では、これからまた続きを書いていきたいと思います。
彼女は、リュックから色紙をとりだした。
そこには、俺があげたCOACHのデザインのネックレスをして笑っている女の子が描かれていた。
そしてわきに、「富澤へ。いつもいつもありがとう。」という文字と日付が書かれていた。
彼女「それね、私が考えたオリジナルキャラなんだ。
ネックレス、すごい嬉しかったから。お礼にね、描いたの。ありがとう。」
そういって涙目で笑って俺に色紙を渡した。
朝、机で何かしていたのはそういうことだったのか。
俺は、本当に嬉しかった。
今までもらった中で、これほど嬉しいものはないと言っても過言ではないくらいだった。
俺は、涙をこらえて、「ありがとう」と言った。
渾身の、心からのありがとうだった。
その絵は暖かくて、彼女自身のようにも思えた。
彼女の頭を撫でると、彼女は楽しそうに「わんわん!」と言った。
なんだかそれがとってもおかしくて、さっきまで泣いていたのに
二人して大笑いした。
もう楽しくなって、叫びながら校庭を二人で走りまわった。
もう辺りもすっかり夕焼けになっていて、徐々に暗くなりだしていた。
帰り道は上り坂だったので、俺が自転車をひいて、二人で歩いて帰った。
一番星が見え出していた。
彼女は「一番星!」と言うと、また歌い出した。
「さようならーあえなくなーるけどーさみしくなーんかーないよー!」
帰り道は、二人で大合唱だった。
夕闇、宵の口はテンションが高揚する。
「ほーしーになれたらいいなー!」
歌い合うと、あまりのひどさに二人で爆笑した。
すいません、連投で少々疲れました。ちょっとだけ休みます。
今日はもうちょっとだけ書きますね。
>>38さんのレスが本当にそのとおりすぎて
彼女の魅力と言ったら、俺の知らないことをいっぱい知ってて、
俺にできないことがいっぱいできて、一緒にいるとどんなものを見せてくれるか分からない
そういうところにあった。
この帰り道でも俺の前で急にタップダンスを披露して
「こういうステップがあってねー」と突然言い出したり、
空のグラデーションを見ては、こういう色合いの空を油絵で表現するときは
まずどんな色をおいてー、と色々嬉しそうに語ってくれた。
そのすべてを面白く感じさせてしまうのも、本当に彼女だからこそだった。
いつも早くのぼりきりたい坂道が、彼女といると永遠に続けとさえ思った。
振り返ると、空はとっぷり暮れていて、月があった。
彼女は「三日月さんが逆さになってしまった!」と叫んだ。
俺「今日も、楽しかったねー」
彼女「うん、昨日もだけど、すっごいすっごい楽しいよ。」
そういって道を進んで行って、とうとう我が家に着く。
これで、今日も終わってしまう。
楽しい時間なんて、すぐに終わってしまう。
それでは、一旦今日はこのへんで終わりにしようと思います。
明日というか今日は、割と手が空いているのでもしかしたら昼くらいから
更新する可能性も無きにしもあらずですが、とりあえずまた明日の夜に
続きを書きます。みなさんお付き合いありがとうございました。