546: 219 2001/08/22(水) 02:59
私はお風呂に入っていたため、とることはできませんでした。
しかし、着信を見て、慌ててかけなおしました。
彼はすぐ電話にでました。「もしもし」
1週間ぶりに、好きな人の声を聞けて私は泣けそうでした。
「もしもし?私だよ。ごめんね、最後にもう一回話がしたいの」彼はしばらく私の話に無反応でした。
しかし、間を置いて、ぽつりと言いました。
「今から出て来れる?」
彼は車に乗っているようでした。
「今からそっち行くから20分後には家出られるように
しておいて」私は実家なので、真夜中に家を出るのは至難の技。
でも、その時は彼に会いたい気持ちが勝っていました。
20分後、彼からの電話があると、私は台所の窓を開けて
外へと忍び出ました。
しかし、着信を見て、慌ててかけなおしました。
彼はすぐ電話にでました。「もしもし」
1週間ぶりに、好きな人の声を聞けて私は泣けそうでした。
「もしもし?私だよ。ごめんね、最後にもう一回話がしたいの」彼はしばらく私の話に無反応でした。
しかし、間を置いて、ぽつりと言いました。
「今から出て来れる?」
彼は車に乗っているようでした。
「今からそっち行くから20分後には家出られるように
しておいて」私は実家なので、真夜中に家を出るのは至難の技。
でも、その時は彼に会いたい気持ちが勝っていました。
20分後、彼からの電話があると、私は台所の窓を開けて
外へと忍び出ました。
550: 219 2001/08/22(水) 03:00
道路まで出ると見慣れた彼の車がありました。
乗りこむと、そこには会いたかった彼の姿がありました。
本当は、文句の一つでも言うところなのかもしれませんが、
会えたうれしさで、私はその時泣き出してしまいました。何も言えず泣いている私を乗せたまま、彼の車は
走り出しました。
割と人気がなくなってきたところで、彼は車を止めました。その頃には、泣き止んできた私は、彼に聞きました。
貴子さんと会ったこと、それが事実なのかどうか、
私との3ヶ月は何だったのか・・・。話しているうちに、自分でもみじめで、また泣けてきて
しまいました。
すると、運転席にいた彼は、助手席の私のほうへと
身を乗り出し、泣いている私に急にキスをしてきました。
乗りこむと、そこには会いたかった彼の姿がありました。
本当は、文句の一つでも言うところなのかもしれませんが、
会えたうれしさで、私はその時泣き出してしまいました。何も言えず泣いている私を乗せたまま、彼の車は
走り出しました。
割と人気がなくなってきたところで、彼は車を止めました。その頃には、泣き止んできた私は、彼に聞きました。
貴子さんと会ったこと、それが事実なのかどうか、
私との3ヶ月は何だったのか・・・。話しているうちに、自分でもみじめで、また泣けてきて
しまいました。
すると、運転席にいた彼は、助手席の私のほうへと
身を乗り出し、泣いている私に急にキスをしてきました。
553: 219 2001/08/22(水) 03:01
私は、びっくりしたのと、
「キスをしてくれる=まだ嫌われてないの?」
という思いで、またまた動揺してしまいました。そして、彼は私の耳元でさらに動揺するようなことを
囁きました。
「抱きたい」どうしてこんな状況のときに、そんなことを言うのか。
もしかしたら、こんなときだからこそ彼は言ったのかも
しれませんが、私にはわかりませんでした。「それは・・・」
私は拒みました。すると、彼は少し冷めた様子を見せながら運転席の背もたれに
もたれかかりました。
「キスをしてくれる=まだ嫌われてないの?」
という思いで、またまた動揺してしまいました。そして、彼は私の耳元でさらに動揺するようなことを
囁きました。
「抱きたい」どうしてこんな状況のときに、そんなことを言うのか。
もしかしたら、こんなときだからこそ彼は言ったのかも
しれませんが、私にはわかりませんでした。「それは・・・」
私は拒みました。すると、彼は少し冷めた様子を見せながら運転席の背もたれに
もたれかかりました。
554: 219 2001/08/22(水) 03:03
「あいつは、何でも許してくれるんだよな」
彼はつぶやきました。もちろん、あいつというのは貴子さんのことでしょう。
彼はぽつぽつと語り始めました。
それは、貴子さんが私に話したのとほぼ同じ内容でした。ただ、ちょっと違っているのは、彼が
「結婚する気はない」
と言っているところでした。
そして、彼は、貴子さんを愛しているわけではないんだ、
と言いました。「じゃあ、何で、一緒にいるの?」
「それは。。。」
彼はつぶやきました。もちろん、あいつというのは貴子さんのことでしょう。
彼はぽつぽつと語り始めました。
それは、貴子さんが私に話したのとほぼ同じ内容でした。ただ、ちょっと違っているのは、彼が
「結婚する気はない」
と言っているところでした。
そして、彼は、貴子さんを愛しているわけではないんだ、
と言いました。「じゃあ、何で、一緒にいるの?」
「それは。。。」
555: 219 2001/08/22(水) 03:04
私には、彼が貴子さんと一緒にいる理由が何となく
わかりました。
きっと、彼は私が思っている以上に弱い人間なのでしょう。
そんな彼にとって、貴子さんは母親のような何でも
包み込んでくれる存在なのかもしれない。
そう思いました。「お前にはわからないかもしれないけど、俺にとっては
お前も必要なんだよ」
「ただ、たまに疲れるんだ」
「そんなとき貴子の存在で癒される」彼の理論によれば、そうやって貴子さんによって癒されると
また私との関係も同じように営んでいける、ということでした。だから、またやっていこうと。
わかりました。
きっと、彼は私が思っている以上に弱い人間なのでしょう。
そんな彼にとって、貴子さんは母親のような何でも
包み込んでくれる存在なのかもしれない。
そう思いました。「お前にはわからないかもしれないけど、俺にとっては
お前も必要なんだよ」
「ただ、たまに疲れるんだ」
「そんなとき貴子の存在で癒される」彼の理論によれば、そうやって貴子さんによって癒されると
また私との関係も同じように営んでいける、ということでした。だから、またやっていこうと。
556: 219 2001/08/22(水) 03:04
今まで私とケンカした後、彼はいつも貴子さんに甘えて
いたのかと思うと、嫉妬で気が変になりそうでした。
それにひきかえ、彼のほうは、全て話して安心したのか
少し落ちついているように見えました。とてもずるい人だと思いました。
ひょっとしたら、変な男を好きになってしまったのかも
しれない。
そうは思っても、時すでに遅し。
彼のことを好きな気持ちは急には変えられません。「少し考えさせて」その日の話し合いはそこで終わりました。
いたのかと思うと、嫉妬で気が変になりそうでした。
それにひきかえ、彼のほうは、全て話して安心したのか
少し落ちついているように見えました。とてもずるい人だと思いました。
ひょっとしたら、変な男を好きになってしまったのかも
しれない。
そうは思っても、時すでに遅し。
彼のことを好きな気持ちは急には変えられません。「少し考えさせて」その日の話し合いはそこで終わりました。
569: 219 2001/08/22(水) 03:12
それからしばらくは、彼とは電話で話したりする
日々が続きました。
特に話に変化はなく、彼と付き合っていくには、
私も貴子さんと同じように、この状況を受け入れるしか
道はなさそうでした。そんなある日、家に帰ると、私の母が非常に動揺した
様子で私を待っていました。
家に変な電話があったということでした。
名前は名乗らずに、ただ私の知り合いだと言っていたそうです。そして、その話の中身は
「○○さん(←私の名前)は、親に隠れて妊娠して
中絶してるんですよ」
というものでした。全く晴天の霹靂のような話に、私はただただびっくりしました。
母は、まさか事実とは思わなかったようですが、
ショックは受けたようです。「その声の人、男の人?女の人?」
「女の人よ」母のその言葉で、犯人は予想がつきました。
日々が続きました。
特に話に変化はなく、彼と付き合っていくには、
私も貴子さんと同じように、この状況を受け入れるしか
道はなさそうでした。そんなある日、家に帰ると、私の母が非常に動揺した
様子で私を待っていました。
家に変な電話があったということでした。
名前は名乗らずに、ただ私の知り合いだと言っていたそうです。そして、その話の中身は
「○○さん(←私の名前)は、親に隠れて妊娠して
中絶してるんですよ」
というものでした。全く晴天の霹靂のような話に、私はただただびっくりしました。
母は、まさか事実とは思わなかったようですが、
ショックは受けたようです。「その声の人、男の人?女の人?」
「女の人よ」母のその言葉で、犯人は予想がつきました。
570: 219 2001/08/22(水) 03:13
私は以前かかってきた貴子さんの番号に電話をしました。
なぜ、そんなことをするのか。
どうして、嘘を母親に告げるのか。しかし貴子さんは、自分がしたともしてないとも
はっきりと言わないまま、以前と同じように会って話を
しようと持ちかけてきました。私のほうとしても、今度は言いたいことがたくさん
あったので、会って話をしようと思いました。
なぜ、そんなことをするのか。
どうして、嘘を母親に告げるのか。しかし貴子さんは、自分がしたともしてないとも
はっきりと言わないまま、以前と同じように会って話を
しようと持ちかけてきました。私のほうとしても、今度は言いたいことがたくさん
あったので、会って話をしようと思いました。