3ヶ月を過ぎた頃から少しづつ会話が戻ってきた。
ちょっとした日常会話もこのあたりから。
時々いやみや無視はあったけど我慢した。
出来るだけ笑顔でいるように心がけた。
間男は5月に他支社に転勤になったと元嫁上司が教えてくれた。
本人の希望でもあったそうだ。
半年ほどでもとの生活に近いところまで戻った。
お互いにあのときの件には触れようとはしなかった。
向こうはわからないけど、こっちとしては寝た子を起こすような事はしたくなかった。
キスやハグもするようになってきた。
不思議と性欲はなかった。そんな余裕はなかったんだと思う。
夏過ぎにようやく夫婦生活復活。
年末前くらいまでは週3~4日のペースでいたした。
それまではせいぜい週1くらいだったのに
付き合い始めの頃でもここまではしなかったと思う。
いろいろ研究したよw
隠れて女性用のAVだとか観て、自分本位にならないセックスはどうしたら良いかとかね
当然間男を含めて他の男に取られたくないって気持ちが強くあった。
オスとして負けたくないって気持ちもあった。
多分むこうもそれには気がついていたと思う。
こんなにイイのは初めてだとかなんだとか何度も言ってたもの。
こっちに気をつかってくれてたんだろうな。
でもそれを聞くと誰と比べてんだとか
きっと間男にもそんなふうに言ってたんだろうとか考えちゃって
してる最中の興奮は高まったけど、今にして思うと鬱喚起ってやつだったのかもしれない。
年も明けて今年ぐらいからはそのハイペースも治まってきて
週1~2回くらいになってきた。
2月~3月と過ぎ春になった。
あれから1年、そろそろ子作りでも考えようかなんて思っていた4月の晩に破局はやってきた。
ほんの小さな事なんだと思う。
それまでの再構築の苦労を水の泡にするほどの事だったか
第三者的な目で見れば疑問だとも思う。
でも我慢の糸がそこでぷつりと切れてしまった。
吹っ切るならちゃんと制裁加えてからにしろよな。
>>138
そのとおりだと思う。ヘタレの自業自得だよな。
ダイエットできたのは幸いだったよ。
今も体重はそのままだから。
その晩、前夜遅くて疲れていた俺は11時前には就寝してしまった。
夜中の2時ごろだったと思う。
ふと目が覚めると元嫁がメールをしていた。
顔は見えなかったけど泣いてるような気配がしていた。
そのとき何故そんなことをしたのか自分自身未だにわからないが
俺はふっと起き上がると嫁の携帯を横から奪い取った。
俺のと機種は同じだから(色違い)操作方法は携帯に疎い俺でもわかる。
その日のメールは1時ころから20件ほどだった。
元嫁は当然奪い返そうとしてきたけど
交際開始以来初めて手をあげ、それまでした事のない怒号を返したら
身を硬くして震えて何も手出ししてこなくなった。
相手は予想通りといおうか直感どおりと言おうか間男だった。
メールの内容は近況についてのやり取りと
お互いの配偶者についての不満やら感謝?やら。
色っぽいことは全然なかった。
でも元嫁から送った最後のメールに
”旦那の事を愛しているかどうかまだよくわからないけど、
あなたの事を好きな気持ちはいまだに心の中にあります”
ってあった(正確な文面はうろ覚えスマソ)。
なんかもうどうでもよくなってしまったよ。
今でもこれを書きながらも次第に頭の中が混乱し始めている。
元嫁が違うの違うのって言ってたことは覚えているけど
その後のその日の夜の事はあまりよく覚えていない。
口を開くのもおっくうになっていた。
あいまいに元妻の言葉に返事して
寝室から毛布を持ってきてリビングのソファで寝た。
翌朝起きると元妻がダイニングのイスに座っていた。
どうやら一睡もしてなかったようだけど良くわからない。
この場合は許したれ。
俺が起きると近寄ってきて何か言おうとしたので
先を制して俺が
「今まですまなかった。自分のわがままでここまで引っ張ってきたけど結局ダメでした。
あなたの希望どおり離婚する事にします」
と正座して頭を下げた。
嫁はしばらく黙っていた後
「そう、しかたないね・・・ いままで本当にごめんなさい」と
初めて謝罪の言葉を口にした。その後しばらく泣いて、ごめんなさいごめんなさいと繰り返していた。
なんだか白々しく感じられて、俺も泣くかと思ったけど全く涙は出なかった。
1週間後に1年3ヶ月前に預かった離婚届に友人に証人の署名を頼み
区役所に出しに行き、5年間あまりの結婚生活は終了した。