681:俺◆ITIXAw3W9A : 2014/06/01(日)00:26:37 ID: ID:aVUdF81gK
今まで見た事がある先輩達が「新入部員!?」とか言って
盛り上がっていた。
うしろの方で目を丸くしているあいつがいた。
俺は真っ先にあいつの前に行ってとにかく謝った。
その時あいつが本当に許してくれたかはわからないけれど
それで美術部に入りたい事を伝えると
みんな喜んで出迎えてくれた。
683:俺◆ITIXAw3W9A : 2014/06/01(日)00:33:38 ID: ID:aVUdF81gK
美術部員としてまじめに部活動をおこなった。
そのうちあいつにも気兼ねなく話せるようになった。
一緒に部活の勧誘をしたり
美術部として楽しい生活が始まった。
けど、クラスや学年は違った。
相変わらずあの制度は存在していて
俺は今まで友達だったはずの奴に無視をされるようになっていた。
俺は自分から変わらなきゃならないと思っていた。
あいつに許してもらえた事で
あいつと仲良くなった事で
俺は人に壁を作るのをやめようと考えた。
今まで俺が敬遠していた奴とも話すようになった。
684:俺◆ITIXAw3W9A : 2014/06/01(日)00:45:00 ID: ID:aVUdF81gK
それは本当にちょっとした勇気だけでどうにかなる事だった。
元々いたグループの1人が話しかけてきた。
俺が教室にたまたま残っていた時だったと思う。
そいつは俺に
「なんかおかしいよな、こないだまで仲良かったのによ」
と、そんな感じで話しかけてきた。
「美術部楽しそうだよな」とかそんな話しをしてた。
そしたらそいつを迎えに元友達が現れた。
「お前なに話してんだよ」とそいつに言うと
「話してちゃなんかまずいの?」と俺は言った。
元友達は「お前キモイから黙れ」とか
「お前に話してるんじゃない」とか言ってた。
それを聞いたそいつは
「なんかお前の事どうでもいいわ」と言って
俺に「俺も美術部入りたいんだけど、良いかな?」と聞いてきた
685:俺◆ITIXAw3W9A : 2014/06/01(日)00:52:51 ID: ID:aVUdF81gK
あっという間に部員と仲良くなっていった。
それから元友達がわざわざ俺とそいつに絡んできたりしたが
相手にしなかった。
そいつが部活に入った事で元友達の周りもすこし変わった。
クラスや学年が変わりつつあった。
大人になったのか何なのかわからないけれど
あの身分制度みたいな物はだんだん薄れていった。
(なくなるまでには時間がかかったが)
俺たちが2年生になって夏を終える頃には
あいつも仲良くクラスの連中とやっているようだった。
俺にとって美術部はそんな場所だった。
終わり。
ごめん落ちなくて。
だ、そうです。
699:名無しさん@おーぷん : 2014/06/02(月)11:04:00 ID: ID:dJ9LnrD3b
同じ内容でも、語る人が違うと視え方が違っていて面白い!
700:名無しさん@おーぷん : 2014/06/02(月)20:36:12 ID: ID:CB4VAUcKY
羨ましい青春してる!