
彼男:高身長、一般人としてはイケメン
可愛子:その辺のアイドルより可愛くて綺麗
友子:可愛子の友人で美人系
化粧子:私子の友人で顔面詐欺師
一人の男を二人の女が取り合ってない話です。
ちょっと長くなるかもだけど。私子:中肉中背ひたすら美人ではない
彼男:高身長、一般人としてはイケメン
可愛子:その辺のアイドルより可愛くて綺麗
友子:可愛子の友人で美人系
化粧子:私子の友人で顔面詐欺師
ある日、電車の中で目の覚めるような美少女を見かけた。
女の私でも一目ぼれしそうなほど可愛かった。
当然他の男性の目も彼女に釘付け。
私の彼氏だった彼男も彼女から目が離せない。
もうあそこまで可愛かったら、嫉妬とか妬みなんて出したくても絞りだせない。
目の保養とか眼福とか、いいもの見せてくれてありがとうってくらい。
帰り道、綺麗だったね~といいながら彼男と一緒に帰った。
だがその日から彼男が一変。
私子の容姿を責める責める。
なんでロングヘアじゃないんだ。
なんで髪がこんなに太いんだ。
もっと細くてサラサラじゃないなんておかしいじゃないか。
なんで色がこんなに黒いんだ。
なんでお前はタレ目ぎみなんだ。
なんで奥二重なんだ、二重に見えないじゃないか。
女の私でも一目ぼれしそうなほど可愛かった。
当然他の男性の目も彼女に釘付け。
私の彼氏だった彼男も彼女から目が離せない。
もうあそこまで可愛かったら、嫉妬とか妬みなんて出したくても絞りだせない。
目の保養とか眼福とか、いいもの見せてくれてありがとうってくらい。
帰り道、綺麗だったね~といいながら彼男と一緒に帰った。
だがその日から彼男が一変。
私子の容姿を責める責める。
なんでロングヘアじゃないんだ。
なんで髪がこんなに太いんだ。
もっと細くてサラサラじゃないなんておかしいじゃないか。
なんで色がこんなに黒いんだ。
なんでお前はタレ目ぎみなんだ。
なんで奥二重なんだ、二重に見えないじゃないか。
746:745 : 2010/07/30(金) 13:35:23 ID: ID:P1XTOiQ40
自分が美人ではないと知ってはいたが、ここまでどうしようもないことで責められるいわれはない。
テレビで女優さんやモデルさんを見るたびに、私子を見て較べて責める。腹を立てた私子は
「なんでそんなこと言うの?そんなに言われたら私だって傷つくよ!」
すると彼男は
「あ~あ、開き直りかよみっともねぇ。自分のブス度棚に上げて。俺って不幸だよな。
外見悪いはそれ反省しないは、中も外も最低女とくっつけられて。」言い返すどころか、私子ぽか~ん。
元々彼男はDQNではなく、むしろ優しい穏やかな男性だったから。
いつの間に知らない他人と入れ替わったの?としか思えないここ数日の豹変ぶりだった。
今日こそは彼男が元に戻ってくれるという思いと、あれが本性?もう無理だという気持ちでグラグラしていた。
そんな時に彼男が「別れる」と言ってきた。
好きな子がいると。
びっくりしたが、電車で見かけたあの可愛子だと聞いて納得した。
あの子が相手なら仕方ない。
私子が敵うどころか同じ土俵に上がる気も起きない。
別れを告げられた瞬間に彼男への未練は嘘のように消えたが、同時に「彼男に可愛子は無理じゃね?」と思った。
以前の優しい彼男ならともかく、ここ数日の暴言を吐きながら醜く顔を歪ませる彼男じゃどうていあの子はむりだろうと。
思ったと同時にうっかり口にも出してしまってたようだった。
テレビで女優さんやモデルさんを見るたびに、私子を見て較べて責める。腹を立てた私子は
「なんでそんなこと言うの?そんなに言われたら私だって傷つくよ!」
すると彼男は
「あ~あ、開き直りかよみっともねぇ。自分のブス度棚に上げて。俺って不幸だよな。
外見悪いはそれ反省しないは、中も外も最低女とくっつけられて。」言い返すどころか、私子ぽか~ん。
元々彼男はDQNではなく、むしろ優しい穏やかな男性だったから。
いつの間に知らない他人と入れ替わったの?としか思えないここ数日の豹変ぶりだった。
今日こそは彼男が元に戻ってくれるという思いと、あれが本性?もう無理だという気持ちでグラグラしていた。
そんな時に彼男が「別れる」と言ってきた。
好きな子がいると。
びっくりしたが、電車で見かけたあの可愛子だと聞いて納得した。
あの子が相手なら仕方ない。
私子が敵うどころか同じ土俵に上がる気も起きない。
別れを告げられた瞬間に彼男への未練は嘘のように消えたが、同時に「彼男に可愛子は無理じゃね?」と思った。
以前の優しい彼男ならともかく、ここ数日の暴言を吐きながら醜く顔を歪ませる彼男じゃどうていあの子はむりだろうと。
思ったと同時にうっかり口にも出してしまってたようだった。
747:745 : 2010/07/30(金) 13:36:15 ID: ID:P1XTOiQ40
瞳孔が開いた目ってのを初めて見たような気がした。
気が付いたら、私子は彼男に襟首を掴まれてファーストフード店内の壁に叩きつけられていた。別れ話をファースト店でして正解だったな。
二人っきりの場所でなくて良かったな。
なんとなくそう思いながら、視界が狭まっていったのを覚えてる。実際は気を失うというほどでもなかったし、失ったとしても1秒もなかったようだ。
店の人が倒れた椅子やテーブルを片づける横で、見知らぬ女性に介抱してもらった。
彼男はいついなくなったのか分からない。
電車で可愛子を見かけてから一週間目の出来事だった。
私子を清算した彼男は、そのまま可愛子に告るのかとおもいきや。
ただ同じ電車に乗り続けただけ。
フリーになったんだから堂々と付き合えるはずと胸張って、
可愛子とラブラブになるのを夢見ながら待てど暮らせど夢は叶わない。
ラブラブどころか存在すら認識してもらえない日々が続いたようだ。
その愚痴が知り合いの知り合いを伝って耳に入ってくる。
いったい何をやってんだとは思ったが、関わり合いのないことだったので放置した。
気が付いたら、私子は彼男に襟首を掴まれてファーストフード店内の壁に叩きつけられていた。別れ話をファースト店でして正解だったな。
二人っきりの場所でなくて良かったな。
なんとなくそう思いながら、視界が狭まっていったのを覚えてる。実際は気を失うというほどでもなかったし、失ったとしても1秒もなかったようだ。
店の人が倒れた椅子やテーブルを片づける横で、見知らぬ女性に介抱してもらった。
彼男はいついなくなったのか分からない。
電車で可愛子を見かけてから一週間目の出来事だった。
私子を清算した彼男は、そのまま可愛子に告るのかとおもいきや。
ただ同じ電車に乗り続けただけ。
フリーになったんだから堂々と付き合えるはずと胸張って、
可愛子とラブラブになるのを夢見ながら待てど暮らせど夢は叶わない。
ラブラブどころか存在すら認識してもらえない日々が続いたようだ。
その愚痴が知り合いの知り合いを伝って耳に入ってくる。
いったい何をやってんだとは思ったが、関わり合いのないことだったので放置した。
748:745 : 2010/07/30(金) 13:37:06 ID: ID:P1XTOiQ40
ほどなくして、可愛子ほどじゃないがこれまた綺麗な女の子に呼び止められた。
それが友子。
話があるというので、見知らぬ相手だったが「美人とお茶って役得?」なノリでついていった。
友子の話は、「あなたの彼氏のせいで私の友人が迷惑をしています。痴話げんかに巻き込まないでください」だった。
その時の私子は彼男と別れた後も誰とも付き合っていなかったのでフリー。
「いやいや、彼氏なんていませんよ。つか募集中」と言った。
友子は「え?」といった顔をしていたが、しばらく考え込んでて
「そうですか、いろいろ確かめた方がいいかもしれませんね。突然すみませんでした」といって席を去って行ってしまった。
気がつくと私のお茶代も支払われた後だった。
いいのかな~、でも美人にお茶奢ってもらえるなんて何かいいことの前触れ?と思ったりしていた。その日の夜、別れた彼男からいきなりメール。
「お前、友子ちゃんに何告げ口してんだよ!」
本気で意味が分からない。
「友子って誰?告げ口って何?あんたなんかやらかしたの?」と返信。彼男「友子ちゃんは可愛子ちゃんの友達だよ」
私子「可愛子ちゃんって?」
彼男「可愛子ちゃんっていったら可愛子ちゃんだよ!俺の天使(←マジで言った)だよ!」
私子「へ~。あのすっごく綺麗な子って可愛子ちゃんって名前なんだ」
ここで私子、初めて電車の彼女とその友人の名前が、可愛子ちゃんと友子ちゃんだと知る。
彼男「なんで今頃名前知ってんだよ」
私子「仕方ないじゃん。一度電車で見かけただけの知らない人なんだから」
彼男「なんで知らないんだよ。あんなに可愛いのに。あの子のことを考えるだけで俺頭がおかしくなりそなくらい好きなのに!」
知らんがなそんなこと、と思った。
もうすっかり未練はなかったが、ファーストフード店でされたことは多少根に持っていた。
だがそんな気持ちもだんだん、何か可哀そうなものを見てるようなそんな気持ちになっていった。
そしてどんどん関わりたくない気持ちにもなっていった。
関わりたくなかったが、一人でこんなの抱え込むのも嫌なんで友人知人に事情を披露して酒の肴・話のネタとして提供して心を軽くした。
意外と大受けで、いつの間にか彼男は飲み会でのひそかな有名人になってしまった。
それが友子。
話があるというので、見知らぬ相手だったが「美人とお茶って役得?」なノリでついていった。
友子の話は、「あなたの彼氏のせいで私の友人が迷惑をしています。痴話げんかに巻き込まないでください」だった。
その時の私子は彼男と別れた後も誰とも付き合っていなかったのでフリー。
「いやいや、彼氏なんていませんよ。つか募集中」と言った。
友子は「え?」といった顔をしていたが、しばらく考え込んでて
「そうですか、いろいろ確かめた方がいいかもしれませんね。突然すみませんでした」といって席を去って行ってしまった。
気がつくと私のお茶代も支払われた後だった。
いいのかな~、でも美人にお茶奢ってもらえるなんて何かいいことの前触れ?と思ったりしていた。その日の夜、別れた彼男からいきなりメール。
「お前、友子ちゃんに何告げ口してんだよ!」
本気で意味が分からない。
「友子って誰?告げ口って何?あんたなんかやらかしたの?」と返信。彼男「友子ちゃんは可愛子ちゃんの友達だよ」
私子「可愛子ちゃんって?」
彼男「可愛子ちゃんっていったら可愛子ちゃんだよ!俺の天使(←マジで言った)だよ!」
私子「へ~。あのすっごく綺麗な子って可愛子ちゃんって名前なんだ」
ここで私子、初めて電車の彼女とその友人の名前が、可愛子ちゃんと友子ちゃんだと知る。
彼男「なんで今頃名前知ってんだよ」
私子「仕方ないじゃん。一度電車で見かけただけの知らない人なんだから」
彼男「なんで知らないんだよ。あんなに可愛いのに。あの子のことを考えるだけで俺頭がおかしくなりそなくらい好きなのに!」
知らんがなそんなこと、と思った。
もうすっかり未練はなかったが、ファーストフード店でされたことは多少根に持っていた。
だがそんな気持ちもだんだん、何か可哀そうなものを見てるようなそんな気持ちになっていった。
そしてどんどん関わりたくない気持ちにもなっていった。
関わりたくなかったが、一人でこんなの抱え込むのも嫌なんで友人知人に事情を披露して酒の肴・話のネタとして提供して心を軽くした。
意外と大受けで、いつの間にか彼男は飲み会でのひそかな有名人になってしまった。
750:745 : 2010/07/30(金) 13:40:40 ID: ID:P1XTOiQ40
中には遠まわしに彼男に「なあ、彼男の好きな子ってバリ可愛いんやって?」とか言いだす輩も出た。
彼男はそれをどう脳内変換したのか「俺と可愛子ちゃんがいつの間にか公認の仲!」となったらしい。
その頃 私子は知らなかったが、私子と別れた直後から彼男は可愛子のストーカーと化していたようだった。決してアプローチはしない。
基本待ち姿勢。
でもいつでも可愛子ちゃんが俺の胸に飛び込んでいられるように、近くで待機。
電車の中や帰り道もすぐ近くで待機。
夜道はけしからん男が可愛子ちゃんに悪さをしないように、ボディガードも兼ねて少し離れた後ろに待機。
むろん彼女には何も言わずに。
影から可愛子ちゃんを見守るナイトとなっていた。このあたりの事情はずいぶん後で友子から聞いた。
当時の可愛子は恐怖を感じて友子に相談。
昼間、人目のある駅構内で彼男と対決したらしい。
すると彼男は、自分は可愛子ちゃんを守っているだけ、彼女の気持ちを尊重して何も言わないでいる。
可愛子ちゃんがそんなに俺を気にしていたんだったら、迷わず胸に飛び込んできたら良かったのに。
という激しく頭が痛くなるような回答だったようだ。
ともかく付きまとうなと友子が宣言すると、彼男は
「これもそれも全部私子が悪い」と言いだしたそうだ。
私子が冷たいから、私子が最低女だから、私子が理不尽だからこうなった、と。
私子は関係ないだろうと最初は思っていた友子だったが、何度言ってもストーカー的行為を止めない彼男に業を煮やし私子のところに来たようだった。
だが、話を聞くと私子に付き合っている男はいないという返事。
これもう訳が分からないから警察へ行こうと友子は可愛子を説得するが可愛子は嫌がる。
なんで嫌がるのかと聞いた時は思ったが、可愛子に一目ぼれする男は多くストーカー的になりやすい男もそれだけ多かった。
何度も警察に相談するうちに、こんなにストーカーされるってあなたに原因があるんじゃ?みたいなことを言われて警察不信になったらしい。
無理ないことだと今は思う。
本人嫌がってるのに、美人の特権だよと言われたら、そりゃ相談しなくなるわな。
彼男はそれをどう脳内変換したのか「俺と可愛子ちゃんがいつの間にか公認の仲!」となったらしい。
その頃 私子は知らなかったが、私子と別れた直後から彼男は可愛子のストーカーと化していたようだった。決してアプローチはしない。
基本待ち姿勢。
でもいつでも可愛子ちゃんが俺の胸に飛び込んでいられるように、近くで待機。
電車の中や帰り道もすぐ近くで待機。
夜道はけしからん男が可愛子ちゃんに悪さをしないように、ボディガードも兼ねて少し離れた後ろに待機。
むろん彼女には何も言わずに。
影から可愛子ちゃんを見守るナイトとなっていた。このあたりの事情はずいぶん後で友子から聞いた。
当時の可愛子は恐怖を感じて友子に相談。
昼間、人目のある駅構内で彼男と対決したらしい。
すると彼男は、自分は可愛子ちゃんを守っているだけ、彼女の気持ちを尊重して何も言わないでいる。
可愛子ちゃんがそんなに俺を気にしていたんだったら、迷わず胸に飛び込んできたら良かったのに。
という激しく頭が痛くなるような回答だったようだ。
ともかく付きまとうなと友子が宣言すると、彼男は
「これもそれも全部私子が悪い」と言いだしたそうだ。
私子が冷たいから、私子が最低女だから、私子が理不尽だからこうなった、と。
私子は関係ないだろうと最初は思っていた友子だったが、何度言ってもストーカー的行為を止めない彼男に業を煮やし私子のところに来たようだった。
だが、話を聞くと私子に付き合っている男はいないという返事。
これもう訳が分からないから警察へ行こうと友子は可愛子を説得するが可愛子は嫌がる。
なんで嫌がるのかと聞いた時は思ったが、可愛子に一目ぼれする男は多くストーカー的になりやすい男もそれだけ多かった。
何度も警察に相談するうちに、こんなにストーカーされるってあなたに原因があるんじゃ?みたいなことを言われて警察不信になったらしい。
無理ないことだと今は思う。
本人嫌がってるのに、美人の特権だよと言われたら、そりゃ相談しなくなるわな。
751:恋人は名無しさん : 2010/07/30(金) 13:41:41 ID: ID:87RuL3zW0
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