それからしばらくしてクラスマッチ当日。点数係は大まかなルールだけで打ち合わせは終わってたので楽だった。Aと俺は委員会だからって言って競技には参加しなかった。
俺「Aさん出たかった?」
A「私運動音痴だったから助かったよ」
俺「そうなんだw俺もあんまり得意じゃないw」
A「でも体育のときとか楽しそうでいいなぁって思うよ。俺くん見てると」
俺「えーみてたのーw恥ずかしいわw」
A「あっなんかこれ変な人みたいだから今の取り消してw」
点数係してる時に初めてAが笑った顔を見た。めちゃくそかわいかった。
私ダメだから。とか私が悪いのとか口癖のように言ってた。
クラスマッチも無事終わった。Aはしきりにありがとうって言ってて可愛い子だなぁって俺はしきりに思ってた。
クラスマッチが終わって普通の学校生活が始まるとAへのいじめはまた始まった。今まではクラスマッチの練習やらなんやらでみんな違うことに目が向いていたけど改めてAを認識したらしくいじめが始まった。
女にやめろよって割と強く注意したけど
やめないし担任にも相談したけど女子なんてそんなもんとかわけわからんこと言っわれAがまた学校に来なくなっ真。
それからAは一週間に一回程度しか学校に来なくなり徐々にその回数も減って学校に来なくなった。でも委員会の責任見たいのはあるらしく文化祭の準備期間は頑張っていくってLINEが入ってて少し安心した。
準備期間に入るとAは今までよりもげっそりとした顔で学校に来た。
女達は準備期間だけきやがって楽しやがってとか散々言ってた。
俺「大丈夫?なんか具合悪そうだけど…」
A「うん…大丈夫。」
俺「そっか…委員会だけど無理して出なくても大丈夫だよ?」
A「大丈夫だよやるよ」
なんて健気なんだろと思って委員会の段取りとかを説明した。
多少のトラブルやミスもあったけど
委員会の仕事はやり遂げたしクラス展示も割と好評だったらしかった。
Aも終わった後はニコニコしててなんだか幸せな気分になった。
帰りは後片付けもあって遅くなったからAと一緒に帰った。
A「そだねー久しぶりに動いたw」
俺「体調はどうなの?」
A「具合悪くないよ。仮病~」
俺「そうなんだ…やっぱり女とかのが原因?」
A「…」
俺(やっちまったかな…)
A「私が悪いから仕方ないよ」
俺「何したの」
A「わかんない」
俺「何もしてないじゃん。悪くないよ。」
A「ありがとwでも私高校やめる」
俺「えっ?」
A「疲れちゃったw」
Aは少し涙目になって声も嗚咽を堪えるように絞り出してた。
書いてく
俺「そっか…大変だったもんね。なんなごめんね。いじめやめさせれなくて。」
A「俺くんさっ…先生とかにも言ってくれたりっ……女達にもいってっ…くれたっ…じゃん……泣」
俺「でもやめさせれなかったし…」
A「嬉しかったよっ……うっ…先生がね…俺君がお前がいじめられてるって言ってたけど本当か?ってねっ…聞いてきて…っうっ…そうですってっうっ…いえながっだ……ごめんね……」号泣
ものすごく泣いちゃって俺どしたらいいかわからんくてとりあえず公園のベンチで休ませることにした。
自販機でお茶買ってAに渡したら号泣しながらお財布開けて150円手渡してきた。
A「はい…」
俺「いいよwこれは今日頑張ってたからサービスw」
A「でも…わるいっ…うっ…」
俺「じゃあ今度ねw今度返して?ね?」
A「でも私…学校やめちゃうし…もう…あえないし…」
俺「遊んだりしてくれんの?」
A「いいの…?」
俺「こっちからお願いだわw
Aさんとこれからも仲良くさせてよ」
A「あぅ…」
俺「落ち着いてきた?」
A「うん…ごめんね…」
A「学校は休学する…それで定時か通信に行く…」
俺「そうなんだ。ちゃんと高校卒業するんだ。」
A「お母さんにも悪いし…」
俺「そだね。俺も成績あんまりよくないけど頑張って卒業だけはするわw」
A「俺くん私の何がいけなかったんだと思う…?」
俺「何も悪くないと思うよ?女が男たらしだ~とか言ってたけど俺から見たら全然そんなそぶりもないし嫉妬だと思う。」
A「嫉妬…?」
俺「こういうのはずいけどAさん可愛いから女子から見たら羨ましいんだよ」
A「可愛くない…かわいくないもん…」
俺「Aさん何も悪いことしてないから落ち込むことないよ。とりあえず!」
A「うん…でも人が怖くてね…皆んなすごい怖い…」
俺「あんなことされたらそうなっちゃうよね…」
A「でも俺くんとはすごく自然に話せる…楽しいの…」
俺「えへww」あからさまに照れる
A「今までありがとね……帰ろっか」
そう言ってAが立ち上がった。俺もそれにつられて立ち上がってAと並んで歩いた。
A「私の家ここだから…あの…今日ありがと…送ってくれたり色々…」
俺「おう!休学なるまでの間来れる時学校おいでよ。」
A「うん…できたら…」
少しうつむいて返事をしてじゃあねって胸のあたりで小さく手を振って家の中に入ってた。
楽しいことばっかじゃなかったけど幸せでした