俺もマジで怖かった・・・。
俺は、かよさんを座らせたまま、玄関に向かった。
覗いてみると、男が立っている。
こいつか!!!
俺は鍵をあけ、ドアチェーンを外した。
ドアが開いた。
男「誰ですか?」
男が俺に聞いた。
男は、すこしとまどっているようだった。
だが、その長身の男はガリガリだったwww
みなさん、お付き合いありがとうございました。
つか、最近、ずっと明け方まで書き溜めてたので体調悪いwww
ではまた夜に・・・。
何?この伸びは・・・www
やっと緊張しないようになってきたのにwww
ちょっと水汲んでくる。
あ、コーラの飲みかけがあったわ。
続き、書かせてもらいます。
ガリガリってのは、足の印象だった。
163cmの俺にとっては180cmの男ってのは、塔だよ、塔。
普通の視線で扉を開けると足なんだよ、感覚的にwww
足から見上げると、20歳前後のイケメンが俺を見下ろしていた。
日に焼けててカッコいい。目と眉毛がカッコいい。
しかし、見上げるもんだから鼻の穴が見えた。
俺も「誰ですか?」と聞かれると、困るんだが、この場合は、こういうしかないだろう。
俺「かよさんと付き合ってるものだけど、君は、こんな朝から何の用なの?」
これで、ガリガリが少しは引くかなと思ったら、部屋の奥に向かって、怒鳴った。
ガリガリ「かよっ!お前、付き合ってる奴、いないって言ってたよなぁ!!」
ビビッた。
こんな巨大な男が、俺の頭を超えて怒鳴るとすごい迫力www
俺「ま、まぁ、落ち着いて・・・」
ガリガリ「あんたは関係ないだろう?」
思い切り睨んできた。
つか、めっちゃ緊張する・・・。
一日置くといかんわぁwww
俺「俺はかよさんと付き合ってるって言ってるだろ?帰れよ!」
しかし、ガリガリは扉を全開にして、上がりこんでこようとした。
こいつは言葉が通じないらしい。
俺は、そいつを押さえつけた。というより、すがりついたwww
でも、全く、力が違いすぎて、どんどん押し込まれる。
俺「勝手に入るなよ!」
するとガリガリは俺を殴ってきた。
拳が鼻にかすった。鼻血が出た。でも、すがり付いているので、
クリーンヒットって感じではなく、案外、平気だった。
っていうか、なんか俺、この時点では冷静だった。
いや、冷静と言うより、感情がなかったwww
もう、どうしようもない。
なんだろう、事態が進行するままって感じ?
でも、これって、俺を殴ったって事は・・・
つまり、ケンカになってしもうたwww
しかも、なんだろう?
事態がただ、ただ進行する感じで、全然、怖くないwww
さっきまで怖かったのにな。説明のしようのない感情だ。
ガリガリは続けざまに俺の頭をはたいたり、肘でぐりぐりして俺を引き剥がそうとしてきた。
そうしてると、男の重心が上がったのか、俺が頭をはたかれたので姿勢が低くなったのか、
男のガリガリの足に組み付いていた。
ここで奇跡が起こった。
唯でさえ低い俺がガリガリの足に組み付いて押すと、一気に部屋の外へ押し出すことが出来た。
ガリガリ「ふざけんな、殺すぞ、ごるぁぁぁっ!!」
ガリガリが俺の背中とか頭をぶん殴ってくる。
しかし、なんか、バタッ、バタッて感じであまり痛くない。
こいつ、本当に空手やってたのか?なんて、そのときは考えなかったけどwww
絶対にやってないwww
部屋から押し出して、そのまま、手すりのところまで、押していった。
ちなみに、俺は靴下のままだった。
俺は、顔を上げて殴り合いなんか絶対に負けるんで、、
とにかくしがみついて押していった。
ガリガリの背中が手すりに当たった。
なおも押してると、
ガリガリ「落ちる!落ちる!」と喚き出したwww
奴の長身がまたも災いしたらしい。
ちょっと低い手すりに背中がえびぞりになっていたwww
すぐには落ちそうではなかったが、頑張って持ち上げれば落ちそうだ。
落としてやる。と思った。
昔読んだ漫画の「宮本から君へ」ってのに、こうしうシーンがあったな、と思った。
もう、後先のことなんか考えてなかったwww
人間、キレルとはこういうことか?
いや、しかし、俺はキレている実感はなかった。
コレで、勝つる!!って冷静に思ってたんだ。
更に思った。
一緒に落ちてやれ!と。
死を覚悟した俺に、ガリガリ、なす術なしwww
ちなみに、ここは二階だ。
階下には自転車置き場。
死ぬかどうかは分からんが、とにかく痛そうwww
しっかり俺に組み付かれて徐々に、手すりに押し付けられ、
更に更に、海老反り状態になってきているwww
そのときにはもう、ガリガリは手すりに捕まるのに必死で、
全く反撃できないwww
手を離した瞬間に、落ちるからねwww
「ふざけんなこのやろう!」「殺すぞ!!」と喚いていたガリガリは、いよいよ海老反りもきつくなると、
「ごめんしゃ~ごめんしゃ~やめてしゃ~」と、なんか言葉にならない詫びを入れ始めた。
俺は顔を上げられなかったが、明らかに泣きが入っていた。
そう、マンションのローカの手すり。
俺には、非常に安全に感じられる高さなんだけど、ガリガリにはたらなかったみたいwww
そんで、本当に俺がキレたとしたら、ガリガリが「ごめんしゃ~」と謝ったときだった。
どうして、相手が謝るとより腹がたって切れるのか・・・。
それは分からないが、日本の外交と似ているなwww
謝罪は役に立たんのだwwwそれが分かったwww
かよさんだって、こいつに、「止めて」と何度も言ってるのにやめてもらえなかったんだろうし。
後で思ったけど
かよさんは謝ってばかりいる。
だから、酷い目にあってるんじゃないのか・・・。
ついに、ガリガリは本格的に泣き始めたwww
ガリガリ「止めて、お願いします~怖い~怖いよぉ、助けてよぉ~」
そのとき、俺の背中にかよさんが抱きついた。
かよさんはブルブル震えていた。
俺はガリガリを放そうとしたが、手足が固まってしまって・・・
死後硬直ってこんな感じか?
それをかよさんが止めても、俺に許してもらえないと思ったらしく、
ガリガリは、更に、泣きを入れた。
ガリガリ「はうえでぐだざぃ~」みたいな。
ようやく、手を放した俺は、それでも中腰の姿勢だった。
もし、ガリガリが反撃してきたら、今度こそ、落そうと思っていた。
かよさんは顔面蒼白で、足がガクガクしていた。
かよ「中に入って・・・」
ガリガリを座らせて、俺はとにかく、
これ以上、かよさんにつきまとわないように言って聞かせようとした。
そうだよ、ケンカに勝つのが目的じゃない。
ここで、徹底的に言っておかないと、かよさんが危ないだろ。
俺「お、お、お前のやっていることは、れ、レイプだぞ?
相手が完全に戦意喪失してるのを見て、俺は絶好調だったwww
絶好調で、このテンションが限界だがwww
俺「は、犯罪だぞ」
ガリガリ「勘弁してください・・・」
俺「そういう問題じゃないだろ?」
かよさんは、話している俺の鼻血をティッシュで拭こうとした。
俺「今、話してるから!」
かよさんは、ビクッとして、
かよ「ごめんなさい・・・」
と黙ってしまった。
俺「い、いや、ゴメン。」
なんか、俺が俺じゃないみたいだった。
鼻息がふーふーと止まらない。
これは鼻血で呼吸が苦しいだけじゃなかった。
やたら喉が渇くんで流しで水を飲んだ。
ガリガリ「かよ・・・いえ、かよさんもイヤじゃないと思ってました」
俺は本気で切れそうになったけど、そのとき、かよさんの方をむいたんだ。
そのときのかよさんのガリガリを見る目、忘れられん。
涙がたまった目で睨んでいたんだけど、あれが夜叉?
ああいうのをうらみがましい目というのだろうか?
俺はびびった。かよさんの目つきにびびった。
一方的に無抵抗の人間をたたくなんて、もちろん生まれて初めてだけど、
ガリガリが言い訳するたびに沸いてくる怒りを抑え切れなかった。
俺「かさよん、お前になんどもイヤって言ってただろ?」
ガリガリ「だからぁ、本気でぇ嫌がってるとはぁ・・・」
俺はまたガリガリをはたいた。勝手に手が出るってこういうことか。
かよさんがいやがっているのは、分かるだろう、どう考えても!!
こいつはやりたいだけなんだ。自分より、弱いものをおもちゃにしてたんだ!!
そして、自分より強いものが現れたら平気で嘘をついて言い訳する。
俺がこいつより強いかどうかは別として。
俺は気がつけば、思いっきりガリガリを殴っていた。
空振りした。ガリガリが愛想笑のような表情を浮かべた。
もう一発、殴った。今度は当たった。ガリガリも鼻血を拭いたwww
これでおあいこだwww
俺の手も切れていた。雑菌が入ったらしく、後で膿んですげー苦労したwww
ガリガリ「あ、どーも・・・」
そのやりとりを見てると更に腹が立って来た。
つーか、
なんで、こんな奴にやられんだよ、かよさん。お前はアホか?
なんていう気持ちが湧いてきた・・・。
俺はかよさんにイラつくなんて、思わなかった。
というか、こんな感情はイヤだ。
気持ちのやり場がなくなってきた。
俺「お前、二度と、かよさんに手を出すなよ?鍵も返せよ・・・」
ガリガリは素直に鍵を出した。
これでエントランスからは入ってこれないだろう。
かよさんは、やっぱり、ずーっと黙って無表情で見ていた。
流石にかよさんのこのときの心境は分からない。
今でも分からない。
これでいいんだろうか・・・。でも、やれることはやったし。
後は俺とかよさんと二人きりになった。
なんだろう、このとき、俺は無性にイライラしていた。
かよさんは何も話さないし。
人生でこんなに腹が立つって言うか、やり場のない怒りに包まれたのは初めてだった。
後でかよさんに聞いたら、目が血走っていたらしいwww
怖くて声がかけられなかったそうだwww
鼻息も荒いままだった。とにかく座ってみたが落ち着かない。
かよさんを見た。かよさんはなんかはかなく見えた。
で、そのとき、気付いたんだ。
俺、超勃起してたwww