完成間近だったパズルを蹴飛ばした犯人に復讐を決意！

もう片付いた復讐、書き溜めしてあるからさくっと投下
念のため、身バレ防止の為に暈してあるから注意

当時の俺はジグソーパズルが趣味だった
ある時、年上の友人に「これならなかなか完成しないだろう」とモザイクアートがイラストのものを貰った
かなりピースが多かったが小さなヒントを頼りに当てはまる場所を探し、地道に進めていた

それから半年、留守時に家族(以下、犯人)が勝手に俺の部屋に入り、完成間近だったパズルを蹴飛ばした
証拠隠滅を図ったのかバラバラになったパズル相手に奮闘したらしいが、そのせいでピースが数十個単位で使い物にならなくなった
それもちょっと汚れたとか曲がったという程度ではなく、表面のイラストが剥がれたり、ピースの接続部分が千切れたり、といったヒドイ有様
帰ってきたときにはもうグチャグチャで、取り返しのつかないことになってた

家族全員を集めて問いただせば犯人は開き直って「お前が床に置きっ放しにするのが悪い」とぬかす
更には、以前から部屋に入るなとキツく言っていたのにも関わらず、そんなこと聞いていないと言いやがる
この時点で復讐を決意、時間をかけて積み重ねてきたものを台無しにされる痛みを思い知らせることに
ここまでが冬の出来事

続き

家には小ぶりながらも庭があり、犯人はそこでガーデニングをしている
素人だがかなり時間と金をかけていて、立派な薔薇が幾つも植えられていた
それを全部とは言わないが何本か枯らしてやろう、と決めた
時間をかけて薔薇について詳しく調べて復讐内容を決定、ここまでが春

で、決行が夏
まず、犯人は朝と夕、日が出ていない時間に水をやる
理由は根腐れを防ぐため、都合のいいことに犯人は昼間家に居ないのでそこを突いた
昼、休憩時間にこっそりと帰ってきて標的の薔薇にこれでもかと水をやった
目論見通りどんどん薔薇は枯れていった、途中根腐れを疑われたが何とか誤魔化してどんどん枯らしていった
一本、また一本と薔薇が枯れていく様は見事だったよ

その夏のうちに俺が水をやった薔薇は全滅、犯人は自分のせいだと思い込んでガーデニングをやめた
残った薔薇は共通の趣味だった知り合いに譲ったから、庭にはもう何も残っていない

以上

ごめん、ID変わっただろうけど628=629です

犯人が誰なのか想像する人が多いようだから補足として言っておくと、犯人は親父
今では何事も無かったかのように釣りに熱中してるから、それ程ダメージは無かったかもしれないけど、
個人的には心の中の靄も晴れて、以降スッキリとした今まで通りの付き合いが出来てるから、枯れてしまった薔薇たちには申し訳なさと同時にすごく感謝してるよ

まあ、家族内での復讐なんて精神が疲弊するだけなんで、二度とするつもりはないけどね