236: 24 2006/06/06(火) 14:09:01
「C、こっちへ来なさい」義父が廊下に居るCを呼んだ。
Cは無言のまま座敷に入ってきた。
「D君は帰った。で、お前はどうする気だ?」
「………」
「彼は『離婚する』と言う事だが、お前がそれを望んだんだろ?
で、離婚した後どうする気か聞いているんだ。
そのアルバイトの若者と一緒になる気なのか?」
Cは返事をしない。俯いたままだ。
「一緒になるのは良いが、D君には私がとりあえず立て替えるとして」
Cの顔が強張る。義父は俺の方を向いて言った。
「君が結婚する時言ったことだが、
近い将来、介護やらが必要になるかも知れん。
だからその為にある程度の蓄えを持っている。
が、私達の面倒を見てくれるなら全て渡して良いと」
Cは無言のまま座敷に入ってきた。
「D君は帰った。で、お前はどうする気だ?」
「………」
「彼は『離婚する』と言う事だが、お前がそれを望んだんだろ?
で、離婚した後どうする気か聞いているんだ。
そのアルバイトの若者と一緒になる気なのか?」
Cは返事をしない。俯いたままだ。
「一緒になるのは良いが、D君には私がとりあえず立て替えるとして」
Cの顔が強張る。義父は俺の方を向いて言った。
「君が結婚する時言ったことだが、
近い将来、介護やらが必要になるかも知れん。
だからその為にある程度の蓄えを持っている。
が、私達の面倒を見てくれるなら全て渡して良いと」
237: 24 2006/06/06(火) 14:09:45
嫁を貰いに行った時に
「結婚は大歓迎だが、出来れば婿養子に入って欲しい」
と言うのが、義父の口から最初に出た言葉だった。
だが、結局婿養子には入らなかった。
別に婿養子が嫌な訳じゃないけど、
「婿養子に入るのは良いけど生前分与して」
と結婚してた妹嫁が言った為だ。
その発言は、嫁と義父母の顰蹙を買った。今の義父の発言は、これらの事を思い出させた。
「今回の支払い等を持って、お前への生前分与は終りだ。
遺留分も放棄して貰う。後は好きにすれば良い」
Cは俯いたまま震え出した。
義父は続ける。
「お前がそのアルバイトと人生を歩むも良し、
一人で自活するも良し、私は一切干渉しないつもりだ。
もちろん、お前も私達には干渉されたくない」
Cは黙ったままだ。
「A君、今私が言った事は本気だ。明日にでも公証人役場で、
遺言状として作成するつもりだ、これで良いだろ?」
「ちょっと待って下さい。私は婿養子になる気は今更無いですよ」
俺は慌てて義父に言った。
「もちろん、婿養子の話は別だ、君らが我々の面倒を見なくても問題ない。
ただ、はっきりさせておかないと後々の禍根になると思ったからだ」
義父の言わんとする事はわかる、が、何か感覚がオカシイ気がした。
「結婚は大歓迎だが、出来れば婿養子に入って欲しい」
と言うのが、義父の口から最初に出た言葉だった。
だが、結局婿養子には入らなかった。
別に婿養子が嫌な訳じゃないけど、
「婿養子に入るのは良いけど生前分与して」
と結婚してた妹嫁が言った為だ。
その発言は、嫁と義父母の顰蹙を買った。今の義父の発言は、これらの事を思い出させた。
「今回の支払い等を持って、お前への生前分与は終りだ。
遺留分も放棄して貰う。後は好きにすれば良い」
Cは俯いたまま震え出した。
義父は続ける。
「お前がそのアルバイトと人生を歩むも良し、
一人で自活するも良し、私は一切干渉しないつもりだ。
もちろん、お前も私達には干渉されたくない」
Cは黙ったままだ。
「A君、今私が言った事は本気だ。明日にでも公証人役場で、
遺言状として作成するつもりだ、これで良いだろ?」
「ちょっと待って下さい。私は婿養子になる気は今更無いですよ」
俺は慌てて義父に言った。
「もちろん、婿養子の話は別だ、君らが我々の面倒を見なくても問題ない。
ただ、はっきりさせておかないと後々の禍根になると思ったからだ」
義父の言わんとする事はわかる、が、何か感覚がオカシイ気がした。
238: 24 2006/06/06(火) 14:11:17
「お義父さん、仰る事はわかりますが、それで良いのですか?」
「構わんよ、Cが離婚したいと言い、D君がそれを承諾した。
だったら親がとやかく謂う事でないだろう?
ただ親の責任として、金銭面で先方に迷惑をかけない様にする」
「………」
「もちろん向こうの両親にもお詫びせねばならない。
それは日を改めて家内を連れて先方へ出向くつもりだ。
それ以外に何かあるだろうか?」
正論だ、でも何か違うような気がした。
「それで良いんですか!?」
語気が荒くなった。
「他に方法があると言うのか!
この馬鹿娘の不始末を処理する良い方法が!」
義父は顔を紅潮させて怒鳴った。
が、すぐに冷静さを取り戻した。
「怒鳴ってすまなかった、A君」今日はココまでです。
過去の話なのに中々進まなくてすみません。
「構わんよ、Cが離婚したいと言い、D君がそれを承諾した。
だったら親がとやかく謂う事でないだろう?
ただ親の責任として、金銭面で先方に迷惑をかけない様にする」
「………」
「もちろん向こうの両親にもお詫びせねばならない。
それは日を改めて家内を連れて先方へ出向くつもりだ。
それ以外に何かあるだろうか?」
正論だ、でも何か違うような気がした。
「それで良いんですか!?」
語気が荒くなった。
「他に方法があると言うのか!
この馬鹿娘の不始末を処理する良い方法が!」
義父は顔を紅潮させて怒鳴った。
が、すぐに冷静さを取り戻した。
「怒鳴ってすまなかった、A君」今日はココまでです。
過去の話なのに中々進まなくてすみません。
270: 24 2006/06/07(水) 13:04:18
空気読まずにつづきを投下「いえ、こちらこそすいません。
でも、不始末とか言って、
絶縁する前にCさんの言い分くらいは聞いても良いんじゃ無いですか?」
義父は苦笑しながら言った。
「別に絶縁するとは言ってないよ。
ただ将来の財産で揉めて欲しく無いから金銭面をはっきりさせとくだけだよ」
どうやら俺は勘違いしてたようだ。
「それに今更、こいつの話を聞いてもしょうがない。
理由はともかく、浮気したのは事実だろ?
聞いたからと言って事実が変わるわけでも消える訳でもない」
義父のその言葉に返す言葉は無い。
でも、不始末とか言って、
絶縁する前にCさんの言い分くらいは聞いても良いんじゃ無いですか?」
義父は苦笑しながら言った。
「別に絶縁するとは言ってないよ。
ただ将来の財産で揉めて欲しく無いから金銭面をはっきりさせとくだけだよ」
どうやら俺は勘違いしてたようだ。
「それに今更、こいつの話を聞いてもしょうがない。
理由はともかく、浮気したのは事実だろ?
聞いたからと言って事実が変わるわけでも消える訳でもない」
義父のその言葉に返す言葉は無い。
271: 24 2006/06/07(水) 13:04:49
「もう良いんじゃない。父さんがそう決めたんなら」
座敷に戻ってきた嫁が言う。
「D君は?」俺が嫁に聞くと
「帰ったよ…。荷物の整理するって言ってた」
後は嫁一家の問題で、俺は口出しする事じゃない。
そう考えた俺は、嫁に
「俺達もそろそろお暇しよう」と提案した。
「そうだね」嫁は、俺にそう返事し、
「父さん、この子はあたし達が連れてきたから
車がマンションに置いたままになってるから」
「わかった。明日でも取りに行く」
「じゃあ、帰るから。あと母さんは部屋で休んでるから」
「ああ、気をつけてな。A君、巻き込んですまなかったな。
折角の休日だと言うのに」
「いえ、気にしないで下さい」
帰ろうとする俺達を黙って見ていたCが突然「待って」と呼び止めた。
座敷に戻ってきた嫁が言う。
「D君は?」俺が嫁に聞くと
「帰ったよ…。荷物の整理するって言ってた」
後は嫁一家の問題で、俺は口出しする事じゃない。
そう考えた俺は、嫁に
「俺達もそろそろお暇しよう」と提案した。
「そうだね」嫁は、俺にそう返事し、
「父さん、この子はあたし達が連れてきたから
車がマンションに置いたままになってるから」
「わかった。明日でも取りに行く」
「じゃあ、帰るから。あと母さんは部屋で休んでるから」
「ああ、気をつけてな。A君、巻き込んですまなかったな。
折角の休日だと言うのに」
「いえ、気にしないで下さい」
帰ろうとする俺達を黙って見ていたCが突然「待って」と呼び止めた。
276: 24 2006/06/07(水) 13:32:58
「確かに浮気してた事は悪かったけど、理由があるの」
やや間を空けた後に、Cが言った。
「別にお前の言い訳なんて聞きたくも無い」義父が遮る。
「お前がこれからどうするかは、聞いておかなきゃいかんが」
と俺達夫婦を一瞥すると、
「B達には関係無い事だからB達が帰った後で良いだろう」
「関係無い事は無いよ、父さん」嫁が言った
「私の名前使って外泊したりしてたのだから」
「ならお前が個人的に聞けばいい。身内以外に恥を晒すな」
「今更、体裁繕わなくても良いよ、父さん。
此処まで付き合せたんだからAにも聞く資格はあると思う」
嫁が義父に食いついた。
「俺は別に良いよ。しばらくどこかで時間を潰してこようか?」
「そんな気使わなくても良いよ。もう帰ろうよ。」
そう言った嫁の後について玄関に向かう。
が、ふとある事を思い出して座敷に戻った。すいません、急な電話で途切れました。
今日はここまでっす
やや間を空けた後に、Cが言った。
「別にお前の言い訳なんて聞きたくも無い」義父が遮る。
「お前がこれからどうするかは、聞いておかなきゃいかんが」
と俺達夫婦を一瞥すると、
「B達には関係無い事だからB達が帰った後で良いだろう」
「関係無い事は無いよ、父さん」嫁が言った
「私の名前使って外泊したりしてたのだから」
「ならお前が個人的に聞けばいい。身内以外に恥を晒すな」
「今更、体裁繕わなくても良いよ、父さん。
此処まで付き合せたんだからAにも聞く資格はあると思う」
嫁が義父に食いついた。
「俺は別に良いよ。しばらくどこかで時間を潰してこようか?」
「そんな気使わなくても良いよ。もう帰ろうよ。」
そう言った嫁の後について玄関に向かう。
が、ふとある事を思い出して座敷に戻った。すいません、急な電話で途切れました。
今日はここまでっす
288: 素敵な旦那様 2006/06/07(水) 15:31:02
会社でしか2ちゃんできないのかもな。
290: 24 2006/06/07(水) 16:15:04
>>288の指摘通り会社でしか書け無い。
只でさえ、結構弱ってるのに旦那が匿名とは言え、
こんなモノ家で書いてたら嫁の気が狂う。更に言訳すると、常時2chしてる訳にもいかない。
給料一応貰ってるんで。いやこんなもの書いてる暇があれば続き書けば良いとは思うが…
只でさえ、結構弱ってるのに旦那が匿名とは言え、
こんなモノ家で書いてたら嫁の気が狂う。更に言訳すると、常時2chしてる訳にもいかない。
給料一応貰ってるんで。いやこんなもの書いてる暇があれば続き書けば良いとは思うが…