8:名無しさん : 2014/03/22(土)15:59:57 ID: ID:d61xjWBrC
暫く前からなんとなく分かっていたから覚悟は出来ていた。
葬式の後、親戚や従姉妹たちが実家に立ちより、思い出話をしていると、玄関の開く音が聞こえ、そして閉める音も聞こえたが、だれも上がってこなかった。
この音はオレだけじゃなく、オレの向かいに座っていた従兄弟も聞いていて、二人で玄関の方を見ていたが、誰も上がってこなかったので二人で顔を見合わせたことがある。
多分親父だって事で納得している。
9:名無しさん : 2014/03/22(土)16:00:43 ID: ID:d61xjWBrC
その時実家には姉しかいなかったが、これも親父だろうって事で納得している。
その後その部屋は暫くオレが使うことになるが、ある時から何となく嫌な感じがして、度々リビングで寝てた。その後オレはアメリカに留学する。
10:名無しさん : 2014/03/22(土)16:01:27 ID: ID:d61xjWBrC
3人で交代で運転して無事に着き、ホテルなんて予約していなかったから、午後になってまた車で帰路に着いた。
途中R66を通りカフェで飲み物を買ったんだが、そのカフェの横に大きなバッファローがいた。
そのバッファローは柵の中にいて、年をとっているようだったが、人に慣れていて少し離れたところに生えている草をとって食べさせてやったら旨そうに食べてた。
11:名無しさん : 2014/03/22(土)16:03:10 ID: ID:d61xjWBrC
それから1週間ほど後にビザの更新で一旦日本に帰った。
実家に帰ってリビングに入ってちょっとした変化に気が付いた。
リビングの食器棚に飾ってあった、親父が子供の頃に遊んだと言う、頭が陶器の子供の人形の顔が綺麗になっていた。
この人形は親父が生きている時に、なぜか田舎から持ち帰ってそこに飾っていたが、オレはあまり関心を示さなかった。
親父が死んでから良く見ると、顔は汚れているし、子供の癖にちょっとしかめっ面をしているように見えていた。
その人形の顔から汚れが無くなっていて、しかも顔が笑っているようにも見えた。
12:名無しさん : 2014/03/22(土)16:04:05 ID: ID:d61xjWBrC
突っ込んで聞いてみると、お払いをしたと言い出した。事の経緯を聞くと、あるとき母の友人が近所に来ていて、トイレを貸して欲しいと友人の知人を連れてきたそうだ。
そしてその知人が挨拶の後、トイレに向かう途中、リビングの食器棚をみて「ヒーッ」って短い悲鳴をあげた。
トイレから出てきてからどうしたのか聞いても答えてくれず、何度もしつこく聞いたら、親父の人形を指差して「この人形には誰かが入ってます」と言ったそうだ。
13:名無しさん : 2014/03/22(土)16:09:43 ID: ID:d61xjWBrC
さて、話はオレの帰国話に戻る。
帰国した当日だったか翌日位に、自分の部屋(元親父の部屋)で寝ていると、右側からオレを舐めるやつがいた。
当時アメリカではネコを飼っていて、そいつがお腹をすかすと、必ず右側からオレの顔を舐めて起そうとしていた。
だからその時、最初はネコだと思っていたがネコにしては舌が分厚いし、枕に前足を置いた時のへこみ方が明らかにでかい。
顔を横に向けようにも動けなかったから、されるがままに何回か舐められた。
暫くしたら気配が消えて横を見れるようになったが、その実家の部屋のベッドの右側は壁だった。
14:名無しさん : 2014/03/22(土)16:11:56 ID: ID:d61xjWBrC
熊に知り合いはいないんだが、よく聞くと砂漠に住んでいる大きな角のある熊で、亡くなって母熊と合流できて生前に優しくしてくれたオレに挨拶に来たんだそうだ。
そう言われて初めてバッファローを思い出した。
霊能おばさんに何度もバッファローだと説明したが、砂漠に住んでる角のある熊から変化が無かった。
別に悪いもんじゃないしそいつはもう居ないから問題ないと言われたが、その代わりオレには色々な動物が付いて回ってるから、成仏させてあげようって話になった。
15:名無しさん : 2014/03/22(土)16:13:55 ID: ID:d61xjWBrC
子供の頃に縁日で釣ってベランダで死なせてしまったウナギ。
小学生の頃に雛から育てたインコ数羽。
中には親父の飲んでいたブランデーグラスで溺れそうになったインコまで。
家族すらも忘れていたような、我が家で飼っていたペット達の生前の描写をしていく。
ウナギに関しては隠していたからオレしか知らないはず。そして最後に一匹のポメラニアンが出てきた。
16:名無しさん : 2014/03/22(土)16:14:30 ID: ID:d61xjWBrC
オレは彼女にとって完全に保護の対象だったはず。
そのポメラニアンが死ぬ瞬間、オレは彼女の横に座っていたのを今でもはっきり覚えてる。
おばさん曰く、死ぬ前に水が飲みたかったらしいんだが、水をくれそうなのがオレだったからオレに頼みたかったんだが間に合わなかったそうだ。
間に合ったところでオレが理解できたとも思えんが、、、
だから彼女の死んだ場所に、数日間水を供えてあげるように言われた。
17:名無しさん : 2014/03/22(土)16:16:35 ID: ID:d61xjWBrC
マンション1階のエレベーターの横だった。
そこに水を供えて線香を置いたら、一緒に降りてきた母が「間違いなくここで死んだわ」と言い出した。
当時の室内の様子を語りだしたが、聞いていると確かに隣の塀との位置関係と合致する。
彼女がオレの前に座ってると思うと涙が出た。
18:名無しさん : 2014/03/22(土)16:18:52 ID: ID:d61xjWBrC
おばさん曰く、人によって見えたり感知できる階層だか次元だかが違うから、もしかしたらまだ何かあるかもしれない、なぜならオレは同じ家系の中で何度も輪廻を繰り返していて、かなり業が深いが常に周りにある神聖なものの庇護を受けているそうだ。そして数日間水を供え、ビザを更新してアメリカに帰った。