274:名無しさん@おーぷん : ID: ID:Wt7
色々と出てきましたけど、穏やかでない病名が多くて段々焦る気持ちが強くなってきました。そして検査が終わると、また私の元へ車椅子で戻される。
寝かせた方が良いとかの判断は無いのでしょうか。
こんなに脂汗をかいて手足が冷たいのに。主人もソファーが辛かったのか、起きる時の負担が申し訳ないのか判りませんが、もう横になりたいとは言いませんでした。
少しでも楽になればと、血行が良くなるように足をマッサージしながら待ちました。
もう足の感覚は無くなってしまったようです。待合室も人が減ってきましたが、また新しい人も来ていました。
そろそろ順番がくるでしょう。でもまだエコー検査はしていない。
もう深夜0時を回りました。主人が最初に痛みを感じてからもう6時間も過ぎてる。
なんなんだろう?救急車で来た意味ないじゃん。
主人の前では冷静を装っていましたが私の中では最悪の結末がチラついてきていました。
この頃には義母も駆け付けてくれて(義父は鬼籍)一緒に待っていました。
私より義母の方が主人の症状について楽観視していたと思います。
やっと診察室へ通され、3人で話を聞きました。
お医者さんはCTを見ながら「結石は見当たりません」と言い「便は少し貯まっていますね」と。
「ヘルニアの可能性が疑われますので後日整形外科へ行ってください」
それを聞いて主人は首をかしげていましたが、もう話す気力もないのかじっと黙ったままです。
義母は待ち疲れていた事もあり、大した事なくて良かった。お医者様がそう言うのだから出直しましょうかという雰囲気。
私は頭が???で一杯です。
えっ?何?今まで石探してたの?便?うんこ詰まっただけで救急車で来たと思ってるの?
で、もう帰れって事?車椅子で?ヘルニア?は???
頭グルグルしてやっとエコーの事を思い出した。
「この後、エコー検査するんですよね?」と聞くと
「エコーは特に必要ありません。石も映りませんし。ご主人のようにお腹の脂肪が厚いとあまり鮮明に見えませんし。」
まだ石を探すつもりなんですね。呆れ果てました。そして言葉が溢れ出てきました。
275:名無しさん@おーぷん : ID: ID:Wt7
こんな事を訴えたと思います。必死でした。お医者さんは「足が麻痺しているんですか?聞いてないのですが。」と答えました。
すると主人が自力では左足が動かない事を示し、パンツの裾を掴んで持ち上げないと上がらないと。更に私はムキになって言います。
「おかしいですよね?夕方まで普通に歩けていてヘルニアでこうなるのは。足も動かないのにどうやって帰れって言うんですか。」
とか何とか訴え続けました。主人はぐったり、義母はもう良いんじゃあないの・・・?と食い下がる私に呆れた様子。
お医者さんは渋々「では今度は造影剤を使ってもう一度CTを撮ってみましょうか。」と提案をしてくれたので、お願いしますと即答しました。
出来る事は全部やってくださいと。
待合室で待つ間、興奮が冷めず文句ばかりが出てきます。
こんなに待たせて帰れって。大体、麻痺は聞いてないってなんなの。タクシー代わりに救急車呼んだと思われてるのか。挙句にうんこって。
そうこうしてる内に周りが慌ただしくなりました。
あの年配の面倒くさそうな看護士さんもストレッチャーを押して走り回っています。
そして主人を乗せて走り去って行きました。
何?何があった?
お医者さんが私達の元へやってきました。
言い難そうに「ご主人は大変深刻な状態です」と言いました。
大動脈解離ですと。
緊急手術が必要ですと。
今から大きい病院へ緊急搬送しますと。
準備が出来次第出発するので暫くお待ちくださいと。
そして走り去って行きました。
大きい病院ってここから1時間くらい掛るのですが・・・
緊急手術が必要なのに今から向かうなんて・・・
何故もっと早く診察してくれなかったの・・・
大動脈解離って、ドキンちゃんの声優さんが車の中で亡くなった病気です。
本当に絶望的でした。
276:名無しさん@おーぷん : ID: ID:Wt7
私は「主人は絶対に大丈夫ですよ」となだめながら言葉とは裏腹に覚悟も決めました。それからは時計とにらめっこです。
刻一刻と時間は過ぎますが、音沙汰なし。
15分ほど待って、居てもたってもいられずに主人と一緒に居させて欲しいと頼みました。中に通されて主人と目が合うとまだ意識ははっきりしているようで「俺ってそんなに酷いの?」と言いました。
胸が詰まりましたが「大丈夫だよ。静かに安静にしてね。」と答えました。すると主人が茶目っ気たっぷりに「お肉・・・」とつぶやきました。
もう・・・本当にこの人は!私の緊張の糸は解れ、そして彼は絶対に大丈夫だ!という変な確信が湧きました。
「帰ったら一緒に食べよう!さぁ何も心配しないで休んでね。」
それから主人が尿意が我慢できないと言うので、看護士さんに伝えると、外でお待ちくださいと出されました。
だから最初に尿検査しとけよと。もう、なんなの。まじで。
そしてまた音沙汰なし、義母が病室へ再突入を図るも追い出され会わせてもらえず。
時間だけが過ぎていく・・・
その後、救急車の手配をしていない事が発覚し発狂寸前。
これなんていうロスタイム?
やっと救急車に乗り、道中は主人の一挙一動を見逃すまいとガン見し続け
大きな病院に着き緊急手術。
終わった時はもう朝の6時頃でした。