ごめん続き書くわ
家に帰ればなんとかなる、
そう思ってた
でな、帰る前に部屋に同期が来たんだ
みんななんか言ってたけどいじめに荷担したやつは要するに帰れっていってた
それで犯人は大体わかった
親は先に帰って俺は一人で帰ることになった
一人で新幹線に乗って帰った
乗り換えもちゃんとできた
そうして地元の駅に着いた
そこに母が待ってた
俺の時代はかなり楽なほうだときいた
母の車に乗り家に帰る
懐かしい風景を見ると夢かと思った
家につくと姉がいた
不思議と母にも怒こられなかった
変な感じのする家だった
とりあえずすぐ寝たが
俺のベッドは俺のベッドで安心した
これは母が発狂する三日前の話
する事のない俺は散歩しまくった
歩きながら少しずつ記憶を思い出していった
地元の中学にも行ったが同級生の姿を見た瞬間隠れた
なんか会っちゃいけない気がしたんだ
そしてついに本題にはいる
俺が寺に帰るかここに残るかだった
俺は同じ轍を踏まないように注意をしながら話したつもりだった
けど母は違った
すまんなるべく早く書く
つまり母は完全に俺を寺に返すつもりだった
俺が何をいっても聞かない
話し合おうともしない
姉はずっと黙っていてなにもしない
ついに母がキレた
急に立ち上がり台所に向かう
手には包丁を持っていた
それを俺に向けて
帰らないのらあんたを殺して私も死ぬ
もうこの人はダメだと思った
親に包丁で刺されかけた人ならわかると思うが
実際あんまり怖くないんだ
ただ絶望する
よくかーちゃんの愛とか聞くけど
当てはまんない人もいる
少なくとも俺には伝わんなかった
冷静に避けて手をつかんだ
もう何も言えず、俺は黙ってた
しばらくして母が包丁を床に突き立てる
決めろ!!!!!!!!!
母が怒鳴る
姉は泣いていた
脱走する前に感じたあの寒気が体を包んで何も考えれなかった
俺は無言で家を飛び出した
今度は服もチョコも手紙もなんにもなかった
靴もはかず上着も着ずT シャツで冬の夜中に家出した
空はあんまりきれいじゃなかった
二度目の脱走はつらかった
なんで俺が家にいたらいけないの?
なんで俺裸足で歩いてんの?
寒い。寒かった。
足は勝手に父さんの家に向かう
こんな形で会いたくなかった
そんなことを考えていたからだろうか、
父さんの家についても呼び鈴はならせなかった
ただずっと玄関前に立ってた
結局父さんには会わず裏山に入っていった
真っ暗で何も見えないが怖くはなかった
ちなみにこの山、昔親友と走り回った山なんだ。
で山奥に入っていってある場所に着いた
昔の秘密基地だった場所に
そこは小さな屋根があるような休憩場。
よく山のなかで地蔵がおいてある小屋みたいなとこな
そこでも俺は床に上がらず
床下に入り込んだ
やっぱり見つかったらいけない気がしたんだ
三角座りでじっと夜明けを待った
猫か狸か知らないが頭上の床を引っ掻いてた
仮にあれが幽霊でも勝てたと思う
むしろ仲良くなれると思う
指の感覚はなくなって眠気が襲ってきた
でも寝てもすぐ目が覚めてじっとしてた
まだ引っ掻く音がする
何度も繰り返して、やっと空が明るくなった
火かき棒怖いな
体内時計で大体10時ぐらいにそこから這いずり出た
引っ掻き傷が半端なかった
で山を出て家に帰る
どこにも行くとこがないし
寒くて死にそうだった
家に帰ると母は仕事でいない
すぐ風呂に入った
指は一日中冷たかった気がした
もう心のなかで結果は分かってた
俺寺に帰んないとダメだ
そして帰ることになった
また新幹線に乗った
母はまたにこにこしてた
帰って久しぶりに寮に入った
俺のギターは壊れてた
同期に久しぶりにあったら意外と普通だった
どうやら先輩が一枚かんでるらしかった
いじめは終わった
俺は中3になる
寮の神になった
みんな安心してくれ、汚い話はもうラストまで無い
中3ってほんと楽しい
もうドッジボールしても怒られない
風呂もゆっくり入れた
春がきて始業式
校長が出てきて、終わって授業
いろんな道を歩いて帰った
Tとはまだけんかしてた
ガチムチはロリコンになっていた
そんなある日のこと
同期に訊かれた
Tと仲直りしたい??
できればなーって答えた
特に何も考えなかった
そして夏。
俺らは海に行く
これは人生で三本の指にはいる
思い出になった
過去障子をぶち抜いたせいで旅館は別のになってた
何部屋かに別れたんだが
俺、Tと同じ部屋だった
なんか気まずかった
話しかけたいけど、一年以上話してないと難しいもんだな
ぶっちゃけるが初せくろすより緊張した
でな、飯の時間になってみんな食堂に行くんだ
何故か他のやつはすぐ出てって
部屋にはT と俺だけ。
T は窓際でシャボン玉飛ばしてた
きっと仲直りの言葉を待ってたんだろうと思う
ぐっと手を握って、言ったんだ
T 、飯食いにいこう
「行きますか!!」
俺のなかのちっさいプライドが大きい友情に戻った瞬間だった
素人童貞で勘弁してくれ
お前ら大好きなんだ
それから一緒に飯食った
いつもの飯より3000倍美味かった
T がエビフライをくれた時なんて嬉しすぎて返した
だって食べてほしいじゃん
その夜はカラオケに誘われた
TはおしゃれだからRIP SLYMEとか歌ってた
俺はアヴリル歌った
夜は今までの分を埋めるぐらい話したと思う
寺も捨てたもんじゃねぇなって思ったそんな夏。
Tと仲直りした俺は無敵だった
お互い笑いのつぼがぴったりなんだ
ほんと最高の同期だ。相変わらず彼女可愛くないが
そして、ついに。
俺に彼女ができる
お前ら言ったはずだ
まだ汚い話があるから安心してくれ
俺は地元の女子に相談した
天然が可愛すぎて股間が痛い。
どうにかならないだろうか
女子は言った
告白しろ
無理です。
しかししないと何も始まらないので
とりあえず一緒に帰ることにした
だから勘弁してくれ
今の俺はお前らメシウマ状態だから
帰りながら思った
これ告白してふられたらもう話せないじゃん
でもオッケー出たら俺彼女持ち!?
どうする俺!?
その頃天然は雑草抜きながら歩いてた
そしてとうとう天然の家につく
じゃあ帰るねーって言われたとき
あのさ!!俺、全然かっこよくないしバカだけど!!
俺でよかったら付き合ってくらさいっ!!
噛んだ
しまった。
やってしまった。
なぜこのタイミングで噛んだ。
クソックソッこのハゲ!!
癖で何故か90度会釈してた俺はずっと後悔してた
これはふられる
もう走って帰ろうかと思った
うーん、…ウチでよかったら?
顔を上げた俺が見たのは
顔を赤くした天然だった
すまん勃起した
大丈夫、小僧話はもうすぐ終わる
嬉しくて嬉しくて走って帰った
叫びながら走って
こけたけど痛くなかった
その後帰りはずっと一緒だった
手を握ってるだけで股間が痛い
なんかみんな怒りそうだからファーストキスの話は省略する
夏は終わり秋になる
やっぱりなんにもなかった
でも彼女はいたんだ
冬にはいるぐらい。
人生の分岐点がくる
ある日Hに呼び出される
お前正直にいえな。
僧侶続けたいか?
急に汗が吹き出てきた
俺は10秒ぐらい黙ってた
そして決めた
いいえ
言った
お待ちかね、汚い話だ
そうだと思った
H は静かに言った
俺もその頃、消えたはずの気持ちがくすぶっていた
何より自分で自分の人生を決めたかった
もう誰のいいなりにもなりたくなかった
H 「じゃあ自分の言葉で自分の親に言いなさい」
電話を貸してくれた
母とのバトルが始まった
亀ほんとごめん
もうすぐラストだ
これが最後の山場になる。
それよりそろそろパソコンが使えそうだ