ストーカーは彼に「本当は彼女は僕と付き合いたいはずだ。 邪魔者は消えてもらおう」 ポケットから刃渡り20cmほどの包丁を取り出した。

3年前の話ですが、友達が彼氏と別れて落ち込んでいたので、慰め会を開いたんです。
その時にある男と出会いました。
お世辞にもカッコイイとは言えないのに「母親が加藤晴彦に似てると言ってる」
と自慢しているとんでもない勘違い野郎でした。
慰め会から3ヶ月くらい経った頃、友達から電話があり、
「あんた彼と別れてあの男と付き合ってるんだって！？」と言われビックリしました。
どうやらあの男が勝手に話を作っていたようです。
慰め会に来ていた男友達から男へ「私には彼がいる。あなたとは付き合っていないし
付き合う気もない」と伝えてもらいました。
それから男の奇行が･･･
「今後の2人の人生」と題した紙を送りつけて来たり、携帯や家にひっきりなしに電話してきたり
メールは1日100通以上。
彼をけなす内容だったり、どれだけ私を好きかという内容のメールでした。
最初は彼は「気にするな。俺も出来るだけそばにいるようにするから」と言ってくれ、
ほぼ同棲状態で、学校やバイトへは送り迎えもしてくれました。
しかし男の奇行はエスカレートし、毎日のように遠めから私を見るようになったのです。
これ以上あの男を放っておくと危害を加えそうだと判断した彼は、
慰め会を開いたメンバーにお願いし、あの男と会って話す場所を作ってもらいました。

そして話し合いの当日。
男は真っ白なスーツに真っ赤なバラの花束を持って登場。
私に花束を差し出しましたが断りました。
そして彼が「これ以上ストーカーのような事は辞めてくれ。N（私）が本当に困っている」
と言うと、男はフッと鼻で笑い
「彼女を困らせているのはどっちかな？本当は彼女は僕と付き合いたいはずだ。
邪魔者は消えてもらおう」
と、ゆっくりとスーツの内ポケットから何かを取り出しました。
なんと取り出したのは刃渡り20cmほどの包丁でした。
それを見て立ち上がった彼は、私を後ろにかばいながら包丁をテーブルに置くよう言いましたが
男は注意を無視して彼に突進してきました。
彼は男ともみ合いになりましたが、周りにいた男性客の助けもあって誰も怪我をする事はありませんでした。
警察がかけつけ男は連行され、私と彼も事情聴取されました。
後日、男の両親が私と彼のところへ謝罪に来ました。
今回は怪我もしなかったし、もう私達に関わらないという約束で男の両親には帰ってもらいました。
男は大学を辞め、父親の実家のある青森県へ引っ越したそうです。
それから男もいなくなり安心していたのですが････

ちょうど去年の春です。
ある女が彼の仕事先にバイトとしてやってきたのです。
女は彼に「一目ボレした」と告白をしてきたんです。
もちろん彼は丁寧に断ったのですが、女はしつこく彼の家まで尋ねて来ました。
女が彼の家まで尋ねてきた時、私は彼の家にいたんです。
ちょうど彼が近所のコンビニへ煙草を買いに行っていたので、
私には女が誰だかわかりませんでした。
「どちら様ですか？」と言うのと同時に、女が私に殴りかかってきたのです。
一瞬の出来事で訳が分からず、気が付いた時は廊下に座りこんでいました。
立ち上がろうとすると、女は私の上に乗り何度も顔を殴ってきました。
必死に抵抗したのですが、お腹も蹴られ何時の間にか意識もなくなっていました。
気が付いた時は病院のベッドの上で、顔は腫れあがっているし体中はアザだらけでした。
私が意識を失ったすぐ後に彼が帰ってきて、暴れる女を抑えつつ救急車を呼んでくれたそうです。
警察で女の身元を調べてみると、なんとあの男の妹でした。
かなりのブラコンらしく、数年前の兄の事件の仇を取りに来たと言っていたそうです。
数日してあの女の両親が泣きながら土下座して謝罪していました。
その後、あの女も男も精神病院に入ったそうです。
もうあの兄弟は病院から出てこないと思うと内心ホッとしています。
こんな事件はテレビドラマだけだと思っていたので、実際に自分がこんな体験をするとは思いませんでした。
なんか書いてちょっとすっきりした。長文ｽﾏｿ