641: 2006/09/12(火) 23:21:10
切れた人は刃物を持って相手に襲い掛かると思ってたのに、まさか自分に襲い掛かるなんて。
S子は「もうやめてよ、お願いだから」と言って泣いている。
2号君「大丈夫、こうやって自分の血を見ると落ち着くんだよ。」
なるほど。
数ヶ月前、俺の腕を切って自分の腕も切ったのは、自分を落ち着かせるためでもあったんだ。
2号君が馬鹿なことをやってるのを見て、いい加減イライラしてきた。
自分の手の甲を刺して大丈夫?
俺からしてみたら子供がかまって欲しくて駄々をこねてるだけに見えた。
このまま放置したらどうなるんだろう?
結局誰かに助けを求めるんじゃないか?
そんな考えすら浮かんだ。
俺が「2号君、落ち着いた?」と聞いてみると
「うん、だいぶ落ち着いてきたよ。だけどお前の顔を見るともっと血が見たくなるくらいむかつくけどね」
みたいなことを言った。
つまり落ち着いていないらしい。
S子は「もうやめてよ、お願いだから」と言って泣いている。
2号君「大丈夫、こうやって自分の血を見ると落ち着くんだよ。」
なるほど。
数ヶ月前、俺の腕を切って自分の腕も切ったのは、自分を落ち着かせるためでもあったんだ。
2号君が馬鹿なことをやってるのを見て、いい加減イライラしてきた。
自分の手の甲を刺して大丈夫?
俺からしてみたら子供がかまって欲しくて駄々をこねてるだけに見えた。
このまま放置したらどうなるんだろう?
結局誰かに助けを求めるんじゃないか?
そんな考えすら浮かんだ。
俺が「2号君、落ち着いた?」と聞いてみると
「うん、だいぶ落ち着いてきたよ。だけどお前の顔を見るともっと血が見たくなるくらいむかつくけどね」
みたいなことを言った。
つまり落ち着いていないらしい。
644: 2006/09/12(火) 23:26:48
俺「なあS子、この状況どうする?多分2号君はお前を望んでて、俺が邪魔らしいんだけど」
そう言いながらS子の顔を覗き込んだ。
顔が青ざめてる。
そりゃそうか。
2号君の手にはまだ刃物が刺さったままだし、血も落ちてる。
普通の人だったらびびるに決まってる。(ような気がする)
俺「なあ、2号君、お前が落ち着くためにやったことは結果的にS子を怖がらせてるんだよ?」
2号君「だから?お前がいなくなれば問題は解決じゃん!そんなこともわからないの?!」
ああ・・・一緒に遊んだ数ヶ月が嘘のようだorz
少なくとも俺は2号君とは上手くやっていると思ったし、仲のいい友達感覚だった。
俺だけだったんだね、そう思ってたのは。
そう言いながらS子の顔を覗き込んだ。
顔が青ざめてる。
そりゃそうか。
2号君の手にはまだ刃物が刺さったままだし、血も落ちてる。
普通の人だったらびびるに決まってる。(ような気がする)
俺「なあ、2号君、お前が落ち着くためにやったことは結果的にS子を怖がらせてるんだよ?」
2号君「だから?お前がいなくなれば問題は解決じゃん!そんなこともわからないの?!」
ああ・・・一緒に遊んだ数ヶ月が嘘のようだorz
少なくとも俺は2号君とは上手くやっていると思ったし、仲のいい友達感覚だった。
俺だけだったんだね、そう思ってたのは。
647: 2006/09/12(火) 23:29:01
そんな会話をしているとS子が「もうやだ・・・やめて」と崩れた。
俺「とりあえず刃物抜いて止血しろよ、まじで出血多量になるよ?」
2号君「S子が怖がってるから抜くけど、お前はどっかいけよ」
俺「今後のことはちゃんと話して決めよう、今はS子もお前もこんな状態だしさ」
2号君「は?俺は普通だよ?なに?俺のどこがおかしいの?」
やばい、まずいこと言ったか?
S子を怖がらせないように冷静を装ってたけど
刃物を持って手から血が落ちてる彼が、こっちを睨んでるのは普通に怖い。
2号君「何?びびてるのお前?かっこわりーw」
かっこ悪くて結構。
俺は命が大事。
だけどS子もまだ大事。
とか考えていると
2号君「お前相手に刃物使うわけねえじゃんw」
と言いながら刃物をポケットにしまった。
こんな会話をしている間にも手からは血が出て、床には結構な血が落ちてる。
そしていきなり顔を殴られた。
血が出てる方の手でも殴られた。
2号君は殴りながら「ああん?ああん?」とか言っていたのを覚えてる。
しばらく殴られたままだったけど、気がすんだのか彼はドアまで歩きながら
「S子が怖がるからこのくらいでwS子ごめんな?」
と笑いながら言ってた。
俺「とりあえず刃物抜いて止血しろよ、まじで出血多量になるよ?」
2号君「S子が怖がってるから抜くけど、お前はどっかいけよ」
俺「今後のことはちゃんと話して決めよう、今はS子もお前もこんな状態だしさ」
2号君「は?俺は普通だよ?なに?俺のどこがおかしいの?」
やばい、まずいこと言ったか?
S子を怖がらせないように冷静を装ってたけど
刃物を持って手から血が落ちてる彼が、こっちを睨んでるのは普通に怖い。
2号君「何?びびてるのお前?かっこわりーw」
かっこ悪くて結構。
俺は命が大事。
だけどS子もまだ大事。
とか考えていると
2号君「お前相手に刃物使うわけねえじゃんw」
と言いながら刃物をポケットにしまった。
こんな会話をしている間にも手からは血が出て、床には結構な血が落ちてる。
そしていきなり顔を殴られた。
血が出てる方の手でも殴られた。
2号君は殴りながら「ああん?ああん?」とか言っていたのを覚えてる。
しばらく殴られたままだったけど、気がすんだのか彼はドアまで歩きながら
「S子が怖がるからこのくらいでwS子ごめんな?」
と笑いながら言ってた。
651: 2006/09/12(火) 23:35:56
殴られてるときから思ってたんだけど、正直痛くなかった。
こんな性格だからか、今までトラブルには巻き込まれてきた。
前に竹馬で殴られたのに比べれば、本当に痛くなかった。
でもヘタレだから反撃しなかった。
起き上がってドアの横にある洗面所に入った。
2号君はその時ちょっと身構えたみたいだけど無視した。
鏡で自分の顔を見ると、まるで俺が血を出してるみたいだった。
振り返って床を見るとやっぱり血が。
これ普通に殺人現場みたいだw
と呑気な事を思った。
こんな性格だからか、今までトラブルには巻き込まれてきた。
前に竹馬で殴られたのに比べれば、本当に痛くなかった。
でもヘタレだから反撃しなかった。
起き上がってドアの横にある洗面所に入った。
2号君はその時ちょっと身構えたみたいだけど無視した。
鏡で自分の顔を見ると、まるで俺が血を出してるみたいだった。
振り返って床を見るとやっぱり血が。
これ普通に殺人現場みたいだw
と呑気な事を思った。
653: 2006/09/12(火) 23:39:34
だけど俺のヘタレはまだ続いた。
まだ平和に話し合い(もうなってないけど)で片付けようとしてた。
俺「2号君も止血しなきゃならないからさ、とりあえずS子落ち着かして病院行こう?俺も着いてくから」
本当に真剣に止血しないとやばいと思った。
俺「後で殴りたければ殴っていい。でもとりあえず止血じゃね?」
2号君はS子の隣で黙ってた。
とりあえず自分の顔を洗い、服を着替えた。
S子を立たせて「ちょっと2号君を病院に連れてくから待ってて?」と言ってみる。
S子は心配して何か言っていたけど、大丈夫だからと言って2号君のところに行った。
2号君「病院行くわ、でも着いて来なくていい、一人で行くから。」
どうやらやっと普通に戻ってくれたっぽい。
俺「そんなに血を出してたら説明も必要だって。変な事は言わないから一緒に行くよ。」
そう言いながらドアを開けると、2号君は無言で着いて来た。
とりあえず、俺のタオルを貸して手に巻かせた。
バイクの後ろに2号君を乗せて病院へ。
病院で事情を説明するときに、「二人で日曜大工してたら手の甲に刃物が刺さった」と説明しておいた。
実際ポケットに刃物が入ったままだったので、説明はすんなり信じてもらえた。
病院で2号君はほとんど喋らなかった。
まだ平和に話し合い(もうなってないけど)で片付けようとしてた。
俺「2号君も止血しなきゃならないからさ、とりあえずS子落ち着かして病院行こう?俺も着いてくから」
本当に真剣に止血しないとやばいと思った。
俺「後で殴りたければ殴っていい。でもとりあえず止血じゃね?」
2号君はS子の隣で黙ってた。
とりあえず自分の顔を洗い、服を着替えた。
S子を立たせて「ちょっと2号君を病院に連れてくから待ってて?」と言ってみる。
S子は心配して何か言っていたけど、大丈夫だからと言って2号君のところに行った。
2号君「病院行くわ、でも着いて来なくていい、一人で行くから。」
どうやらやっと普通に戻ってくれたっぽい。
俺「そんなに血を出してたら説明も必要だって。変な事は言わないから一緒に行くよ。」
そう言いながらドアを開けると、2号君は無言で着いて来た。
とりあえず、俺のタオルを貸して手に巻かせた。
バイクの後ろに2号君を乗せて病院へ。
病院で事情を説明するときに、「二人で日曜大工してたら手の甲に刃物が刺さった」と説明しておいた。
実際ポケットに刃物が入ったままだったので、説明はすんなり信じてもらえた。
病院で2号君はほとんど喋らなかった。
658: 2006/09/12(火) 23:44:18
バイクで帰って家の前まで来るとやっと喋ってくれた。
「今から俺S子に謝って別れてくるわ。だからちょっと外で待ってて欲しい。
絶対に変な事はしない。お前にも謝る。ごめん。」
なんか真剣な話し方だったので、OKした。
タバコを吸って待ってると、ほんの数分で2号君は出てきた。
自分の荷物が入ったバッグを持って。
「S子には謝ってきた。怪我のこと心配してくれたよ。俺が自分でやって怖がらせたのに。」
俺「反省してるんでしょ?じゃあいいよ。俺にはもう謝ったからそれもいい。」
2号君「うん、それと俺別れるわ、S子ともお前とも。」
俺「まじ?俺とお前付き合ってたの?w」
2号君「とりあえず先に荷物置いてくる。明日また来るからちゃんと話そう」
俺「わーった。待ってるよ。」
こんな感じの会話をした。
俺は家の中に入って事情を説明した。
S子はわかってくれたが、明日自分からもちゃんと話すと言っていた。
665: 2006/09/12(火) 23:51:52
俺は家の中に入って事情を説明した。
S子はわかってくれたが、明日自分からもちゃんと話すと言っていた。
次の日にちゃんと話をした結果、2号君は別れることをちゃんとS子に伝えた。
S子は三人でいるのが楽しかったので、どっちか一人と居ても罪悪感がどうこう言っていた。
俺は未練がましく「三人で一緒にいれないか?」と聞いてみたが二人の意志は固かったらしく駄目だった。
んでお互いバラバラになった。
ちょっと危ない奴だったけどいい友達だった2号君。
ハイテンションでカラオケ好きだったS子。
あれから二人とも会ってないけど元気でやっていてくれるなら嬉しいと思ってる。
以上、長くなったけど終わりです。
私怨してくれた方々、ありがとうございました。