開店と同時くらいに店にいったんだわ。マスターにはもこから連絡してもらってたから普段はいないらしいがいてくれてた。
ありきたりな挨拶をして話し出す。まあマスターも色々知っててもこを雇ってたらしい。
「だってこいついたら女性客呼べるからねw正直ありがたいよw」
ですよねーとか言ってたがもこは落ち込んでた。
お前自分の魅力で客呼べるんだ、自信持て!とか言ったが浮かないお顔。
「マスターはもこが餌食になってもかまわないとw」って冗談混じりに言ったら
「そんなわけないだろ。俺にとってこいつは大事な相方だからな。」
ちょっとマジになってマスター語り出す。
もこの真面目な働きっぷりとか。自分がいなくてもちゃんと店まわしてくれてありがたい、とか。
俺「お前何も話してないの?」
もこ「…いや…迷惑かけるだけなんで…」
また涙目。うぜえ。馬鹿か。
「いいか?これってすんげえデリケートな問題なのはいくらバカな俺でもわかる。でもな、俺よりマスターに先に話すのが当たり前だろ?迷惑かかるのわかってんのなら尚更な。マスターにこれだけしてもらってんのにお前だんまりか?そのまま何も言わず辞める気だったのか?」
「…」
「もこ、俺に話したのは信じてる人に話して傷つくの嫌だからだろ?俺なら知り合って少ししかたってない、そこまで深入りしてない、嫌な顔されても傷浅いとか思ったんだろ。」
「確かにそうだわ。俺お前の事何も知らんし、そんなんに何か言われても屁でもないんだろ。
「別に俺に対してはそれでいいわ。知り合って間もないしさ。でもマスターは違うだろ。ちゃんと話さなきゃいけない人だったんじゃね?」
「お前怯えすぎて相談できる人間間違って選別してね?BARで会った知らん女に話して解決することか?今までの経験で揉めるの目に見えてただろ」
説教タイムでもこ涙目にさしたwww
支援どうもw
もこ「そうです…俺分かってました、ただ吐き出したくて、でもそれ言うのは信頼してる人は怖かった、拒否されるのが」
「だから何もしらない、どうでもいい人に愚痴ることしか出来なくて。」
俺「お前はそれでいいかもしれんがそれでこっちはとばっちり受けてんだ。それはわかるな?」
もこ「はい…すみませんでした…」
もこがしんどいのもちょびっとは理解出来るけどさ、もこがそんな行動すると余計自分追い詰められると思ったんだわ。
相談して好きでもない相手に言い寄られることのループはさ、元々もこが相手を省みず相談したことも原因あると思うし。
酒飲みながらだったんでもこは号泣しだしたwwwww
「ごべんなさい、マスター、俺ちゃんと話したかったんです、でも怖かったんです、マスターの事信頼してたから冷たい目で見られるのが怖かったんです」
まあ色々あったっぽいしな、マスターもうんうんって頷いてた。
もこがカウンターに突っ伏して静かになった頃、お客様ごらいてーん。
元彼女(+女3人)光臨!
目が合う。双方固まる。マスター色々察知(ちらっと実家でのこと話した)もこカウンター撃沈。
元彼女がくちをひらいた!
「…ね?言った通りでしょ?」
女たちはくさいいきをはいた!
「ほんとだw」
「えーキモいwホモならホモでそっちでやってたらいいのにw」
「元彼女ちゃんこんなやつと別れて良かったじゃんw」
元彼女「でも、大好きで信頼してたから…辛いよ…」
俺わるものー!
俺なんかちょっと楽しくなってさw
だってこっちはもこより全然深刻じゃねーしw
好きになって乗り換えようと思った相手がゲイでした、傷つきましたって俺関係ないしなw
俺「で?俺と別れたかったのはお前の方なんだから俺がホモだろうがなんだろうが関係ないだろ?」
女トリプル騒ぎ出すw
きゃーやっぱりホモだってwwww元彼女かわいそーwwwwwwww
俺が言うこっちゃないが友達選べよマジでさ。
「元彼女可愛そうになwイケメンゲットと思ったらゲイだしな?まあドンマイなwこうやって女友達にも笑われて可哀想だとは思うが俺はもう関係ないもんなw」
元彼女「は?何言ってんの?そもそもあんたが騙してたからいけないんでしょ?」
へーそうかそうかって聞いてたんだがな。
「あんたもよくやるよねw弟の話聞いたときからそうかなって思ってたんだよねw弟大好きなんでしょ?近親で?キモイからw」
多分こんなこと言ってたわwあんま覚えてないけどw
高校は遠いとこ行ったんだけど。
俺弟いたよ?俺が高校の時に死んだけど。
すげー仲良くてすげー大事なやつだった。俺の半身みたいなな。いっこ下だけど双子みてーに仲良かった。
弟死んで精神的にきちまって留年もした。
元彼女にもよく弟の話はしてた。思い出話すんの楽しかったから。
それがなんだ?てめーきもい妄想で弟バカにしたな?
俺の片割れバカにしたな?
て思ったらグラス投げつけてたw