ウイルス性の風邪だと
結構高熱で るんだな
俺はとりあえずつまらなくても最後まで話そうと思うからさ
寝るぐらいなら倒れてやるわ!
優「そんなじろじろ見るような部屋じゃないでしょ?www」
俺「まぁ、また入れると思わなかったからさ」
優「ねぇ、気になってることあるんでしょ?」
こう言われてはもう聞くしかない
俺「お母さんはどこにいるんだ?」
優は笑いながらこう話した
お母さんはね、死んじゃったんだ
ダンプと正面衝突
お母さんね、病院に運ばれたときお母さんじゃないみたいになってた
血まみれの何かにしか見えなかったんだ
あたししばらく受け入れられなくてさ、何回もいなくなっちゃおうかって考えたよ
こちらの優は自分が事故に遭わなかったものの
お母さんの事故によって深い傷を負っていた
俺はそれにまったく気付けなかった
優は続ける
俺君の話聞いたとき
もしかしたらそっちの世界ではお母さんが生きているかもしれないって
俺君が私に会えたみたいに
私もお母さんにまた会えるかも?って期待したの
でも俺君の世界ではお母さんどころか私までいなくなっちゃってた
ねぇ俺君
なんでお母さんはいなくなっちゃったんだろう
もうどこの世界でもきっと会えないんだろうなぁ
お母さんじゃなくて私がいなくなっちゃえばよかったんだ
あーあ、なんか疲れちゃったなぁ
そう言って悲しそうに笑った
俺は
生まれて初めて優にビンタをお見舞いした
スパァァァァァァン
優は痛みよりも驚きが隠せないようだった
俺「何でお前そんなことばっかり言ってるわけ?」
優「あんたにわかるわけないじゃん!」
俺「おう、わかんねーわ」
優「あたしはずっと辛かったの!お父さんだって妹だって人が変わったようになっちゃってさ、あたしは一人で支えてきた」
俺「もしお前が慰めてこなかったら、二人は俺の世界と同じようになってただろうね」
優「もう疲れたの、あたしの人生だったら何したって構わないでしょ!」
俺「お前がもう一度あの苦しみを俺に与えても平気だって言うんだったら好きにしていい」
優「そうじゃないけど・・・!」
俺「お父さんと妹をさらに苦しめたいならやればいい」
優「いっつも正論ばっかり言ってさ!あたしの言ってることが間違ってることなんてわかってるよ!でも辛いの!辛いんだもん!」
俺「俺だって辛いわぼけ!何が嬉しくて好きなやつに死にたい死にたい言われなきゃいけねーんだよ!」
優「そんなに好きだったんならちゃんと好きって言いなさいよバカ!」
俺「馬鹿ですよ!馬鹿だからお前が死んでからしか気付かなかったんだろうが!死ぬことだけは絶対に許さねぇ!」
優「はぁ・・・本当にバカ・・・俺君とケンカしてまとまった試しないよね・・あーあ、バーカ、バカバカバーカ」
優は泣き出した
安っぽいドラマでも許してくれよww
本人は真剣だったんだからさww
優が俺に抱きついてきた
俺は久しぶりに優の匂いを近くで嗅いだ
匂いの記憶って意外と残ってるもんなんだね
嗅いだ瞬間匂いが変わっていないことに気付く
優自身の匂い、髪の匂い、そして香水の匂いが混じった大好きな匂いだった
正直高校の頃はこの匂いを嗅いでしまうと息子が元気になってしまったものだが、今は穏やかな気持ちで抱き締めていられた
俺「この香水まだ使ってたんだね」
優「やっぱりそっちでもそうなんだねぇ・・」
この香水は付き合って初めて誕生日プレゼントであげたものだった
勉強してるか?www
優「そっちでもサイゼでバイトしてたの?」
俺「そうそう、稼げてチョリソーとメロンソーダが近くにある環境だと思ってさwww」
優「チョリソーそんなに美味しいの?」
俺「今だったらビール飲みながらだったら最高かも」
優「ふぅん・・・。あ、じゃあお酒買ってきて飲もうか?」
俺「それいいじゃん、買ってこようぜ」
二人でセブンに行き
メロンソーダとお酒を買って戻ってくる
カロリとかほろ酔いみたいなあんまりアルコールがきつくない酒
俺はビール大好き野郎だけど金がないので発泡酒大量購入
チョリソーありませんかー?
って優が店員さんに聞いてたみたいだがどうやらなかったようで文句言いつつも普通のウインナー購入
この夜俺は優の新たな一面を目にすることになる
カロリとかほろ酔いみたいなあんまりアルコールがきつくない酒
俺はビール大好き野郎だけど金がないので発泡酒大量購入
チョリソーありませんかー?
って優が店員さんに聞いてたみたいだがどうやらなかったようで文句言いつつも普通のウインナー購入
この夜俺は優の新たな一面を目にすることになる
優の今の趣味のこと
優の今の好きな音楽とか
こんなこともやってるのかー、って結構楽しく話せた
優の顔が赤くなってきた
酒はそんなに強くないと話していた
すると優が急に俺の発泡酒を奪い
とり半分くらい飲んだ
「うにゃー!にゃー!いやー!」
苦さのあまり猫になった
優「あはははは!wwおいしくなーい!ww」
俺「おい俺に謝れ」
優「ねーねーねーねー!ww」
俺「ん?どうし チュッ
優に急にキスをされた
俺「なんだ!?急になんだ!?」
優「えー?俺君好きだからー!」
そのあと俺の上に優はのしかかりキスの雨を降らせた
優はどうやら酔うとキス魔になるらしい
俺は覚悟を決めた
優の唇の間に舌を差し込んだ
優は抵抗せず舌を絡めてきた
優の息が荒くなる
もちろん俺の息子は臨戦態勢である
朝まですっとばす?
黙って書くんだ
愚問!
事細かに頼むww
優から あっ という小さな声が微かに聞こえる
首筋から耳をつたい優しく耳に息を吹きかける
優の身体がびくっと反応する
シャツのボタンを開ける
大人びた下着になっている
胸に手をかける
ブラをずらすと綺麗な胸があらわれる
相変わらず感度はそこまでよくないらしいが昔ほどではない
こっちの俺が頑張ったのだろうか
そう思うと俺は嫉妬の感情が沸き上がってきた
他人なのか自分なのかも曖昧
そんな対象に対しても優を独り占めしていることに嫉妬した
俺は太股の付け根の部分に手を伸ばす
今日の優はニーハイにスカートなので
直接下着に触れる
温かく柔らかい感触がするのと同時に優が振り絞ったような声で喘ぐ
敏感な部分の一番敏感な部分に手を触れる
優は口を結んで声を我慢している
これを崩したかった俺は指の動きを早くする
すると優は ああっ!! と喘ぎ下半身に力を入れる
優は耳元でささやく
なんか変な感じ、俺君なのに別の人みたい、でもやっぱり俺君、不思議だー
ここで俺はとてつもない罪悪感に襲われる
もし俺がこっちの世界の俺だったら?
絶対にこんなこと嫌だと思うはず
俺は俺かもしれない、でも俺は俺だと思う
同じ形のものに入っているというだけで同じ人だとは限らない
ごめん、これ以上無理だ
やめちゃうの?
俺にもお前にも悪いからさ
そっか、残念だけど決めたんでしょ?
うん
じゃあそれが正しいと思うっ
俺達はこの日久しぶりにベッドで抱き合って就寝した
ベッドで寝ていたと思っていたら急に優が話しかけてくる
ねぇ
ん?
俺君は向こうで幸せなの?
まぁまぁかな
そっか、おやすみ
うん、おやすみ
本当はただ毎日惰性の様に仕事に行って、嫌なこと忘れるのにバスケをして、そんな無気力な生活が到底幸せだとは言えなかった
でも優にはそんなこと言えなかった
朝誰かの声で目が覚める
おねーちゃん!ご飯炊き忘れた!
え!?うそ!?信じられない!
おいお前ら俺これから仕事なのに白米食えないわけ?
そんなこと言うならお父さんが炊いてから寝ればいいじゃない!
朝っぱらから大騒ぎのようだ
やはり今日も俺は元の居場所に戻っていなかった
いつもと変わらない日曜日・・と言いたいところだが
この家に居ること、お父さんと妹が元気なこと、そして優がいること
全てがアブノーマルだった
優の机の上には
昔俺がプレゼントしたのと同じ香水
オムニアクリスタリンが乗っていた
懐かしいなぁ、そう思い手にのせて眺めていると
優が
ご飯だからおりてこーいっ!
と下から叫ぶ声が聞こえた
鉢合わせとかはなかったな