俺はもう、完全に我を見失っていたwww
VIPの風俗体験スレのように、デリヘルで可愛い娘と安くセックスできたり
とか、セフレになれたとか、そういう都合のいい体験を期待しないでもなかった。
しかし、風俗嬢にプラトニックラブになるとは、全く思いもつかなかった。
いきなりソープはハードルが高いだろうという個人的な意識ゆえに、
デリヘルで最初に慣れて置こうとか思ったってのもあったのに、
約4万円払って、過呼吸になり、ろくに会話も出来ずに、明日も二万くらい。
俺的には恐ろしい出費だ。
でも、このときは、まともに考えることも出来ずに、かよさんに会えるってだけで、
もう、なんか生きてるのが楽しかったし、仕事にも張り合いが出たwww
次の日、ホテルにつくと、もうすぐかよさんに会えるって気持ちで、
うれしくて仕方が無かった。
ピンポーン。
かよさんだ!
思えば、女の子を具体的に好きになったことなんてなかったかも知れない。
中学、高校と、好きな娘はいたけど、話すことも無かったし、
こうやって会って、話して、それで好きってのは、本当に逆らえない強い感情を生むもんだな。
二次元との違いって、外から見つめるだけでなく、実際に三次元の女と
コミュニケーションしてみなくては分からないもんなんだ。
要は二次元と比べるほど、三次元の女を知らなかったんだな。
靴を脱ぎながら、かよさんは笑った。
でも、「また」って言い方が引っかかった。
俺なんて、面倒くさい客は、迷惑なのかな?
と、童貞というか、女にモテない男特有のネガティブ思考が始まるwww
昔だとそんなことも気付かないんだろうけど、
こうもネットでいろいろ見ていると、自分の考え方とかが、
モテない男のパターンにはまっているなんてことも客観的に分かるようになるwww
そして分かっても、実際、自分では、どうしようもない。
吸い込まれるように、キモイ、もてない男のパターンの思考方法や行動をとってしまうwww
かよ「今日は、頑張ってみますか?シャワー、入りましょうよ。」
俺「い、いや、ま、まぁ、とりあえず座ってwww」
かよ「いいんですか、俺さん?お金・・・が勿体ないですよ。」
俺「い、いや俺にとっては有意義な使いかただし・・・いいんですよwww」
そしてまた、他愛のない話をした。他愛のない話ばかりになるんだよ。
だって、この時点で金でかよさんとエッチなことをするなんて考えられなかったからな。
でも、その先に何があるんだ?
何もない。お金の切れ目が縁の切れ目。そして、それはすぐそこだ。
俺はこの時点で、消費者金融から金を借りることも視野に入れていた。すでにwww
俺は、自分のことをあまり話すのが得意ではない。
俺になんて興味を持ってないだろうって思うし、
自分のことをうまく話せないと、またどもったりするし。
そして、かよさんもあまり自分のことは話さない。
まあ、こんな店では自分のことは話さないんだろうな。
だから、自然とテレビとか映画とか音楽とかニュースの話になる。
でも、そんなことは深く話さないとすぐに話題が尽きる。
で、俺は、歴史の話をし始めたwww
それしか、語れるものがないからな。
本当に歴史が好きで、歴史小説をいっぱい読んでたから。
ただ、今時の女の子が興味を持つかなぁ?
と思ってたら、かよさんの食いつきが異常に良いwww
戦国時代や幕末の話をすると、かよさんは、すごく面白がって聞いてくれた。
それどころか、いろいろ質問してきた。
かよ「私、世間知らずで馬鹿だから、すごくためになります。」
てなことを言ってると、またすぐに時間が来る。
ピピピピピピってかよさんの携帯のアラームがなる。
残り十分間ということなんだ。
本当にあっという間だ。
かよさんには、お金を使わないと会えない。
それも二万円も使ってたった一時間。
延長しようか?
でも、延長すると、異様に高くなる・・・。
それならば、また日を変えて会いたい。
お金の尽きるまで・・・。
でも、その後はどうしたらいいんだろう?
告白すればいいのか?
ロクにお互いのことも話さないのに。
というか、もし、仮に、万一、本当に万一、告白が成功したとして、
風俗嬢と付き合う?
そんなの、人生の選択肢になかったwww
処女厨で、ちょいロリ好きのナイスオタクの俺に、風俗嬢と付き合うという選択は
考えたこともなかった。しかし、現実に惚れているのはどうしたことだ。
そう、付き合ったとして、彼女が風俗を続けるのを耐えられるのか?
っていうか、俺がかよさんと付き合えるなんて、万に一つの可能性もないだろう・・・。
走馬灯のように様々な考えが思い浮かんだ。
かよ「あ、俺さん・・・携帯番号とメール交換しましょう」
俺「え???」
かよ「あの、良かったらですけど、話すだけだったら、ファミレスとかでもいいと思うんです。私、だいたい店が終わるのが9時だから、俺さんの都合が良い日にご飯とか食べに行きませんか?」
俺「え???」
一瞬、頭が真っ白になった。
マジで?
俺の人生にこんなこと、あっていいの?
この申し出は夢みたいだった。というか、リアルに夢じゃないかと思ったwww
嘘?俺が、女の子と、つーかかよさんと、店の外で会えるの?
二人で食事に???マジで?みたいな。
かよ「これ以上、お金使わせるの、悪いですからwww私でよかったら女の子に慣れるために
役立ちますよ。それで、慣れたら、お店に来てください。」
俺「い、いや、で、でも、悪いですよ・・・。そんな気を使ってもうのは・・・」
かよ「ほら、私の気持ちが分かるでしょwww?相手に悪いな~ってのはつらいんですよwww」
俺「・・・・・・・・・」
かよ「それに、私、東京にあんまり友達がいないし、いつも一人でご飯食べてるんですよ。俺さんとお話しながらご飯を食べたら楽しいだろうなって。」
俺「じゃぁ」
ってことで、俺たちは赤外線で携帯番号とメールを交換した。
かよ「じゃあ、今度は時間を気にせずに、外で会いましょう。」
俺「じゃ、じゃぁまた・・・。」
とりあえず、うれしいけど、これ・・・、やっぱり客との関係だよな。
キャバクラでいう同伴って奴に近いのか?でも、かよさんにメリットないしな。
乏しい知識で、どういうことが起こってるのかを考えてみたけど分からなかった。
しかし、とりあえず、外で会えるということと、俺はかよさんに嫌われてはいないらしい
ということが分かった。
いや、嬉しい!嬉しすぎる!!その中に異様な不安!泣きそうな不安!!
手に入れてないものを失うような予感というべきか・・・。
どうにも表現できない感じだった。
なんか、「わぁ~っ!!」とか、小さく叫びながら、走ったwwww
俺「嘘だろ?嘘だろ?」
って独り言を言いながら、繁華街を走る俺は、どれだけキモかったろうなwww
なんか、ネオンとか、街の明かりがやけに輪郭がはっきりして、鮮やかに見えた。
脳内麻薬となんか関係あんのかな?
女の子と二人で会うんだぜ?かよさんと会うんだぜ?
それも、何回も会えるんだよ!!
しかも、タダでwwww
消費者金融、いかずに済んだwww