再会します!
諦めてバスケに行った
身体能力も何も変わってないし
チームメイトも変わってなかった
ただ、ほとんどのやつは左利きになっていた
そして俺が右利きであることにかなり驚いていた
お前いつ右利きになったんだよ?って感じで
正直左利きが増えてディフェンスしづらかった感じはある
全部って訳じゃないから不思議なんだよな
楽しい楽しいバスケの時間も終わって
ついに元カノの家に行く時間となってしまった
行きたい半面行きたくない半面で葛藤はあったけど約束らしいので行くことにした
運転には十分注意し彼女の実家につく
彼女の家は今では誰も住んでいない
3年前まではお父様と妹さんがすんでいて俺もお線香をあげに行っていたが
お父様は先に進むという決意を込めて家を手放してしまった
そんな彼女の家が庭も綺麗にされて昔のように電気もついていた
そして反転もしていなかった
仮に異世界があったとしてだよ
他の話も本当だとするとだよ
世界間のエネルギー障壁越えてきたのに無事に戻ってこれる確率が高すぎる
年間行方不明者8万人
そのうち1万人が異世界に行ってたとかなり多目に仮定して
そのうち1000人が分子レベルで分解されずに無事で
そのうち100人くらいがもう一度この世界に帰れて
そのうち10人が分子レベルに分解されずに無事で
そのうち2ちゃんねらーが5人くらい
さすがに確率高すぎだろ
僕文系ですしエネルギー障壁とかまったくわからんです・・・
寝てたら行っちまった?からなあ・・・
世間ではそれを夢って言うんだぜ
夢なのかもなぁ
実際に証明しろと言われても無理だろうしな
でも夢だとしてこんなに長い夢を起きたときほとんど忘れずに覚えてるっていうのは結構不思議なことじゃないかな?
>>129は無視したくせにさあ
すまんかった
元カノ「バスケ馬鹿お疲れー!」
俺「馬鹿ってwww何する約束だっけ?」
元カノ「ラーメン奢ってくれるっていってたじゃん!」
俺「ああ、そうだったな」
元カノ「まったく・・・本当適当なやつなんだから・・・。今行くから待ってて!」
左利きの俺は元カノとどんなラーメン屋行ってるんだろ、とか思いつつ待つ
それ言われると正直素直には肯定出来ないんだよな・・・
心のどこかで早く亡くなってしまった彼女を恨んでた気もするし
まぁ、理不尽な感情なんだけどさ
元カノが家から小走りで出てきた
見たことない服だったけど私服の元カノはすごく懐かしい感じがした。
元カノ「今日もお疲れ様ー!オペレーターさん今日不良品出しすぎだからww」
俺「仕方ねーだろだって」
元カノ「だって?」
俺「いや、別に・・・」
機械が左右反対でしたなんて言えるわけねーだろ
>>126
スペック
俺
24歳
フツメンということにしてくださいすいません
機械オペレーター
バスケ馬鹿
元カノ
享年17歳
俺は可愛いと思う
女子高
水泳部
Dカップ
デブではない
バームロール大好き
あんまり変わってなかったかな
せいぜい髪の毛の色が変わったぐらいで
よくみるともっと違いがあったのかもしれんが
機械オペレーターって数ミリ単位で調整するからだいぶ苦戦したわ
ネジの溝も逆方向なんだもの
俺「んで、どこのラーメン屋行こうか?」
元カノ「は?いっつも行ってるとこに決まってんじゃん」
俺「えっと、やばい暑さで度忘れしましたww」
元カノ「○○高校の近くの!」
俺「それって××家?」
元カノ「そこしかないじゃーん、早くーお腹減ったー」
ねぇ元カノさん
そのお店出来たのあなた亡くなってからですよ
しかもそれ俺の行きつけの店ですよ
おばちゃんにあんたらいつもマズイラーメン食べに来てくれてありがとねー!と言われる
元カノはいやいやこのマズさが病みつきになるんですよー
おばちゃん&元カノ爆笑
お前らどんだけ仲いいんだよ・・・
おばちゃん「いつものでいーんかい?」
元カノ「おばちゃんよろしくー!」
おばちゃんがなぜか子供用?の小さいラーメン用の器を持ってくる
そして彼女がその器を自分に引き寄せる
彼女のもとに半チャーハンが届く
おい、お前そんなに食うの?と思っていると
俺のラーメン到着
おい待ておばちゃん
俺のいつものは醤油ラーメン多め固め濃いめの並だぞ
これ、味噌だし大盛りじゃねーか!
すると彼女はおもむろに俺のラーメンを自分に引き寄せ、小さい器に移しだした
なるほど、こいつ昔から味噌ラーメン好きだったもんなぁ
でも量が多いからって言っていつも残していた
確かにこうすれば好きなもの残すの気にしないで食べれるもんなぁと
おれも彼女が生きてるうちに思い付いてればなぁと思った
ラーメン食べながら何か妙に彼女が俺の顔を見てくる
俺「なんかついてる?」
元カノ「黒子いっぱいついてるよww」
俺「うるせぇwwwアホwww」
元カノ「バスケ馬鹿にだけは言われたくないわwww」
なんか俺馬鹿にされてるだけだったような気がするけど、他愛のないこんな会話が嬉しい半面いちいち心に刺さってた
俺「んー?」
元カノ「記念日までもうすこしだね!」
記念日、記念日・・・
あれ?いつだったっけ?
俺「ああ、そういえばそうだな」
元カノ「あんた忘れてるでしょ?口とがってる」
母さんが発見した俺が嘘をついたときの癖である
元カノ「あたしが初めて告白した日でしょーが」
俺「あ、わかった」
元カノ「わかったじゃなくてせめて思い出してって言ってよ・・・」
ちなみに記念日はロマンチックな元カノのせいで閏年となっております
元カノ「え?何いってんの?来年じゃん」
ここでiPhoneのカレンダーで調べて気付いた
閏年がこっちとずれている
まぁだからと言ってそこまで騒ぐことでもないが俺は結構動揺した
俺の黒子をつつきまくる
俺「気功つくのやめてもらっていいすか」
元カノ「だってあたし食べ終わったし暇じゃん!」
実はこいつ
食べる量が少ないと言うだけで速度はすこぶる早い
だから昔から俺がいつも待たせる
んで、いつもちょっかいを出される
もう無理、限界
俺は泣き出しまたしてもカオスな空間を発生させた
俺「そうやってちょっかいだしてくんじゃねーよ!」
元カノ「ええええええ!そんなに嫌だったの!?」
俺「嫌じゃねーよ!」
元カノ「じゃあなんで泣いてんのー!」
俺「うるせーアホ!」
元カノ「えええええーそんなー!」
俺は会計を済ませ彼女に慰められつつ車に戻った
俺「ごめん、別に嫌だった訳じゃないんだ」
元カノ「ならいいんだけど・・・」
俺「情緒不安定かもしれんわwww」
元カノ「まじかwww」
俺「本当に嫌じゃなかったから次はつっつかれても泣かねーよwww」
元カノ「じゃあその顔に穴開くほどやってやるぜwww」
俺「それはやめてwww」
元カノ「あははははwwあ、そうそう聞きたいことあったんだ!」
俺「ん、何?」
元カノ「すごく気になってたことがあるんたよねー?」
俺「だから何だよって?」
元カノ「今日右手ばっかり使ってるけど、左手ケガでもしたの?」
俺「え?ああ、ちょっとねー」
元カノ「ああだから今日は左手で手繋いだんだねー?普段利き腕は自由にしとかないと危ないとかいってたからさー」
俺「今は自由になるの右手だからなww」
こいつたまに鋭いから本当に怖い
この時は本当に冷や汗ダラダラ
元カノ「あと1個だけいい?」
俺「ん?何?」
ここで元カノが少し震えているのがわかった
俺は何で震えてるのかわからずにとりあえず冷房を切った
彼女は俺に震えながら涙目で聞いた
さっき見てて気付いたんだ。なんで黒子の位置が反対の位置にあるの?
俺は何も言葉を出せなかった
彼女は泣き出した
元カノ「ねぇ、何で?何で?何で?」
俺「いや・・・」
元カノ「ちゃんと答えてよ・・・。訳わかんないよ。不良品だっていっぱい出すし。あんなに機械扱えない人じゃなかったし」
俺「ちょっと待て、俺はそこまで仕事出来ないわけじゃない」
元カノ「実際出来てなかったじゃない!」
本当にぐうの音もでません
職場で仕事を見られているのも考えもんだ
俺「え?」
元カノ「だって俺君じゃないもん。だから誰なのって聞いてる」
俺「俺は俺だよ・・・」
元カノ「違うよ!似てるけど全然違う」
正直この言葉は俺には痛すぎる一撃だった
そうなんだよな
俺がこの世界をおかしいって思うってことは
こっちの世界で育ってる俺を見て元カノがおかしいと思うことはなんら不思議なことじゃない
でも、今まで生きてきた中で言われてきたどんな言葉よりも辛かった
俺はもう頭狂ったと思われてでも説明するしかないと思った
必死に説明した
体育館から
道路から
家から
仕事から
そして元カノのことも
聞き終えた元カノは一言
とてもじゃないけど、信用できる話じゃないね。私帰るから送ってって。
俺は元カノを家に送った
ああ、終わったんだなぁと思った