324:名無しさん@お腹いっぱい。 : 2014/02/26(水)00:03:42.47 ID: .net
俺焦っちゃって、その場でウロウロ歩き回りながら『ど、どうしたんだよ!?』みたいにキョドってた
身に覚えは……ないっちゃない
少々の口喧嘩とか日常茶飯事だったし、なんだかんだでどっかに遊びに行ったら嫁も楽しんでた
心当たりらしい出来事なんてなかった
でも、嫁は電話口でずっと泣いてんの少ししたら、嫁が自分から言ってきた
泣きながらだから、グダグダな説明だから要約すると〇いつも俺と遊びに行ってホントに楽しかった
〇でも、自分は幸せになっちゃいけないって思った
〇だから、色々考えたけど、もう会わないようにする
〇こんな私を色んなところに連れてってくれてありがとう
〇もっといい女の人探して
みたいな内容だった
何を突然……と聞き直す俺。そっからしばらく沈黙する嫁
で、嫁カミングアウト
『……私、堕ろしたことがある』と
身に覚えは……ないっちゃない
少々の口喧嘩とか日常茶飯事だったし、なんだかんだでどっかに遊びに行ったら嫁も楽しんでた
心当たりらしい出来事なんてなかった
でも、嫁は電話口でずっと泣いてんの少ししたら、嫁が自分から言ってきた
泣きながらだから、グダグダな説明だから要約すると〇いつも俺と遊びに行ってホントに楽しかった
〇でも、自分は幸せになっちゃいけないって思った
〇だから、色々考えたけど、もう会わないようにする
〇こんな私を色んなところに連れてってくれてありがとう
〇もっといい女の人探して
みたいな内容だった
何を突然……と聞き直す俺。そっからしばらく沈黙する嫁
で、嫁カミングアウト
『……私、堕ろしたことがある』と
326:名無しさん@お腹いっぱい。 : 2014/02/26(水)00:15:13.44 ID: .net
なんだろうね
俺、実はそん時に嫁のこと少し気になってたんだよね
オロスオロサナイの話はネットとかで聞いていたけど、実際に親しい人から聞かされたら何気にショックだぞ
でもまあ、その可能性は考えていた
何しろ嫁は何だかんだ言っても、世間的に見ればDQNの部類
でもね、俺情けないことに何も言えなかった
イケメンなら、ここで『そんなこと関係ない』って言えたかもしれないけど
だって泣きながら言ってきたんだぞ?
しかも俺が問い詰めたわけでもなく、普通に遊んで、普通に仲良くなっていたこのタイミングで言ってきたんだぞ?
一度も泣いたことない嫁が、それだけ自分を追い詰めながら話したことを考えると、下手なこと言えなかったしばらく沈黙が続いた後、嫁がまたなんか言ってきた『……ごめんね黙ってて。もう会わないから。じゃあね』
で一方的に切断。俺呆然。
声が弱々しかった。消えてしまいそうだった。
で、そっから俺フィーバーした
上司に急用が出来たと言って早退を申し出た
そしたら、上司が俺の顔見て、なんかわかったらしい。昔から感がいい人だったからね
『……分かった。もしアレなら、明日くらいは休んでいいから、その時は電話しろ。上には俺から話しを通しとく』
俺激感謝。ひたすら頭下げまくって、作業着のまま仕事場跳び出した
当然、嫁に会うため
俺、実はそん時に嫁のこと少し気になってたんだよね
オロスオロサナイの話はネットとかで聞いていたけど、実際に親しい人から聞かされたら何気にショックだぞ
でもまあ、その可能性は考えていた
何しろ嫁は何だかんだ言っても、世間的に見ればDQNの部類
でもね、俺情けないことに何も言えなかった
イケメンなら、ここで『そんなこと関係ない』って言えたかもしれないけど
だって泣きながら言ってきたんだぞ?
しかも俺が問い詰めたわけでもなく、普通に遊んで、普通に仲良くなっていたこのタイミングで言ってきたんだぞ?
一度も泣いたことない嫁が、それだけ自分を追い詰めながら話したことを考えると、下手なこと言えなかったしばらく沈黙が続いた後、嫁がまたなんか言ってきた『……ごめんね黙ってて。もう会わないから。じゃあね』
で一方的に切断。俺呆然。
声が弱々しかった。消えてしまいそうだった。
で、そっから俺フィーバーした
上司に急用が出来たと言って早退を申し出た
そしたら、上司が俺の顔見て、なんかわかったらしい。昔から感がいい人だったからね
『……分かった。もしアレなら、明日くらいは休んでいいから、その時は電話しろ。上には俺から話しを通しとく』
俺激感謝。ひたすら頭下げまくって、作業着のまま仕事場跳び出した
当然、嫁に会うため
329:名無しさん@お腹いっぱい。 : 2014/02/26(水)00:29:40.61 ID: .net
ぶっちゃけ嫁の家なんて知らなかった
で、必死に嫁との会話を思い出していた
嫁の家の手掛かりになるのはいくつかあった〇海が近い
〇その変じゃ有名な××港が歩いて数分のところにある
〇家の近くの某有名コンビニに買い物に行く
〇真正面の家が犬を3匹飼っててたまに夜ずっと鳴いててうるさいときがあるとりあえず、車で××港に行った
仕事場からは車で数十分の場所
着いたら次はコンビニの捜索。それもあった
そっからは車降りて走り回った
目指すは犬三匹の家
ぶっちゃけ散歩に出てたらアウトだったが、必死になって探してたもんだからそんなことは頭になし
で、汗だくになって走り回った結果、ようやく発見
確かに俺が近付いた瞬間うるさいくらい鳴き始めやがった
そして嫁の家はその向かい——
そこはぼろい長屋だった
長屋と言っても、人がいそうな部屋は一つしかなかった
で、おもむろに玄関を開ける。鍵はかかってなかった
ちなみに嫁の家は母子家庭だ
嫁母は仕事に行ってる時間だったから、いるとしても嫁だけ
悪いとは思ってたけど、少し家に上がって中を覗いた
これ、今考えたらけっこうヤバいかったな
違ってたら完全に不審者だったし
……でも、嫁がいた
奥の部屋でずっと泣いてた
で、俺に気付いて顔上げて固まった
顔は涙と鼻水でグチャグチャ
ボソッと『……え?なんで……?』みたいなこと言ってた
で、必死に嫁との会話を思い出していた
嫁の家の手掛かりになるのはいくつかあった〇海が近い
〇その変じゃ有名な××港が歩いて数分のところにある
〇家の近くの某有名コンビニに買い物に行く
〇真正面の家が犬を3匹飼っててたまに夜ずっと鳴いててうるさいときがあるとりあえず、車で××港に行った
仕事場からは車で数十分の場所
着いたら次はコンビニの捜索。それもあった
そっからは車降りて走り回った
目指すは犬三匹の家
ぶっちゃけ散歩に出てたらアウトだったが、必死になって探してたもんだからそんなことは頭になし
で、汗だくになって走り回った結果、ようやく発見
確かに俺が近付いた瞬間うるさいくらい鳴き始めやがった
そして嫁の家はその向かい——
そこはぼろい長屋だった
長屋と言っても、人がいそうな部屋は一つしかなかった
で、おもむろに玄関を開ける。鍵はかかってなかった
ちなみに嫁の家は母子家庭だ
嫁母は仕事に行ってる時間だったから、いるとしても嫁だけ
悪いとは思ってたけど、少し家に上がって中を覗いた
これ、今考えたらけっこうヤバいかったな
違ってたら完全に不審者だったし
……でも、嫁がいた
奥の部屋でずっと泣いてた
で、俺に気付いて顔上げて固まった
顔は涙と鼻水でグチャグチャ
ボソッと『……え?なんで……?』みたいなこと言ってた
331:名無しさん@お腹いっぱい。 : 2014/02/26(水)00:36:24.89 ID: .net
もうね、俺ン中で、嫁死んでるんじゃねえかみたいな事態にまで昇格してたんだよ
そんくらい嫁の声が消えそうだったしで、嫁の姿見た瞬間、俺スッゲエ安心して、なぜか一気に涙が出てきた
いい歳した大人が、床にへたり込んで涙流して泣いてんの
それを見た嫁が、這うように俺ンとこ来て、泣いてる俺抱き締めてまた泣いてんの
ボロい家の中で、俺と嫁はずっと泣いた
嫁は『ごめんなさい……ごめんなさい……』って謝りながら、ずっと泣いてた
そん時に泣きながら思ったんだ
ああ、俺、コイツにホレてんだなって
そんくらい嫁の声が消えそうだったしで、嫁の姿見た瞬間、俺スッゲエ安心して、なぜか一気に涙が出てきた
いい歳した大人が、床にへたり込んで涙流して泣いてんの
それを見た嫁が、這うように俺ンとこ来て、泣いてる俺抱き締めてまた泣いてんの
ボロい家の中で、俺と嫁はずっと泣いた
嫁は『ごめんなさい……ごめんなさい……』って謝りながら、ずっと泣いてた
そん時に泣きながら思ったんだ
ああ、俺、コイツにホレてんだなって
335:名無しさん@お腹いっぱい。 : 2014/02/26(水)00:58:53.44 ID: .net
やべ、なんか長くなりすぎたな
でまあ結局それがキッカケだったか分からんが、俺と嫁は付き合うことになった
そっから嫁は飲み屋をすぐ辞めた
ママからはかなり反対されてた
それでも嫁は頑なに辞めたで、そっから嫁の意外な面を色々知った
まず家事全般をソツなくこなす奴だった
見た目DQNだったから、『俺が色々家事を教えないとなぁ』みたいに上から目線で色々思ってたもんだから、それにはビビった
さらにパートってのは、施設の飯作りだったらしい
だからスンゲエ飯も旨かった
嫁母にも挨拶した(っていうか、当然だけどその日普通に帰って来た)ら、スッゲエいい人だった……ってのが、付き合うまでの経緯
実際はこんなのはまだまだ前哨戦で、嫁に片思いDQN男の襲来やら、嫁妹赤ちゃん放置蒸発事件やら色々笑えない事態があって結婚に至ったんだが……
それを語るとまた凄まじく長くなるから、今日はこの辺で止めとく
希望があれば書くかもだが、今日は寝る
ちなみに、似た話があるってレスあるが、それは知らん
俺にとってはこの話が唯一無二の話だ
あと、パンツ脱いでる奴は履いとけ。風邪引くぞ
今日棚を整理してたら、付き合った当時の写真を見つけたから、なんとなく昔を思い出して書いてみたんだ
俺から一つ言えるのは、人は見かけによらんってことだ
俺も最初の嫁の見かけでDQNと判断したが、実際には全然違ってた
俺はいい意味で裏切られたが、悪い面で裏切る奴もいる
人の外見と内面は全くの別物ってのを、覚えていてほしい
最後に、こんなつまらん話に付き合ってくれてありがとう
でまあ結局それがキッカケだったか分からんが、俺と嫁は付き合うことになった
そっから嫁は飲み屋をすぐ辞めた
ママからはかなり反対されてた
それでも嫁は頑なに辞めたで、そっから嫁の意外な面を色々知った
まず家事全般をソツなくこなす奴だった
見た目DQNだったから、『俺が色々家事を教えないとなぁ』みたいに上から目線で色々思ってたもんだから、それにはビビった
さらにパートってのは、施設の飯作りだったらしい
だからスンゲエ飯も旨かった
嫁母にも挨拶した(っていうか、当然だけどその日普通に帰って来た)ら、スッゲエいい人だった……ってのが、付き合うまでの経緯
実際はこんなのはまだまだ前哨戦で、嫁に片思いDQN男の襲来やら、嫁妹赤ちゃん放置蒸発事件やら色々笑えない事態があって結婚に至ったんだが……
それを語るとまた凄まじく長くなるから、今日はこの辺で止めとく
希望があれば書くかもだが、今日は寝る
ちなみに、似た話があるってレスあるが、それは知らん
俺にとってはこの話が唯一無二の話だ
あと、パンツ脱いでる奴は履いとけ。風邪引くぞ
今日棚を整理してたら、付き合った当時の写真を見つけたから、なんとなく昔を思い出して書いてみたんだ
俺から一つ言えるのは、人は見かけによらんってことだ
俺も最初の嫁の見かけでDQNと判断したが、実際には全然違ってた
俺はいい意味で裏切られたが、悪い面で裏切る奴もいる
人の外見と内面は全くの別物ってのを、覚えていてほしい
最後に、こんなつまらん話に付き合ってくれてありがとう