130: 24 2006/06/02(金) 10:42:07
翌日、嫁の電話で起こされた俺は、Dの姿が無い事に慌てた。
「D君、何処だー」広くも無いDのマンションの部屋を探す。
念の為、ベランダに出て見たが路上に死体は転がってない。
と、買い物袋を提げたDの姿がマンションの入口に見えた。
「腹減ったんで朝飯、買いに行ってたんですよ」
居なくてドキドキした旨を伝えると、笑いながらそう言った。
嫁に飯食ってから行くから1時間後くらいとメールを入れ、
朝食のテーブルに着いた。
朝食を摂りながらDに「どうしたいのか?」を問うと
「真実を知りたい」との答え。
「その後はどうするの?」
「まだ考えてません。とりあえず全てが知りたい」
朝食が終わり「行こうか?」とDに声を掛けると、
「すいませんが、ちょっと準備があるので先行ってくれませんか?」
「わかった。俺達とは帰る時間違うかもしれないしね」
「D君、何処だー」広くも無いDのマンションの部屋を探す。
念の為、ベランダに出て見たが路上に死体は転がってない。
と、買い物袋を提げたDの姿がマンションの入口に見えた。
「腹減ったんで朝飯、買いに行ってたんですよ」
居なくてドキドキした旨を伝えると、笑いながらそう言った。
嫁に飯食ってから行くから1時間後くらいとメールを入れ、
朝食のテーブルに着いた。
朝食を摂りながらDに「どうしたいのか?」を問うと
「真実を知りたい」との答え。
「その後はどうするの?」
「まだ考えてません。とりあえず全てが知りたい」
朝食が終わり「行こうか?」とDに声を掛けると、
「すいませんが、ちょっと準備があるので先行ってくれませんか?」
「わかった。俺達とは帰る時間違うかもしれないしね」
131: 24 2006/06/02(金) 10:42:51
義母が俺を奥に案内する。
座敷では、Cが正座させられていた。
Cは化粧もしておらず、疲れが見えていた。
その前に座ってる義父が俺を見て頭を下げた。
「この度は色々迷惑かけて申し訳ないです」
「いや、私はそんなに迷惑してるとは思ってないんで」
嫁は、俺が一人なのを見て「D君は?」と尋ねた。
「うん、スグ来ると思うよ」
しばらくして、玄関の方でDの声が聞こえた。
「えーと、私は席外した方が良いですね?」
Dが入ってきたので、そう言うと
「いや、居て下さい」とDが言った。
「Aさんには迷惑かもしれないけど、居て欲しいんです」
義父も同意した。
座敷では、Cが正座させられていた。
Cは化粧もしておらず、疲れが見えていた。
その前に座ってる義父が俺を見て頭を下げた。
「この度は色々迷惑かけて申し訳ないです」
「いや、私はそんなに迷惑してるとは思ってないんで」
嫁は、俺が一人なのを見て「D君は?」と尋ねた。
「うん、スグ来ると思うよ」
しばらくして、玄関の方でDの声が聞こえた。
「えーと、私は席外した方が良いですね?」
Dが入ってきたので、そう言うと
「いや、居て下さい」とDが言った。
「Aさんには迷惑かもしれないけど、居て欲しいんです」
義父も同意した。
132: 24 2006/06/02(金) 10:43:25
「お金を遣い込んだ事は聞いた、非常に申し訳なかった」
義父はDに対し、深々と頭を下げた。
「そのお金は、私が責任を持って弁済する」
「弁済の話の前に説明をさせて下さい」そう前置きし、
Cの最近の行動、貯金の事、離婚の事をCに確認を取りながら話すD。
途中Cが返事をしないと嫁と俺が確認と言う形で、件の所へきた。
「で、友達と言うのは男なんだね?」
Cは、無言だった。嫁と俺が証言する。
「『彼はお金無いから奢るのは仕方が無い』と言いました。」
「事実なのか?」義父がCに聞く。
Cは何も言わない。再度、義父が聞いた。
「はい…、言いました」目に涙を溜めながらCが言う。
義父はDに対し、深々と頭を下げた。
「そのお金は、私が責任を持って弁済する」
「弁済の話の前に説明をさせて下さい」そう前置きし、
Cの最近の行動、貯金の事、離婚の事をCに確認を取りながら話すD。
途中Cが返事をしないと嫁と俺が確認と言う形で、件の所へきた。
「で、友達と言うのは男なんだね?」
Cは、無言だった。嫁と俺が証言する。
「『彼はお金無いから奢るのは仕方が無い』と言いました。」
「事実なのか?」義父がCに聞く。
Cは何も言わない。再度、義父が聞いた。
「はい…、言いました」目に涙を溜めながらCが言う。
133: 24 2006/06/02(金) 10:44:43
「その男と肉体関係はあるのか?」
義父の質問はストレート過ぎて俺は吃驚した。
Cは、俯いたまま答えない。当り前だ。
「どうなんだ!」義父が怒鳴る。
「はい…」消えそうな声でCが返事する。
義母、嫁、Dの顔が引きつる。
事実とは言え、Dにはキツイ話だ。
と、次の瞬間、義母が動いた。
「この恥知らず、人でなし」叫びながらCに掴みかかる。
「母さん、止めて」嫁が母を押し留める。
「嫌だ、こんな子は、うう、ああ」泣きながらCを叩く義母。
「B、お母さんをアッチで休ませなさい」
義父に促されて、義母を抱きかかえて嫁が部屋を出た。今日はココまで。
義父の質問はストレート過ぎて俺は吃驚した。
Cは、俯いたまま答えない。当り前だ。
「どうなんだ!」義父が怒鳴る。
「はい…」消えそうな声でCが返事する。
義母、嫁、Dの顔が引きつる。
事実とは言え、Dにはキツイ話だ。
と、次の瞬間、義母が動いた。
「この恥知らず、人でなし」叫びながらCに掴みかかる。
「母さん、止めて」嫁が母を押し留める。
「嫌だ、こんな子は、うう、ああ」泣きながらCを叩く義母。
「B、お母さんをアッチで休ませなさい」
義父に促されて、義母を抱きかかえて嫁が部屋を出た。今日はココまで。
197: 24 2006/06/03(土) 15:26:42
中断後、再度義父の尋問が続いた。
「その相手の名前、職業、年齢は?」
「言えない…」
「相手と肉体関係があり、その為に金銭を遣い込んだ。
でも、相手については答えられない?
お前が言わなくても調べる方法なんて幾らでもあるんだ。
これ以上余計な手間をかけさせるな」
「職業はアルバイトで、△△町に住んでる」
観念した様にCは言った。
「アルバイト!?幾つだ?」
「24歳」
「今すぐここへ呼び出せ」
「嫌」パーンと乾いた音がして、Cが吹っ飛んだ。
「いい加減にしろ!」平手を飛ばして義父がマジギレた。
Cは、大泣きだ。それを義父が睨み付ける。
埒が明きそうに無いと思ったDがCの携帯を手に取る。
「ロック掛かっている…」
「C、暗証番号は?」
Cは返事をせず、ただ泣き続けている。
「その相手の名前、職業、年齢は?」
「言えない…」
「相手と肉体関係があり、その為に金銭を遣い込んだ。
でも、相手については答えられない?
お前が言わなくても調べる方法なんて幾らでもあるんだ。
これ以上余計な手間をかけさせるな」
「職業はアルバイトで、△△町に住んでる」
観念した様にCは言った。
「アルバイト!?幾つだ?」
「24歳」
「今すぐここへ呼び出せ」
「嫌」パーンと乾いた音がして、Cが吹っ飛んだ。
「いい加減にしろ!」平手を飛ばして義父がマジギレた。
Cは、大泣きだ。それを義父が睨み付ける。
埒が明きそうに無いと思ったDがCの携帯を手に取る。
「ロック掛かっている…」
「C、暗証番号は?」
Cは返事をせず、ただ泣き続けている。
198: 24 2006/06/03(土) 15:28:45
「Cの携帯の暗証番号知らない?」
俺は義母を連れて別部屋に居る嫁の所へ聞きにいった。
正直言うと、ちょっと雰囲気に耐えられなくなったのだ。
義母は嫁に散々愚痴ったりした後、疲れて放心状態だった。
「知ってる訳無い」とあっさり返事される。
「で、どうなってんの?」と言う嫁に状況を説明。
「あの子の友人関係も全然知らないし、どうしよう?」
「いや、どうしようって、俺が聞いてる」
「番号試してみたら?」
「たぶん、生年月日とかは、D君がもう試してると思う」
とりあえず義母を休ませて座敷に戻る二人。
座敷に戻っても状況は、全く進展していなかった。
俺は義母を連れて別部屋に居る嫁の所へ聞きにいった。
正直言うと、ちょっと雰囲気に耐えられなくなったのだ。
義母は嫁に散々愚痴ったりした後、疲れて放心状態だった。
「知ってる訳無い」とあっさり返事される。
「で、どうなってんの?」と言う嫁に状況を説明。
「あの子の友人関係も全然知らないし、どうしよう?」
「いや、どうしようって、俺が聞いてる」
「番号試してみたら?」
「たぶん、生年月日とかは、D君がもう試してると思う」
とりあえず義母を休ませて座敷に戻る二人。
座敷に戻っても状況は、全く進展していなかった。
199: 24 2006/06/03(土) 15:31:20
「C、連絡して」
嫁が泣いているCにタオルを渡しながら言う。
「みんなで私を責めてる状況で、何で連絡出来るのよ!」
泣きながら逆切れるC。すごい責任転嫁だ。
正直、義妹がココまで馬鹿だとは思ってなかった。
義父と嫁が切れるかな?
と、俺は嫁を押さえる準備に掛かったが、嫁は冷静に言った。
「責めてる事は否定しないけど、原因は誰?自分じゃないの?」
「昔は通用したかも知れないけど泣いて誤魔化そうとしても無理。
自分のした事が悪くないならもっと堂々と言えば良いんじゃないの?」
正論だ。嫁は感情を抑えて淡々と続けた。
「あなたのした事は不倫で、立派な犯罪よ。被害者ぶるのは止めなさい」
その言葉に逆上したCが嫁に飛び掛ろうとする。
俺は嫁を庇おうとする前にDがCを押さえた。
嫁が泣いているCにタオルを渡しながら言う。
「みんなで私を責めてる状況で、何で連絡出来るのよ!」
泣きながら逆切れるC。すごい責任転嫁だ。
正直、義妹がココまで馬鹿だとは思ってなかった。
義父と嫁が切れるかな?
と、俺は嫁を押さえる準備に掛かったが、嫁は冷静に言った。
「責めてる事は否定しないけど、原因は誰?自分じゃないの?」
「昔は通用したかも知れないけど泣いて誤魔化そうとしても無理。
自分のした事が悪くないならもっと堂々と言えば良いんじゃないの?」
正論だ。嫁は感情を抑えて淡々と続けた。
「あなたのした事は不倫で、立派な犯罪よ。被害者ぶるのは止めなさい」
その言葉に逆上したCが嫁に飛び掛ろうとする。
俺は嫁を庇おうとする前にDがCを押さえた。
201: 24 2006/06/03(土) 15:34:24
「いい加減にしたら?Bさんが言ってるのが正しいだろ。
本当は二人で解決出来れば良かったけど、もう皆を巻き込んだのだから…。
お義父さんやAさん達にも迷惑掛けてんだからココではっきりしようよ」
Bは、Dに抱えられたまま暴言を吐き、暴れた。
「離して、触らないでよ。気持ち悪い」
DはCをそっと離した。
「好きで結婚した人間に対して『気持ち悪い』って言えるんだね」
「ごめんなさい、咄嗟に勢いで出た言葉で…」
さすがに言い過ぎに気が付いたのかCが取繕おうとする。
「いや、原因は、僕にあると思う。
皆さんを巻き込んでスミマセンでした。彼女の希望通り離婚します。
お義父さん、Aさん、Bさん短い付き合いでしたけど、御世話になりました。
まだしばらく引越しや手続き等でご迷惑をお掛けするかも知れませんが」
Dは、俺達に向かって頭を下げた。今日はココまでです。
明日は来れませんので、続きは月曜日に。
本当は二人で解決出来れば良かったけど、もう皆を巻き込んだのだから…。
お義父さんやAさん達にも迷惑掛けてんだからココではっきりしようよ」
Bは、Dに抱えられたまま暴言を吐き、暴れた。
「離して、触らないでよ。気持ち悪い」
DはCをそっと離した。
「好きで結婚した人間に対して『気持ち悪い』って言えるんだね」
「ごめんなさい、咄嗟に勢いで出た言葉で…」
さすがに言い過ぎに気が付いたのかCが取繕おうとする。
「いや、原因は、僕にあると思う。
皆さんを巻き込んでスミマセンでした。彼女の希望通り離婚します。
お義父さん、Aさん、Bさん短い付き合いでしたけど、御世話になりました。
まだしばらく引越しや手続き等でご迷惑をお掛けするかも知れませんが」
Dは、俺達に向かって頭を下げた。今日はココまでです。
明日は来れませんので、続きは月曜日に。