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で、続きを投下します。長文になってますので嫌な人はスルーして
暮れに嫁から誘った時、本当に進路について相談したかった訳でなく
真面目な(w)俺が乗って来るであろう話題を出しただけだったという。
高1の頃に将来をある程度決めてそれに向かって努力すれば大抵の目標は達成できる。
一番の問題は夢を限定することで他の夢を捨てる覚悟を持てるかどうかだ。
俺はそんなことを嫁に言ったと思う。
嫁は本心から感心していた「だから妹ちゃんはしっかりしてるんですね」と。
―後に妹は大学で医療系の資格をとるがそれは俺の影響だと本人も言う。
俺の話をふんふん聞いていたがいざ自分が何になりたいかというと特には無く、
漠然と4年大学にいってOLになって30前には幸せな結婚をして辞めて子育てしたいようだった。
俺はそういう生き方は旦那さんに拠る所が大きくて博打的過ぎるから、
最低限一人でも生きていけるスキルを身につけるべきだ、自分の好きな事は何?と問詰めた。
嫁は分らないというので次までに考えなさいといって次回のデートを約束させた。
コーヒーチェーン店で話を聞いたのだが、相談時は努めて冷徹かつシビアに対応したので
嫁はしょぼんとしてた。だが別れ際にお馴染みの花屋さんで(確か)ピンクのストックを一輪買って、
俺「せめてこれが枯れるまではちゃんと考えて欲しいな、僕の言葉を」
嫁「…はい」俯き気味
俺「ついでに僕の事も」
嫁「はい?」ハト豆顔
俺「あ、何時でも相談に乗るって事だよ?」何を驚いてるのか分らないといった演技付き。
嫁「…はい」俯きアゲイン
俺「嫁ちゃんは僕にとって大切な人だから」
嫁「はい?」ハト豆顔アゲイン
俺「妹2の親友だもんな」
嫁「…そうですね」
こんな感じでSM調教よろしく厳格な大人と嫁の事を好きかも?な年上の知り合いを使い分けた。
今になると弄ばれてたのが分ると嫁はいう。
最初は意図していなかったが、別れ際に一輪買って渡す花は重要なメタファーになった。
大学生(&院生)が高校生を追い駆ける図式と高校のうちは恋愛はしないで勉強しろと指導する
矛盾した課題をクリアするためには嫁からタイミングよく誘って貰わなければならない。
律儀に自分の部屋に花を飾っていた嫁はそれが枯れそうになるとある種の飢餓感を感じたと言ってる。
年上過ぎて恋愛のイメージは湧かなかった嫁だが「自分の事を大切に思ってくれる人がいる」
と実感できるのが一輪の花だったのだ。であるから枯れそうになると嫁から誘ってきた。
最初のバレンタインデー(ずばり当日でない)の出来事、
嫁「これ受け取ってください」
俺「あ、バレンタイン?」
嫁「…はい」嬉しそう
俺「ありがとう、義理チョコでも嬉しいよ」
嫁「……」ちょっと微妙
俺「他に誰にあげたの」
嫁「お兄さんにだけです」小さな声で真っ赤だった。
俺「なら嬉しいけれどもらえないな」
嫁「え!」泣きそうなハト豆顔
俺「妹の親友を今だけ楽しくするだけの相手に出来ないよ、妹のと同じ位将来の事考えてるんだからね」
嫁「…はい」
俺「いつかもっと大人になってから嫌いに成って無ければくれないか」と言って受け取りを拒否
当然、嫁はテンション低く涙目だったんだ。
で、恒例の花(赤いバラ)を渡す時に
俺「あのさ、今回だけで良いからお返しくれない?」
嫁「?」
俺「口が寂しいからなんかお菓子が欲しいんだ、わざわざ買わなくて良いから持ってない?」
嫁「え?」
俺「バレンタインの時期チョコレートって男が買い辛いだよね」
嫁「…」意図は分ったが躊躇する嫁(何を今更!と怒ってたと証言する)
俺「…さっきはゴメン、本当は凄く欲しかったんだ」
嫁「これの事ですか?」戸惑いながら手渡す
俺「これはバレンタイン関係ないただのチョコだよね?」
嫁「はい、(調理の)練習で作ったのを食べてみてもらいたかっただけです(笑)」何故か勝ち誇っていた。
嫁はこの頃ようやく自分は料理関係の仕事をしたいと決めたのだった、
でも調理師の専門学校でなく4大に行きたいって言ってたので、
管理栄養士になるのはどうかとアドバイスした。
―後に嫁は本当に食物系学科のある4年生大学に行き管理栄養士になってそれを使って就職した。
バレンタインデーの当日、俺は妹2からチョコを貰う。
妹「はい、あんちゃん、他にもらえた?」
俺「妹2以外からはもらえないよー、欲しくないし」実際は嫁の他に義理で5,6個、微妙なのが1個だった。
妹「えへへ、妹2もあんちゃんにだけー」
俺「でも、バレンタインと関係なく手作りチョコを貰ったよ」
妹「何それ、新しい彼女?」ちょっと不満
俺「今度付き合う人とは結婚するつもりだから就職するまで彼女は作らないよ」
妹「でも手作りってくれるって事は、あんちゃんの事本気で好きなんだよ、きっと」
俺「何か練習って言ってたよ」
妹「うわ、(本命用の)失敗作貰ったんだww」何故か上機嫌。
俺「そうだったのかなー、その子の事好きなんだよね、恋愛感情とはちょっと違うけど」
妹「彼氏持ちすきになっちゃ駄目だよww」
その話が嫁に伝わり、二人であった時に
嫁「バレンタインは何個かもらえたんですか?」探るような感じ
俺「義理で5,6個、一番嬉しかったのは妹2からのだった、本命っぽいのはないな(苦笑)」
(微妙なのがあったがそれについては伏せた)
嫁「何か彼氏持ちと気付かず、失敗の手作りチョコをバレンタインでなく貰ったんですよね?」
俺「あれ何か誤解しているな妹2、確かに手作りチョコを貰ったが失敗作じゃなく心がこもってた思う」
嫁「…」
俺「それに彼氏持ちでないと信じてる、彼女ではないけれど僕にとってとても大切な人だよ」
嫁「好き?なのですか?、その人の事」自分の事を言っていると気付いて赤くなりながら
俺「若すぎてまだ恋愛させちゃ駄目だと自重してるけれど」
嫁「どうして駄目なんですか?」
俺「その人の将来を考えているからだよ、恋愛だけで終われるほど軽い気持ちじゃないし」
嫁「…そうですよね」
俺「何れにしろ、ちゃんと就職した後でないとその人には付き合ってほしいって言えないよ」
嫁「…待っているかもしれませんね」真っ赤になりながら
という具合に妹経由で色々情報を流し、真面目な人生の先輩ポジションを維持しながら
間接的に俺が嫁を好きだと何度も伝えた。
もちろん妹2の前ではシスコン兄貴を全開で色々世話を焼いていた。
このように告白はしなかったが、嫁だって馬鹿じゃない。
俺の希望が嫁をまともに大学に入れた後に、恋人として付き合うことだと理解したようだ。
(俺は直ぐにでもエロい事をしたかったが、それはあまりにも整合性が取れなかったのでボツww)
2週に1回位の割合であっていれば唯一共通の話題である妹の話だけでは場が持たず、
勉強を教える事もあったが、ほとんど嫁の近況とか日常生活で気付いた事の聞き役になっていた。
なんというか、女の本能?俺の希望を前提での会話をするし、だんだん甘え上手になるし、
何より前の彼女とか現在の女性関係(微妙なのが一人いた)だとか俺の事を知りたがるようになり、
俺の就職先(勤務地)の心配までするようになった。
そして嫁が高2の夏休みに二人だけで花火を見に行った時から実質交際状態になった。
つまりHとかキスはないが手を繋いだり嫁にデコピンしたり、髪をなでたり、
二の腕や太ももを指でツンツンしたりしてた。(恋愛禁止と言っている本人の癖にねと後から言われた)
この頃からお兄さんでなく俺男さんと名前で呼ばれていたと思う。
正直な所、手を出せないという感情もあったが何より余りにも歳の差があって話が合わなかったんだ。
だから、妹の話から多分処女であろう嫁とやりたかった(注1)が結婚できるとは考えていなかった。
注1:ここは俺の人生の黒歴史と関係しているので多くを語らない。
ただ花火大会の時に嫁について考えを改める事があった。
今考えると何の事は無いのだが、多分あれが転機だと思う。
まだ明るいうちに花火の会場に着いたのでそこらをぷらぷらしてた。
本当はビールを飲みたかったが、嫁の手前一緒にアイスキャンディーを食べる事にした。
当日は暑かったのでアイスキャンディーが溶けて指を汚してしまった。
嫁「あ、駄目ですよ、ティッシュを使ってください」
俺「ああ」嫁は俺からアイスキャンディーを取り上げた。
嫁「棒のところをティッシュで巻いて食べないとそうなるんです!」小学生に諭すように言って
嫁は白いネバネバが付いた俺の棒と指をティッシュで拭いくれた。
俺「…ああ」ちょっと得意そうな顔の嫁は棒にティッシュを巻いて渡してくれた
嫁「実は最初から気になってたんです、生意気だと思われるの嫌だから黙ってたんですが、」
俺「?別に気にしないから何か気付いたら言って欲しいな」
嫁「ええ、良いんですか?なんか恥ずかしいです」
それまでは自分にとって女性は2種類だった。
上からや対等な関係で命令&要求するタイプと下から甘えておねだりするタイプである。
しかし、この時の嫁は俺の事を立てながら下から俺を支えてくれる感じだった。
男の庇護欲や支配欲を満たしてくれると同時に、偉そうにしたままでも甘えられるんだ、
と、愛おしいと言うより、6つも年下相手に「好きな時に甘えたい」って思った。
同時に、あれれ、こんな感じで結婚相手って決まるのかな?って。
花火を見終わって帰る時に、
俺「来年は受験だから駄目だけど、再来年もまた花火見に行きたいな」
嫁「その時も二人でですか?」
俺「嫌かな?」
嫁「私は嫌ではないですが、お兄さんは就職したら彼女作るって言ってましたよね」
俺「…だから、嫌かな?」
嫁「今度の彼女は結婚を前提だって、言ってませんでしたぁ?」
俺「…だから、嫌かな?」
嫁「…(長い沈黙)そういう言い方ってずるくないですか?嫌じゃないですけれど」
俺「…俺の就職と嫁ちゃんの進学が決まったらちゃんと伝える」
嫁「…そうですね、待ってます」
しかし、この約束?は果たされない、なし崩しという言葉が相応しい関係になってしまったからだ。
でもこれ以後、二人とも明確な目標を持って行動するようになる。