時間も遅いのでその日はそれでお開きとなったが
家に帰っても眠れない。
翌日は寝不足でフラフラしながら会社に行って仕事をした。
どうにもモヤモヤが収まらないので仕事が終わってから彼女の家へ。
俺: 『○○(浮気相手)の電話番号を教えろ』
彼女: 『え?何で?』
俺: 『電話すっからに決まってんだろが』
彼女: 『え!?それ困るんだけど!』
俺発狂。即自宅電話番号ゲット。
こちらの関係がメチャクチャになってるのに
あちらの家庭は何も知らずに安泰で済まさせてやる道理なんぞあるか。
電話したら奥さんが出た。
俺: 『こんばんは。○○さんいますか?』
奥さん:『すいません。まだ帰ってきてないんですよ』
俺: 『ああそうですか』
ちょっと考えて
俺: 『あのー、お宅の旦那の○○さん、浮気してましたよ』
奥さん:『え?』
俺: 『相手は俺の彼女で、○○って女なんですけどね、○月○日のことだけど』
奥さん:『それってもうだいぶ前のことじゃないですか。今さらそんなこと言われても』
俺: 『仕方ないじゃん、俺だって知ったの昨日なんだし』
奥さん:『…』
俺: 『まあ留守なら仕方ないね。でも俺旦那の勤め先知ってるからさ。
あと俺の母親とその再婚相手は前科あるんだけど
取りあえず仕事はしててまあ普通に生活してるんだよ。
だから俺は前科付くのもそんなに怖くないんで旦那にそう伝えといてね』
奥さん:『子供がいるので旦那になんかあったら困るんですけど…』
俺: 『いや俺そんなこと知らんし。元々俺が悪いわけじゃないし仕方ないんじゃね?』
奥さん:『でも困ります』
俺: 『こっちも困る困る言われてもねえ。旦那が旦那なら嫁も嫁なのかね』
で電話切った。
浮気相手が既婚で子持ちなのは知っていた。
こいつは学生だった数年前の彼女に手を出したときにも既に嫁がいた。
※まとめてあるのに連投規制でちっとも書き込めないぞ腹立つ。
その日はそこまでで帰って家でアホみたく酒を飲んで寝ようとしたが
あまり眠れなかった。
俺は昔、夜寝てるうちに母親がいなくなって夜中に目を覚まして泣く、
という体験を散々したせいか
昔から現在に至るまでものすごく寝付きが悪いので
こんなことがあっては尚更ですな。
翌日、職場に俺宛の電話が掛かってきた。
出てみると彼女の浮気相手であった。
浮気相手:『あ、○○です…』
俺: 『なんだった?(高圧的)』
浮気相手:『あ…今晩空いてるかな、と思って…』
俺: 『今晩?彼女と会うけどね』
浮気相手:『あ、じゃ邪魔しちゃ悪いからまた今度に…』
俺: 『は?????今さら何言っとんじゃこのボケが!!!!!!!』
浮気相手:『今晩伺います…』
でその日の夜。
浮気相手が車で現れた、と思ったらすぐに浮気相手奥さんも別の車で現れた。
俺が脅しをかけたんで、浮気してても子供の父親だし心配だったんだろね。
で奥さん見てみると腹ボテ。二人目妊娠中。
路上で四人話し合い。
浮気相手、どうも奥さん妊娠でできないときに彼女を使用してたみたいね。
『最低!』とか言われて彼女にビンタされてたが
お前がそれを言える立場なのかいね。
奥さんずっと泣きながら俺に謝ってた。
俺は『夜中にいきなり電話掛けて脅してすいませんでした』
と謝った。
奥さん泣きながら車を運転して去ったところで浮気相手が俺に
一発殴ってくれと言うが面倒臭かったのでそのまま奥さんの後を追わせた。
俺は喧嘩慣れしてないんで上手に手加減とかできないから死んだらさすがにまずいし
痛くもなんともないパンチ食らわしてもなんも嬉しくないし。
それよか泣きながら運転してった奥さんが心配だった。
俺だけでなく彼女にまで
『旦那がちょっかい出して済まなかった』
と謝ってた奥さんを見て彼女もすごく悪いことをした、という認識を持ったようだった。
まあ浮気相手にフィクションな奥さんの悪口聞かされてたのかもな。
その後暫く彼女とは付き合いを続けた。
浮気の再発はなかったが、彼女の態度が浮気発覚以前と変わらず
俺がちょっと他の女性の話をするとヤキモチを焼くのがうっとおしかった。
元々ヤキモチ焼かれるのは嫌いだった。
相手を信用していない証拠のような気がしてね。
俺も腹に据えかねると
『何でお前にヤキモチ焼かれなきゃいかんわけ?』
『お前にヤキモチ焼く資格あるの?』
と絶対そういう展開になる。
いつも言い返せない彼女が謝って終わりだ。
結局この女を元通り信じられるようになることはできない、と判断して
適当に理由を付けて別れた。
人伝に聞いた話だと、その後どっかの誰かと結婚したらしいが
若い男と浮気してんだとさ。
あんなんと結婚しなくてよかったよ。
まああれから俺ずっと彼女ナシの独身だけどな。
でも気楽でいいね。
先日200万出してバイク買ったが文句言うヤツなんぞおらんし。
終わり。
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