昼頃に投下した762です。
第二幕行きたいと思います。
前回の話で変態オヤジB男がクビになり、会社に平和が戻ったと書きましたが、実はそれはつかの間の平和でした。
クビになって一ヶ月ほどはオヤジもおとなしくしていたようなのですが…
私とC子とD男は、例の事件があったせいで、何でも相談しあえる仲になりました。
D男は清楚なC子を気にいってたようで。
何事も順調にいっているかに見えたある日のこと。
その日は、月末の仕事がたまっていて残業をしていました。
C子はもう退勤、D男と二人でした。いつもなら、課長も遅くまで残っているのだが、その日は課長も帰宅。
夜の十時をまわったころ、突然会社の電話がなり、私がとりました。
聞き覚えのある、早口な話し方。
「…はい、私ですが…どちらさまでしょう?」
と聞くと、
「あぁ、Aちゃんかい?やぁ、ひさしぶり。元気かなぁ?」
となれなれしい。
お察しの通り、電話の主はB男でした。が、なぜそんななれなれしい口調なのかと思いつつ、素っ気なく受け答えをしました。
殴ったし謝罪でもしようかとかけてきたのかなぁとも思いましたが、なにやらそんな様子もありません。
「Aちゃんは素直じゃないなぁ。あんな形でしか気持ちを表せないなんて。
わかっているんだよ。僕は大人だからね。君はやきもちをやいていたんだね。
あの時きづかなくてごめんね。いろいろ考えてやっと気づいたよ。
あの時気づいていればこんなことにならなかったのに。君もバカだなぁ。」
本当に鳥になるんじゃないかというほど、体中に鳥肌がたちました。
延々と話し続けるので耐えられずに電話をきりました。
D男は「誰から?」と聞くのでB男からと言って内容を話し終えたところで、また電話がなりました。
「俺がでるよ」とD男がとりました。
案の定B男からです。が、相手がD男とわかった瞬間逆上したのか、怒鳴り声が私にまで聞こえてきました。
「てめぇ、俺のAになにした!なんで一緒なんだ!人の女たぶらかしてんじゃねーぞ!」みたいなことを叫んでいました。
D男が、「残業でたまたま今会社に残ってるだけだし、仕事しているだけだ。それにAさんはあなたの恋人ではありません。」と至極冷静に話しました。
しかしB男は「さっき愛を確かめ合ったんだ!俺が守るんだ!」の一点張りでこちらの話は聞きません。
私には彼氏がいましたが、あえてそれは言わずに電話をきりました。
C子にもこの電話のことを話し、注意を促しました。
また、念のために次の日課長にも話しました。
郵便受けに入っていたそうで、課長もおそらくB男だろうな、と言っていました。
写真は、昼に食事に外出した時のもので、ツーショットにはなっているが、端にC子の服も写っています。
まぁいつも三人でいるのだから当たり前だが、無理矢理ツーショットに写したのかと思うとあきれてしまいました。
課長は事態を重く受け止めたようで、後日、B男宅に両親に会いに行くことになりました。
私は、嫌な思いもしたし、はっきり断りたかったので、無理を言って一緒ついていかせてもらいました。
課長は冗談めかして「また俺が守ってやっから」と笑って許してくれました。
両親が出迎えてくれ、電話や写真のことを一通り説明すると、母親は涙ながらに謝ってきました。
父親も平謝りでした。
一人息子だから甘やかしすぎたと。
それにしたってあんな人間はそうそうできないでしょ。
しばらく監視しておいてくれということを課長から話しました。
次何かあったら警察に通報しますと。
その時、隣の部屋からB男の声で「Aちゃんがかわいそうだろ!母さんが出る幕じゃねーだろ!」と泣き声をあげています。
たしかに私は自分がかわいそうだと思いますが、どーゆー意味なのか…
いたのかよと思いながら、私は意を決してB男に言いました。
「はっきり言わせてもらいます。私はあなたのことは何とも思ってません。
というか、あんなことされてむしろ迷惑だし気持ち悪いです。顔も見たくないです。
殴りたいけど触りたくもないので止めておきます。二度と近づかないでください。」
というようなことを言いました。
すると母親が「どうしてわからないの!あんたのことなんてこんな若い娘さんが気にいるはずがないでしょう!
今のあんたなんか母さんだってごめんよ!」と言っちゃってました。
哀れなのとおもしろいのとで私はたぶんおかしな顔をしていたと思います。
最後に課長。
「…みっともないぞ。」
それからというもののB男からの連絡はありません。
噂によると、遠い地方へ家族で引っ越したとか。
第二幕、こんなところですが、実は現在進行形で別の修羅場があるので、そこまでひっぱりたかったのですが今日はこの辺で…。
また近々報告します。
今度は「D男の浮気」といった感じです。
長々とすみませんでした。
またスレ違いと思った方、すみません。