414:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)01:45:20 ID: ID:r6p
横を見ると居間でビッチが寝ていて、そこには大量の酒の空瓶が転がっていた。
起き上がろうとすると頭がふらついて倒れ込んでしまった。
その音を聞いたビッチが目を覚まし、テキパキと片付けをしながら昨日のことを話してくれた。
415:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)01:53:31 ID: ID:r6p
流石に暗くなり始めて、帰ろうと促すも動かない俺に業を煮やし、
サークルの部長達を呼び数人で強引に俺のアパートまで連れてきて布団の上に誘導してくれていた。
ビッチはある程度の事情を部長達に話した上で、
俺を一人にしておけないと言うことで、そのまま俺の家で酒盛りに突入した。
日が変わった辺りで俺が突然動きだし、半分ほど入っていた焼酎の瓶を
スポーツドリンクのように飲み干した後、そのまま布団に倒れ込んだ。
朝になって部長達は講義のため帰ったが、ビッチだけは監視役を指示されて残った。
俺もビッチもその日は必須の講義があったのだが、部長達が手を廻して代返を建ててくれたらしい。
416:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)02:01:54 ID: ID:r6p
「…それは出来ないよ。部長達と約束してるし。」
「……」
誰とも話をしたくなかった。そして何かを紛らわすために、
頭が割れそうになりながら煙草を探した。棚の上に煙草があった。
煙草を咥え火を付けようとして握ったのは、あのデュポン。
「うぉぉぉぁぁぁ……。」
うなり声を上げてそれをビッチの方へ投げつけた。
ビッチはとっさに手でガードしたが腕に当たり血が滲み出ていた。
「ご、ごめ……」
言い終わる前にビッチが膝から崩れ落ちて泣き始めた。
と、同時に部長が部屋に入ってきて「何やってるんだ!」と俺の胸元を掴んだ。
「何もありません。ちょっと俺君の手元が狂っただけです。」
ビッチはそう言うと、「それじゃ、私帰るね。」と部屋を後にした。その日以来、俺は煙草が吸えなくなった。ついでに織○裕○も嫌になった。
417:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)02:10:35 ID: ID:r6p
既に結果が出ているんだ。最愛の彼女を”性力”で奪われたってね。
どんな女でも性で墜ちる。
あのAだってそうなったんだから。
どうせ世の中の女、全部そうだ。
恋愛なんて…女なんて、信じられるか!そして、俺は女性不信になった。それが高じてそっちの道に進まなかったのは唯一の幸いだった。トラウマ編、終わり。
418:名無しさん@おーぷん : 2017/04/06(木)13:27:18 ID: ID:Xdn
…メンヘラ同士が引き合って、そこにおまえさんが巻き込まれたって感じに見えるな。
まあ大変だったな、でも知らずにAとそのまま行ってたら今頃どんだけ不幸だったろうなおまえさん。
悪縁が切れて良かったな。ところでおまえさんの嫁さんって。
男なんて寝てみなきゃ解らん的なことを言いながら唯一寝なかった男と結婚した訳かw
要は愛されたかったんだな。
自分の生き様をを否定はしないけど、後悔はしているんだろ、
だから娘にはそういう風に言うわけ。
ま、そういう発言の意味するところは、今は愛されて幸せって実感があるからだろうしな。
結構なことじゃないかw
419:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)17:33:21 ID: ID:r6p
レスありがとう。
>>でも知らずにAとそのまま行ってたら今頃どんだけ不幸だったろうなおまえさん。
AとBのその後は、あまりにネタ臭いので書かないけど、まあまあ不幸になったよ。>>男なんて寝てみなきゃ解らん的なことを言いながら唯一寝なかった男と結婚した訳かw
確かに(笑)妻が俺との生活を幸せと感じてくれてるなら、俺もビッチと結婚して
良かったと思うよ。前段が長くなったが、これからビッチ(妻)との馴れ初めを投下しようと思う。
まただらだらと書いてしまうが、勘弁して欲しい。
420:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)17:43:33 ID: ID:r6p
当然話しかけられても適当に相槌を打ってスルー。
事情を知っているメンバーにはある程度理解して貰えたが、
他からは『急に冷たくなった』と陰口を言われていた。
そんな中、ひたすらビッチだけは俺に話しかけていた。
スルーしようと会話を切っても次の話題を振ってきて、正直鬱陶しいと思っていた。
421:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)17:55:36 ID: ID:r6p
「今回の彼氏、すごく優しいの。」
「TDLの年パス貰っちゃった。」
「経済力ってホント重要。」
聞き流していたが、そのうちに
「でも、一番はHが凄いの。」
「する度に5回はイカされる。」
「奥に当たると息が出来なくなるの。」
「やっぱり大きさは正義だよね。」
聞こえる度にブラックホール化していく俺。事情を知っているビッチの向かいの女性が咳払いをした。
その気遣いに感謝をしつつもトイレに行く振りをして一人店を出た。
422:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)18:06:24 ID: ID:r6p
「昨日、何故先に帰ったの?」
「……用事思い出して。」
「な~んだ、てっきりまだ気にしてるのかと思ってた。」
「……」
「いい加減諦めなよ。落ち込んだってアンタのが大きくなる訳じゃ無いんだからね!」
「ふざけんなよ!お前の話なんか聞きたくないんだよ。」
「私の話を勝手に聞く方が悪くない?誰もアンタに話した訳じゃないし。」
「大きな声で喋るからだろ!俺だって聞きたくなかったんだよ。」
とまぁ、こんな感じで、ビッチとだけは会話が成立するようになってきたんだ。
423:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)18:25:45 ID: ID:r6p
ドアを開けると大量の荷物を持ったビッチが居た。
「ごめん、入るよ~。」と俺に荷物を次々と渡し、
引越屋の方々も入ってきて俺が使っていない部屋へ荷物を運び込んだ。
あれよあれよと言う間に荷物を運び終え、引越屋さんは去って行き、
ビッチは鍋でお湯を沸かし始めた。
「やっぱり引越と言えば蕎麦だよね。タレも買ってあるから。ネギはどこ?」
「ちょっと待て、まずどういう事か説明願おうか?」
「とりあえず、蕎麦食べてからにしない?疲れてお腹空いてるの。」
424:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)18:35:43 ID: ID:r6p
ビッチの言うとおり蕎麦を食べ、少し落ち着いたところで話を切り出した。
「で、何で?」
「ちょっと素面で話せる事じゃないからさ、お酒買いに行こうよ。ちょっと長くなるから。」
「お、おぅ。」
言われるがまま、コンビニへ向かった。
425:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)18:49:15 ID: ID:r6p
「で、何で?」
「私が去年の春から一人暮らししてたのは知ってるでしょ?
でも、今年の春から親には内緒でアパート解約して彼氏と一緒に暮らしてたんだよね。」
「マジか?家賃親が払ってるんじゃないの?」
「ううん、仕送りの中から私が払ってたからさ。親にはバレて無かったんだ。」
「でね、その彼氏と大喧嘩しちゃって……部屋追い出されちゃって。それでって感じ(笑)」
426:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)18:55:45 ID: ID:r6p
「だって俺君の家、部屋一つ使ってなかったの知ってたから。大丈夫かなぁって。」
確かに学生には分不相応な2LDKを借りてたんだ。親が仕事関連で頻繁に来る機会があって
その拠点にって言う意味でね。
その使っていない部屋は、親が来たときのための客間だったんだ。
427:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)19:03:11 ID: ID:r6p
「今晩は仕方ないけど、明日お前の親と俺の親に筋通さないとダメだと思う。話はそれからだよ。」
「…わかった。明日ちゃんと親に話する。俺君ありがとね。」
「それじゃ、お休み。」
428:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)19:13:55 ID: ID:r6p
するとビッチが「ちょっと待って」と言いながら電話を終えた。
「両親…今からこっちに来るって。」
「嘘だろ?今からって何時くらいに来ちゃうんだよ?」
「多分…昼頃には駅に着くと思う。」
「まぁ、しょうがないか。たっぷり怒られなよ。笑って見ててやるよ(笑)」完全に人事だし、正直『ざまぁみろ』とも思ってた。
429:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)19:19:43 ID: ID:r6p
ドアを開けると、俺の両親が立っていた。
「え、何で?」
「何でって、親が子供の部屋に来て何が悪いの?」
「いや、今日は…何て言うか…そのぉ…」
「うるさい、寒いんだから部屋に入れな。」
部屋に入った瞬間、ビッチの荷物を見て母が一言
「あれ?アンタAちゃんと別れて、もう女引き込んでたの?」
「いや、それは事情があって…」
とやり取りしている内に再度呼び鈴があった。
430:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)19:28:20 ID: ID:r6p
何のことか判らず固まる俺の両親。場がカオスになった瞬間だった。とりあえず部屋にあげてビッチの両親から貰った菓子をお茶請けに話し合いとなった。「…と、言う訳でこの部屋に荷物を入れさせていただきました。申し訳ありません。」
そういう事情なら…と納得してしまう俺の両親もどうかと思う。
431:377◆ODFyGRN3ilW/ : 2017/04/06(木)19:36:48 ID: ID:r6p
期間限定という事で話が纏まってしまった。そのうち雑談が始まり、父親同士・母親同士の趣味が
同じ事が判明して俺らそっちのけで会話が弾み、
そのまま晩飯を全員で食べに行き、全員で家に泊まった。