私は気分が悪くなって直ぐにホテルを出ました。
いままで男たちが送ってくれていましたが
そんな気分になれなかった
久しぶりに一人で帰り、電車に乗っていると
段々自分の勘違いに気が付いてきました
後悔と自分の馬鹿さ加減に悔し涙が出てきました
そんな時頭に浮かんだのは図々しくも信一でした。
それから、家に帰りしばらくぼ~っとして
段々自分の現実が分かってきた時
昨日の信一の話ってのはなんなんだろうと考え始めました
当然別れ話が一番可能性が高いのですが
どん底の私はなんとか明るい材料を探そうと必死でした
いくら考えてもそんなものないんですけどね
結局困ったときに話できるのは真理しかいないのです
でも、真理には酷いことを言ってしまった
私は一日中考えてそれでもいい方法なんてなくて
結局お酒の力を借りて真理に電話をしたのです
「真理・・・・ごめん私が馬鹿だった、お願い助けて
私信一と別れたくない・・・もう死にたい」
半分取り乱しながら私はそんなことを言ったようです。
お酒を飲んでいたのでこれは後から真理に聞きました。
真理は「あんた今頃気が付いても遅いよ・・・・今信一君と一緒にいるんだけど
もう気が付いてるよあんたのしたこと・・・今から私一人でそっちいくから
早まったことしたら駄目だよ」と真理が言った後
絶望を感じながら本当に死のうかと思いました
喉でも掻っ切ればよかったのに、そんなときでも私は楽に死ぬ方法を考えて
睡眠薬がないか探してました、今考えても最低です
結局真理が家に来たとき私は飲みすぎて寝ていました。
チャイムが鳴って飛び起きたとき、時計を見るとあれから
3時間は経っていました。
私は水を一杯飲んでから玄関に行き
扉を開けると真理が立っていました。
「ごめん・・・結局信一君も一緒に来ちゃった」と真理が言いました
扉の影から信一が出てくると私はその場にへたり込んで
泣きながらごめんなさいしか言えなかった
信一はそれでも優しく「こんなところでなんだから部屋に入ろうな」と
私を立たせてくれて、肩を抱きながら部屋へと連れて行ってくれました。
もう夜も12時を回ってるのに私が落ち着くまで2人は
黙っていました。頭の中はぐちゃぐちゃで
別れるしかないのか?どうしたら許してもらえるのか?
真理はなんで信一を連れてきたのか?とお門違いのことまで考えていました。
大分落ち着いてきた私にようやく真理が話し始めました。
「圭子・・・・信一君はもう全部知ってるよ、昨日話をしたいと
信一君が言っても圭子は断ったのよね?信一君は限界だったの
私に連絡してきて、全部教えてくれと言われたわ。私も迷ったけど
信一君の顔見てると嘘はつけなかったよ・・・・だから今日
信一君に私の知ってること全部話した。薄々感じていたとはいえ
ショックを感じていた信一君を放っては置けなかった。圭子と話をしたいと
言ってる信一君を連れてこないわけには行かなかったの」
取り乱した私は「言わないって言ったじゃない!なんで話すのよ!
真理の馬鹿!なんで・・・なんでよ・・・」と泣きながら
真理に言ってしまった。自業自得なんですけどね
あの時の私にはそう言うことしか出来なかった。
(私はお酒飲んでいて記憶が曖昧なので後から真理に聞いたところもあります)
「圭ちゃん落ち着いて…真理ちゃんが悪いわけじゃない
俺が無理やり聞いたんだから…」
「なんで真理をかばうのよ!まさか…真理と付き合ってるんじゃないよね…
ね?」と信一に言った後すぐに信一が
「俺と真理ちゃんは何にもないよ、でも圭ちゃん
真理ちゃんに謝らないといけないんじゃないのか?圭ちゃんがやったことは
真理ちゃん凄くショック受けてるんだよ…もちろん俺も…」
私も悪かったことは分かっていましたが
そのときは信一を失うのが怖くてとにかく真理に出て行って欲しかった
女の勘でしょうか、真理に信一を取られると感じてしまったのです