訂正:付く× 着く○
こんにちわーなんて言いながら近づき、よく見るとさ……人形…だったんだよね……。
人形つっても手作りのような感じで子供ぐらいのサイズはあって洋服を着ていた。
ヤバかったのは顔。無機質な布に●が三つあるだけだった。
マリオにヘイホーっていう敵キャラいるじゃん?あれを想像して頂きたい。
オバチャン「家の息子です」ニタァ
マジに血の気が引いた。この家マジにヤバイ。本当にヤバイ。
えっ……?人形……ですよね?って言ってしまった。
これが不味かった。
オバチャン「はぁ!?!?!?何言ってるの!!!!家の息子よ!!!ケン君!!!」
突然の大声とオバチャンの豹変ぶりに涙が出た。
本当にヤバイ。殺されるかもしれない。死にたくない。
なんとか穏便に済まして帰ろうと思った。
分かりました!分かりましたから!って言って、
ケン君!!お兄さんと勉強をしようか!!って言ったらまたオバチャンがニタァってして元に戻った。
当然ケン君は返事をしない。当たり前である。人形なのだから。
勉強と言っても相手は人形なのでひたすら俺が人形に向かって喋るだけである。
ここからの四時間は本当に地獄だった。10分の休憩を入れても苦痛だった。
ここはbe動詞だから○○になるんだよ~とかこれは連用形だからウだね~とか四時間ひたすら一人でやる。
オバチャンはその様子を後ろでニタニタと眺めていた。本当に気持ちが悪かった。
段とかはないよww
好きなだけwww
なんだかんだでやっと四時間が過ぎた。
じゃあ終わりにしよっか~とケン君に言った。
返事はない。当然である。人形なのry
オバチャン「お疲れ様~ ありがとうございました~」ニタニタ
本当に気持ち悪い笑顔だと思いながら帰る支度をする。
オバチャン「もう遅いしご飯食べて行きなさい」ニタァ
いえ、来る前に食べたので大丈夫ですと言った。
それにこんな気持ち悪い家で出てくるご飯なんてたまったもんじゃない。
オバチャン「食べていきなさいよ!!!!!」
また怒鳴られた。本当に怖い。基地外だ。でも殺されるかもしれないので、
じゃあ…頂きます……と渋々了承した。
その後、ダイニングみたいな場所に通されてイスに座った。
包丁を取り出し何か調理を始めた。
包丁を取り出した時は本当にドキッとした。冷や汗ダラダラだった。
汚い鍋も取り出しそれで何かを煮込みだした。するとカレーの匂いがしだした。
カレーか…普通の飯で良かった。と心底そう思った。
オバチャン「はい。どうぞ」ニマァ
汚い皿にカレーが盛り付けられていた。スプーンはコンビニで貰えるスプーンを再利用したものだった。
頂きます、と恐る恐る食べる。普通のカレーだった。不味くもなく、旨くもなく……
オバチャン「お口に合うかしら?」ニタニタ
はい!おいしいです!と怒鳴られるのは怖いので多少オーバーに答えた。
オバチャン「そうよかったわ。今日は泊まって行きなさい。」ニヤァ
意味が分からなかった。
>>17
だって怖かったんだもん
いえ、そんな、悪いですし大丈夫です。と答えた。
オバチャン「ケン君も喜ぶわ~是非止まっていって」ニヤァ
大丈夫です。とまた答えた。
オバチャン「泊まっていきなさいよ!!!!ケン君が可哀想でしょ!!!!」
怖かった。でもこんな家に泊まるのはもっと怖い。殺される方がもっともっと怖い。
選択の余地なんてなかった。泊まることにした。
泊まる振りしてどこか隙を見つけて逃げることを計画した。
俺はケン君の部屋でケン君と一緒に寝ることになった。
こんな気持ち悪い人形と一緒に寝るなんて嫌すぎた。
ケン君の部屋に布団を敷いて貰った。
オバチャン「良かったわね~先生と一緒に寝れて~」ニタニタ
とか言っていた。本当に怖い。
オバチャン「トイレはダイニングの隣だから、後二階には行かないでね」ニマニマ
とのことだった。先ずはオバチャンが寝静まるのを待ち、ケン君の部屋で待機していた。
携帯電話を忘れたことを非常に悔やんだ。携帯があれば助けを呼べたのに。
深夜になれば寝るだろうと深夜まで待つことにした。
その時は10時半過ぎだった。
特にやることもないので布団の中でうずくまった。
今、こうしてスレ立ててるってことは、
>>1は生きてるんだな
ホッとしたわ
生きているなんて一言も言ってないよ……