67:名無しさん@おーぷん : 2016/01/15(金)10:39:47 ID: ID:X3u
詐欺だとも言える。
祖父がまだ意識がハッキリしていた頃、叔父が工場の跡取りとなった。
俺も「○○坊主」とよく可愛がってもらった。ただ、祖父ボケた頃、俺が大学受験を念頭に置き始めた頃。叔父の元から会計さんが去った話を聞いた。
聞けば意見の食い違いとの事だった。「アナタの工場を世界に通用するようにしませんか?
発展途上国に工場を作り、この工場の技術を世界に……」と、聞くに怪しい話。コレをおかしいだの、お金の流れがおかしいだの言い出したので、
会計さん(ベテラン)をクビにしたそうだ。
ちなみに叔父とその営業社員とだけで半年練っていた計画らしい。そう叔父は豪語していたが、それに対して我が家は激怒していた。
そこから叔父との縁が露骨に薄くなった。
しばらくして発展途上国に工場を建てられた。
そこに視察に行ったりなどもして、お見上げを持って挨拶にも来た。
「どうだ、これでオヤジも喜ぶだろう」とか言っていた。
そのくせオヤジには全く会おうとしなかったが、
会社を経営することがオヤジの介護だとか言っているような奴にそんなのは期待していない。
話は逸れたが、工場が建った後が大間違いと言うか、バカ過ぎた。
周りが反対していた通りのこととなった。
68:名無しさん@おーぷん : 2016/01/15(金)10:48:24 ID: ID:X3u
67よりも先に、それを断っておくべきだった
69:名無しさん@おーぷん : 2016/01/15(金)10:49:10 ID: ID:X3u
先任工場長にしたのだ。叔父は。バカだ。結果、工場は半年も経たない間に潰れた。
原因は事件だ。日本から輸入した機材の大半が、自称運び屋(引っ越し屋?)に盗まれたのだ。
ここで痛手も負いながらも、元を取れると思い更に無理して投資。次にその国の法律に触れる違法行為をその工場で行っていた。
(詳しくはわからない。違法売買の現場になったとかだった筈)さらに従業員同士のいざこざで殺人事件まで起こった。その責任がすべて日本の叔父の元へ。
先任工場長であるその人は、責任を感じてさっさと辞めていった。
慰謝料など、その他諸々叔父から受け取った後に。ちなみに、その後は行方知れずです。
それで経営困難になり海外の工場は潰れた。
そもそも聞けば評判の悪かったそうだ。主に従業員の質が悪いと。
ここまで言えばオチは簡単である。
実際には、そこまで酷い賠償責任じゃなかったのである。
殺人事件に関しては起こっていなかった。ただ腕を切る怪我は多々あったそうだが。
これらは長年付き合ってきた弁護士さんの調査により判明した。
そしてその弁護士さんは叔父へ一言「騙されていましたね。」
バカな叔父はここで自覚したそうだ。
70:名無しさん@おーぷん : 2016/01/15(金)10:50:07 ID: ID:X3u
営業と叔父の2人がことを運んでいる状態にし事を進めさせる。
工場を建てさせ、その工場で問題を起こし、工場を潰す。
機材はオマケで盗む。潰れた工場はその後安く買い取る。その後、工場はそれなりの資金で立てた工場であるし、ちゃんとしたところに転売する。賠償請求だって言葉がわからないバカである叔父な上に、
まともな会計が居ないから、ポンポン出してしまう。当時叔父の味方をしていた弁護士だって向こうが雇った弁護士。
そもそもその雇った弁護士が本当に弁護士かどうかもわからない。会社は負債を抱えているし、行政は100%助けてくれるほど甘くはない。
従業員への未払いの給料。工場に残った多額の借金。せめて自己破産してから叔父が消えればよかったが、そうはならなかった。
自己破産に関しては長い付き合いの弁護士さんが居なければ本当に危なかった。
もうその頃には自己破産もせず叔父は数百万持って雲隠れしてたし、
我が家に多額の借金が振りかかる寸前だった。(一応連帯保証人であったし
72:名無しさん@おーぷん : 2016/01/15(金)10:54:25 ID: ID:X3u
それに祖父が築き上げてきた功績(特許や人望)、
また一応技術者の端くれである父のご縁などで、
特許や工場、それに従業員の腕すら買ってくれる所が現れたのだ。また被害届も弁護士さんのおかげで出せた。(本当は叔父が出さなくてはならないが。その後、大分借金も小さくなったが、やはり払いきれる、そもそも払おうと思えない借金が残った。
危うく俺は大学いけなくなるところだった。
当時、俺はバカにもカッコ付けて「構わない」とかほざいていたが、そこは祖母と母が許さなかった。弁護士さんが解決策を教えてくれたのもあり、俺は大学にはいけたが。母親が責任者(娘であり跡取りの資格がある)になり「借金を継いだ」。
そして母親は父親と離婚し、自己破産したのだ。(クリーンな工場が買い取る条件でもあったし
ちなみに俺の親権は父親にある。こうなると母親は実家に住めない話になるのだが、『祖父の介護』を理由に家に残れた。
実際、父親は夜遅くまで働いている人だし、介護できるような人ではない。
国がそれを認めてくれるかどうかだったが、役所はすんなり認めてくれた。
おそらく弁護士さんの手腕もあったのだろうと思う。
……この話、大分グレーな話だよな。話していいのかな。
ちゃんと書類も審査も全部通ったし、裁判所の許可も降りたことだけど、やっぱりグレーだよな。
73:名無しさん@おーぷん : 2016/01/15(金)10:55:58 ID: ID:X3u
カードなんかもちろん。小さな借金すらしたら駄目。最近は俺の同僚にも自己破産したやつがいたけど、簡単に自己破産するものじゃないぞ。
借金帳消し扱いになるまでに相当苦労もするし、そんな特殊な効果あるなら、それなりの代償を伴う。テレビでも言われている事だが。
74:名無しさん@おーぷん : 2016/01/15(金)10:56:22 ID: ID:X3u
77:名無しさん@おーぷん : 2016/01/15(金)11:03:22 ID: ID:X3u
黙って話している相手を随時見ながら聞いてくれた。あのボケ老人が理解できるのか?と思っていたが、恐ろしいことに理解していた。
やめてった従業員(祖父が覚えている限り)の面々のその後も聞いてきたし、
「まて、コレはこういうことなのか?」とわからない所は聞き返してきた。そこでようやく俺は、印象深い話だったと言うこともあり、
本当にボケ老人ではなく「祖父」に戻ったのだと理解した。
と言うか、ここまで質疑応答できる祖父が、あのボケ老人な訳がない。なんだかんだ、
「祖父がいたから家に残れたということ感謝している」に、母親が言うと。祖父は「そんなことで感謝される筋合いも、感謝されたくもねぇ。
むしろ俺が感謝するべきだ。お前には本当に辛い苦労をかけた。本当にありがとうな」そういうと母親の手を取った。この時も「ろくに動かねぇ」と嘆いていた。
母親は声だして泣いていた。
祖父も自己破産の重さは理解しているし、それを一番感じているのは他でもない母親だ、と俺らへ言った。
ただこの中で一番申し訳ないのは俺(祖父)だとも言っていた。
祖父は「今この場に叔父が現れたら殺す」とつぶやいていた。
祖父は母親を無言で励ました後、母親が泣き止むまで以降沈黙していた。
何を考えていたかわからないが、色々と深く考えていたと思う。
80:名無しさん@おーぷん : 2016/01/15(金)11:11:01 ID: ID:eEc
81:■忍法帖【Lv=5,テンタクルス,dQ0】 : 2016/01/15(金)11:14:38 ID: ID:Cwc
82:名無しさん@おーぷん : 2016/01/15(金)11:18:41 ID: ID:X3u
ちょっと休憩(´・ω・`)気分が落ちてきてしまった。
>>80
友人にも同僚にもそう言われるよ
>>81
会社はなくなっているし、そもそも外国人なので国際逃亡されている恐れが……
一応詐欺事件として調査してもらったけど、当事者である叔父がいないしね。
形としての被害届、までしか期待できない。そもそも受理されただけで万歳モノだったりするんだ。
そしてとっ捕まえても戻ってこれるものじゃないしね。
それよりも叔父だよ。アイツは捕まえない、と。
昔の縁で東北に逃げたっぽい話は聞いているんだけどなぁ……