亡くなる前に母に言われた。「ちゃんと幸せにやってる?」って。 答えられなくて泣いてしまった。

B!

664名無しさん@おーぷん ID: ID:S2h

夫59、私45、子供なし。(現在は“元”がつく)
結婚したのは私25、夫39で、夫から子供は自然に任せようと言われた。
「妊娠したらもちろん嬉しいけど、子供が成人した時俺は還暦だし
可哀想だからわざわざ治療してまでってことは止めよう」って。
還暦うんぬんを言われるとそうかもなって思って夫の言葉に従った。
私の世代ではまだ少なかった夫婦別財布でスタートして
私15万、夫20万を毎月生活費として口座にいれて家事は折半。
夫の方が多いのは、年齢差、収入差で夫が決めた。
それ以外の部分のお金については互いに干渉しないと言う決まり。
貯蓄についてもそうだし、将来の相続とかあったとしても互いに干渉しない、と
それも夫が決めた。
一回り年上の夫のことを、自分よりずっと人生経験豊富だから
夫の方が色んなことを良く知ってて、夫の言うことが正しいと思ってたんだよね。
決め事は話し合うでもなく全て夫主導だったのを当時は疑問に思わなかったんだ。
私は父親を中学の時に亡くして母子家庭だったし、それまでに付き合ってた同世代の男性より
当時はうんと大人に見えて、頼もしいと思ってた。
今思えば25ならもう少し賢くても良かったのに、ほんと馬鹿だった。最初のうちは年の差婚を揶揄されることがあっても、覚悟してたことだからと意に介さなかったけど
30を過ぎた頃から、なんか違うような気がしてきた。
一回りも年上で、収入だって夫の方が200万近くも多い。
なのに映画観に行っても、旅行先でソフトクリーム食べても、いつもいつも割り勘。
ある日そのことを「なんか夫婦というより、ただの友達みたいだね」って言ったら
「なに?どうして欲しいの?」って言われて
「どうして欲しいとかじゃなくて、もっと色々夫婦で話し合って決めて行くみたいなのがいい」
って言ったら「おまえは黙ってついてくればいい。俺が悪いようにはしない」って言って終了。
なんか私の気持ちとか、私の意思とか関係なくて、こうすれば私にとって良いって
勝手に決められて、実際それで私がどう思ってるかなんて聞いてもくれない。
恋愛してた頃には見えなかったけど、思ったほど年の差のぶん頼れるわけでもないし
友達から「それだけ年離れてたらお姫様扱いでしょw専業させて貰えば?」とか言われて
なんか実情を話すのが恥ずかしくて「働くの好きだし、子供もいないしね」って誤魔化してた。
仕事が好きだったのは事実。元々なりたかった職業だし。
だけど年々惨めさを感じるようになった。

 

665名無しさん@おーぷん ID: ID:S2h

恥ずかしい話だけど、夜の方も満足した事なかったんだよね。
でも年齢が年齢だからこんなもんか、早いのは仕方ないか、と思ってた。
私はあまりモテる方ではなかったから夫の前にはひとりしか知らないんだけど、
その人とは愛されてるって実感があったんだ。
夫は自分だけさっさと終わってしまう。
こういう事から浮気って始まるんだろうか・・・と思った時期もあった。
もちろん浮気なんてしたことないけど。
夫へ不満が多方面で広がって、結婚生活に意味が見いだせなくなった。
でも丁度その頃、母に癌が見つかってそれどころじゃなくなった。
夜も求められても疲れてることを理由に何度か拒否したら、そのままレスになった。
入院して手術して、ホッとしていたら翌年また別の場所に癌が見つかって
又入院して手術して、その時に他にも転移があって、余命宣告されて
子供は私ひとりだから自宅と職場と実家と病院を飛び回る毎日だった。
そんな時に、家事折半の私の分の家事が疎かになってることを夫に注意されて
「私たち、夫婦としてもっと話し合うことがあると思う」って言ったら
「前にもそんなこと言ってたよね?僕が言ったこと覚えてる?」って言われて
その時にもう無理だと思った。
とにかく今は夫に何を言われようが母のことに集中しようと思った。
そして今年、亡くなった。
亡くなる前に母に言われた。「ちゃんと幸せにやってる?」って。
答えられなくて泣いてしまった。
そしたら「だから母ちゃん、反対したのに、あんたは強情だから」って笑ってた。
でも笑った後、真顔になって「自分の思うように生きなさい」って。
母が亡くなって、四十九日を終えてから弁護士さんと共に夫に離婚を切り出した。
私ひとりだったらまともに話を聞いてくれないと思ったから。
あんなに取り乱した夫の姿は初めて見た。それだけでも十分溜飲は下がった。なんとなく予想はしてたけど、夫の年収は結婚当時から大して上がっておらず
貯蓄も殆どなかった。
で、離婚するならきっちり財産分与することを要求してきた。
結婚前の貯蓄は別として、結婚後の私の貯蓄を財産分与として折半を要求してきた。
私の結婚後の貯蓄なんて1500万ぐらいしか無かったんだけど
夫はその更に更に下を行く300万ほど。
家を買ったわけでもないのに、還暦近い男の貯金がそれだけ?と驚いた。
それを聞いて、これはもう一刻も早く別れるのが勝ちだと思って足して折半で手を打った。
損して得とれ、と思った。自分が馬鹿だっただけだ。勉強代だ。
老後生活が始まる前で良かった。そう自分に言い聞かせた。
とにかくさっさと判子押させるためにそれぐらいのお金で解決できるならって思った。
私には実家と言う住む場所もあるし、父が遺してくれたものはそのまま残してある。
母も残してくれた。これからの生活に困ることはない。
夫はレスを理由に慰謝料を請求もしてきた。
が、これは弁護士が軽くいなした。夫はごねにごねて、先日ようやく離婚届を出せた。
年内に解決できてホッとしてる。
今度のお正月はひとりぼっちだけど、実家で父や母との思い出と一緒に迎えることにする。
母ちゃん、せっかく反対してくれたのに聞かない馬鹿な娘だったよ。ごめんね。

 

引用元:今までにあった修羅場を語れ【その27】

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