29:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:13:17.71 ID: ID:aVjIbmRb0
俺「いや、別に狙ってるとかそんなんじゃないって」
クラスの連中からしたら明らかに俺と吉木さんは仲が良すぎたし、そう思われてて当然だった。
しかし、それを誰かにバラスのは嫌だった。
誰にも言わないからなんて言葉ほど当てにならないものはない。
30:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:13:50.28 ID: ID:aVjIbmRb0
俺「へぇ・・・」
メリットという言葉にちょっとした期待を持ってしまった俺を誰が殴ってほしい。
吉木さんが俺のことを好きとかそういう類の話かなって思っても仕方なくないか
この場合、メリットなんて単語使われたら誰だって反応しちゃうと思うんだ。
リア充「で、どうなんだよwww正直なところは・・・?」
俺「好き・・・かな」
リア充「だよなwwwやっぱりwwww」
リア充が俺の肩にポンと手を置いた、俺はこの瞬間を絶対に忘れることはない。
リア充「お前、吉木ちゃん諦めろwwwww」
俺「は?」
リア充「吉木ちゃん、松岡と付き合い始めたwwww」
31:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:17:09.19 ID: ID:aVjIbmRb0
誰も見てなかったら落としてくれといて構わない
34:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:23:06.43 ID: ID:aVjIbmRb0
遅くて悪い
35:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:23:38.44 ID: ID:aVjIbmRb0
吉木さんが、松岡と?なぜ?聞いてねーぞ。
松岡ってのは、クラスメートの一人ね。俺も多少仲良かった。
俺「いや、冗談だろ?」
リア充「や、ガチ」
俺「松岡にちょっと聞いてくる」
リア充「待て俺も行くわ」
俺は廊下にいた松岡のもとへ向かった。
正直、何が何だかわからなかった。第一、松岡と彼女がクラスでしゃべっているところを俺は見たことが無い
そんなの信じられなかったんだ
36:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:24:09.81 ID: ID:aVjIbmRb0
松「どうした?俺」
俺「お前、吉木さんと付き合ってるのか・・・?」
松「そうだけど?ww何で知ってるしwww」
俺「それは・・・」
リア充「俺が教えてやったんだよwwwwwwwwwwwこいつ真菜ちゃんに気があるみたいだからさwwwwwきちんと教えてやったwwwwwww」
俺「おい、おまっそれは」
松「まwwwwじwwwかwwwww ごめんな、俺wwwwwww」
二人に本気で殺意が湧いた
同時に、言い表しようのない悔しさが込み上げてきた。
ただとにかく信じられなかったし、信じたくなかった。
俺はその場から逃げ出し、次の授業を無欠しトイレで泣いていた
その日は早退し、午後中家にこもった。
38:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:25:40.59 ID: ID:aVjIbmRb0
悪い冗談なのではないかと、夢なんじゃないかと何度も思った。
せめて最後の確認と、俺は震える手で、吉木さんにメールを打った。
俺「吉木さんて・・・松岡と付き合いはじめたの?」
吉木「そうですよ~ どうして知ってるんですか??」
俺はケータイを投げた。
そして家のトイレで吐いた。
40:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:30:24.25 ID: ID:aVjIbmRb0
後から聞いた話、彼女は松原に告白されて、2週間近く悩んだ末、断れずオッケーしたらしい。
俺は彼女と連絡をあまりとらないようになった
学校でも、よくおはようとか話しかけられたりしたけど、
あまり長く関わらないようにしてた。
彼女とかかわってしまうとどうしてもむなしくなるから。はっきりとした恋愛感情を持ってしまった
自分は、彼女のことをまっすぐに見ることはできなかった。
よく休み時間に彼女と松岡はクラスの連中に弄られた。カップル的なノリでね
リア充「おいwwww松岡wwww吉木ちゃんとキスしろよwwwwwww」
みんな「キースwwwwwwwキースwwwwwww」
俺はそのキスコールや松岡たちへの煽りが耳を塞ぎたいくらい辛かった
彼女たちの話題がクラス内で揚がるたびに胸がズキズキと痛んだ。
彼女は何があってもそのキスは拒んだ
それだけが本当に救いだった
俺はクラスのやつらが嫌いになった。
41:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:32:24.94 ID: ID:aVjIbmRb0
彼女は本当に優しい人なんだ
松岡がクラスのいじめられっ子のチョイ池沼をいじめてる時とか
彼女はそれを必死に止めてた
彼女は誰に対しても平等で、分け隔てなく接していた
本当に優しい心の持ち主でいい子だったんだよそれがまた、苦しかった夏休みに一緒に数人でカラオケに誘われたこともあったけど断った
いけばよかったと思う。松岡もいなかったし
42:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:35:48.31 ID: ID:aVjIbmRb0
彼女への思いはそれでも募るばかりで
別れて欲しいとか、そういうことを思って彼女を見てしまう自分がすごく嫌になった
どうしようもないくらい、彼女のことが好きになっていたんだ。なんだかんだ時期は飛ぶけど
年も明け、もうすぐクラス替えという時期に差し掛かった。
俺は、他校の友人とカラオケに行ったかえりに駅に行った
そこで、吉木さんとバッタリ遭遇した
ちなみにトイレ前
43:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:36:57.82 ID: ID:aVjIbmRb0
吉木「俺くん・・・」
俺「どうしたの?こんなとこで?一人?」
吉木「そうですよ、遊びに行ってた帰りなんです。俺君は?」
俺「まあ、俺もそんなとこ」
吉木「そうなんですか」
俺「うん!じゃ、またね!」
吉木「えっ・・・あ・・・バイバイ」吉木さんはホームに降りて行った
44:名も無き被検体774号+ : 2014/02/12(水) 21:40:00.48 ID: ID:aVjIbmRb0
とか、茶化された。
彼女の姿をまともに見たのは、本当に久しぶりだった。
このとき俺は無性に彼女としゃべりたくなった。
学校では彼氏やら周りやらがいて距離を置いていたけど今は違う
彼女は、一人きりだから。
「俺、ちょっといってくるわ!」